脱落小説書きのゆるーい創作与太話

聖竜の介

漢字の比率

 他にもやって居る方は居そうなので、殊更ドヤ顔で言う事でもありませんが、

 私は人物の性格に応じて、台詞の漢字比率を変えて居ます。

 分かり易い所で言えば、堅物系や知的系の台詞は漢字を多く使い、

 柔和な性格の人物では、平仮名を多用しています。

 “私”と“わたし”では、同じ読みの一人称でも、かなり印象が違う筈です。

 前者は堅苦しい女性は勿論の事、インテリ系の男性にも使えます。後者だと、幼かったり柔らかな性格の女性に限られて来ると思います。

 文字が与える視覚的イメージと言うのは、存外大きいと考えます。

 軟・硬のイメージもそうですが、漢字と言うのは、確実に言葉を伝えたい時に便利なツールでもあります。

 特に「移動いどう異動いどう」「思考しこう志向しこう」のような同音異義語。当たり前ですが。

 他は……酔っぱらってて今は浮かびません。ヒック。

 

 ここで再び、私は如何どうしたかと言う名の作品宣伝。

「無血のヒーローサイコブラック」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885029519

 これに出て来る“蓮池彩夏はすいけさいか”などは最も分かり易いと思います。

 彼女は眼鏡の似合う、露骨に知的な女性であり、終始論理的な性格をして居ます。

 ただ、今となっては、やり過ぎて読みにくい弊害があったか? と反省もして居ます。

 また、

「陰キャ、覚醒す」

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887357952

 の「倉沢春花くらさわはるか」も、他者を寄せ付けない余所余所しさ・冷たさと、主人公の憧れの同僚と言う遠い存在を示す為に漢字多めでしゃべります。

 また彼女の場合、冒頭で魔物の襲撃を受けた際等、地の性格が出た時に漢字の比率が減ります。

 

 

 

 ……所でこの回の話、漢字を多めにして書いてみましたが、知的(あるいはクール)に見えたでしょうか?

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