第2話 愛すべき俺の友人達

「よぉ、昨日どうした?」


 俺は今学校にいる。昨日は3度寝した後から一睡もしていない。幸い起きた時間が夕方頃なので、あんまり眠気は今の所ない。

 そして今、俺に話かけてきたのは俺の友人の筒持柳つつもちやなぎと言う名前がある。


 俺のもう1人の幼なじみである。

 幼稚園の頃に仲良くなったが柳が引っ越した為そのまま会えなくなっていたが高校に入学後再開した。


「昨日は萎えたから寝たわ」

「意味わかんねw」


 と、柳に説明しながら授業の準備を始める。

 柳は生粋のイケメンであり、よくモテる。

 バレンタインのチョコの量なんてもう沢山あった。幼稚園の頃はそこまでイケメンじゃ無かったのに今じゃイケメンの仲間入りをしていた。再開した時誰か分からなかった位にはイケメンだった。

 と、そんな事を考えている。


「おはよ......今日は晴空来たんだ」


 と、俺たち2人にギリギリ聞こえるか聞こえないか位の声でもう1人の友達。花見海斗はなみかいとがやってくる。イケメンと言う程でもないが容姿は整っており黒縁メガネがよく似合っている。


「よぅ!いつも通りの時間帯、時間管理まじキモイなw」

「おはよ。今日は時間通り起きれたからな」


 と、俺たちも軽い冗談を交わしつつ話を始まる。この3人はいわゆるイツメンと言う奴だ。

 基本的にはこの3人とつるんでいる。

 たまに、別の人ともつるんだりするが基本的にはこの3人がメインだ。


「そーいや晴空、告白成功したの?」

「そーいや、そうだ。おい成功したのかよ!」


 どう、説明するか

 実際菜月との事を話したらこの2人は菜月の事知らないだろうから、考え方が違うんだよな。菜月に迷惑をかけるかも知れないし濁していくか

 幸い、菜月に告白するとは言ってないしな。


「フラれました。」

「まぁ、だよね。昨日休んだのもそれが原因の1つだと思ったし、晴空ってあんまり学校休んだりする事ないから」

「だよな。あんなに煽って来たのにまさかフラれるとはなー」


 柳はニヤニヤしながら笑っている。

 嫌な予感がするな。まぁ、散々煽ったのは確かだしな。まさかフラれるとは思ってなかったてのもあるが

 まぁ、ここは、煽られておくか


「あの.......」


 と、後ろから女性の声が聞こえる

 そして、俺は咄嗟に


「キェェェイ!」

「す、すいません」


 と、そこに居たのは我がクラスの委員長戸川葉子とがわようこだった。

 俺の奇声を聞いて委員長はどっかに言ってしまった。委員長は真面目な感じの女性

 そして、かなりの美女である。


「晴空、お、お前急にどうしたんだよ」

「ごめん、フラれた結果女性恐怖症になった。取り敢えず戸川さんに謝ってくる。」

「お、おう」


 俺は、席を立ち戸川さんの所へと行く

 戸川さんは俺が近づいて来たのを察して逃げ出そうとした。そして、さっきの奇声のせいか、めっちゃ目立つ


「戸川さん、さっきはごめん急に声をかけられたからびっくりして。」

「す、すいません。」


 うーん、完璧に怯えられたな。

 戸川さんとは、そこまで話す方じゃ無いからな。


「え、さっき。用がありげだったけどどうしたの?」

「1年生にこれ、渡してくれって」


 と、戸川さんから手紙を貰う。

 名前などは今の所は見当たらない中に書いてあるのだろうか。

 手紙を開ける所にはハートマークのシールが貼ってあった。何?ラブレター的な

 まぁ、俺みたいな陰キャにそんな手紙来るわけないか。

 無様にフラれた俺なんかに


「ありがと戸川さん。さっきはごめんね」

「は、はい」


 とりあえず、俺は自分の席へと戻っていく。

 戸川さんは悪い人じゃないから罪悪感凄いな。なんか、今度お詫びの品持っていこうかな


「お、なんだそれ。ラブレター?」

「晴空、流石にフラれたからって秒で切り替えたりしないよね?」

「ラブレターって決まった訳では無いけどな」

「なら、開けてみろよ」


 そう言われ、俺は封を開ける

 中にある。手紙を広げ内容を見る。

 なになに

『初夏の季節が涼しい今日この頃

 倉町晴空先輩はお元気でしょか?

 よろしければ放課後の屋上に来て頂けないでしょうか』


 硬い。先輩って付いてるから後輩か?

 俺、後輩となんか絡みあったっけ無かったような。


「なんて?書いてあったんだ」

「ほい!」


 俺は、2人に手紙を見せる

 海斗の方は無表情に手紙を読んでいるが、柳の方は始めは小難しい表情で読んでいたがだんだんニヤニヤしていく

 そして、読み終わったのか


「「これは、告白だな」」

「2人同時に喋んなよ」


 そして、時は流れる

 ようやく迎えた放課後

 俺は屋上へと歩いていった。ぶっちゃけ告白なら俺の答えは決まってるけどな。

 と、屋上のドアを開ける。


 そこには、女性が1人ベンチに座っていた。

 その女性は立ち上がり。

 こちらに歩いてくる。

 そして.....


「一応。初めましてですね先輩、私は甘栗結衣あまぐりゆいです。」


 と、目の前には美少女がいた。

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