第23話 ヤクモ<異世界>:2日目(2)

 レベルが上がり、スキル枠を獲得した俺は――どの方面を伸ばすべきか?――次に習得する<スキル>を少し考えた後――


(ここは<EXスキル>を上げてみよう)


 と結論を出した。どうやら、<EXスキル>は、自分のレベルより高くは上げられないようだ。【スキルテイカー】と【ディスガイザー】のレベルを2に上げた。

 すると、スキル枠が新たに4枠増加される。更に――



 ――<専技>【封印】を自動習得します。


 ――<専技>【封印】Lv.1習得に成功しました。


 ――<専技>【隠密】を自動習得します。


 ――<専技>【隠密】Lv.1習得に成功しました。



 と『世界の声』が響く。


(ちょっとズルをしている気分になるが、暫くは、<EXスキル>のレベルを上げるのが良さそうだ)


 <スキル>【コントラクト:精霊】をLv.3に上げ、<癒>の精霊と<風>の精霊の2柱と新たに契約する。

 <スキル>【ディスガイズ】と<魔法>【テイム】をLv.2に上げる。


 そして、魔法の成功率を上げるため、<スキル>【コンセントレーション:魔術】を習得した。


 更に<アビリティ>【魔術:癒】を習得したことで、<スキル>【スキルコピー】を発動して、シグルーンから【ヒール】と【プロテクション】の<魔法>をコピーする。


 <アビリティ>【魔術:癒】をLv.2に上げることで、【ヒール】と【プロテクション】を習得すると、Lv.2に上がった。


 また、【魔術:影】と【魔術:風】の<アビリティ>もLv.2に上げた。

 新たに【シャドウハンド】【シャドウボール】【ウィンドカーテン】【ウィンドカッター】の<魔法>を習得する。


(レベルが1上がっただけなに、かなり強くなった気がする)


―【技能】―――――――――

SKILL(スキル):

【コンセントレーション:魔術】Lv.1

【コントラクト:精霊】Lv.3(残り:0柱)

【スキルコピー】Lv.1(残り:0枠)

【ディスガイズ】Lv.2

EXTRA SKILL(EXスキル):

【スキルテイカー】Lv.2

【ディスガイザー】Lv.2

MAGIC(魔法):

【ウィンドカーテン】Lv.1

【ウィンドカッター】Lv.1

【シャドウハンド】Lv.1

【シャドウボール】Lv.1

【テイム】Lv.2

【ヒール】Lv.2

【プロテクション】Lv.2

ABILITY(アビリティ):

【鑑定:植物】Lv.2

【鑑定:魔法生物】Lv.1(+1)

【魔術:癒】Lv.2

【魔術:影】Lv.2

【魔術:風】Lv.2

EXPERTISE(専技):

【封印】Lv.1

【隠密】Lv.1

【鑑定眼】Lv.1

―――――――――――――


 俺が悦に入っていると、



 ――ヤクモのレベルが1上がりました。



 再び、『世界の声』が聞こえた。これでレベル3だ。

 まぁ、一桁台の内は簡単に上がるのだろう。

 その証拠に、ルビーのレベルは上がる気配がない。


(しかし――)


 経験値が手に入るのであれば、ルビーにここの植物をすべて捕食させるのも手だ。

 だが、<魔物>とはいえ、ここ聖域では無害な植物でしかない。

 少し考えたが、雑草の駆除は井戸の周辺と通路だけに留めることにした。


 井戸の周辺が綺麗になったので、ルビーには、通路を邪魔している植物を捕食させることにした。その間に、新たに、どの<スキル>を習得するかを考える――とは言っても、当面の間は同じ遣り方で問題ないだろう。


 【スキルテイカー】と【ディスガイザー】のレベルを3に上げた。

 そして、スキル枠が新たに4枠増加される。更に――



 ――<専技>【強化】を自動習得します。


 ――<専技>【強化】Lv.1習得に成功しました。


 ――<専技>【隠蔽】を自動習得します。


 ――<専技>【隠蔽】Lv.1習得に成功しました。



 <スキル>【ディスガイズ】と<魔法>【テイム】をLv.3に上げる。

 <魔法>【フェイク】をLv.2――そして、Lv.3へ上げた。


 また、【魔術:癒】と【魔術:影】の<アビリティ>もLv.3に上げた。

 新たに【キュア】【テレポート】【シャドウハイド】【シャドウムーブ】の<魔法>を習得する。


 残った<スキルポイント>で<専技>【観察眼】を習得し、【観察:罠】と【観察:隠蔽】を習得する。


―【技能】―――――――――

SKILL(スキル):

【ディスガイズ】Lv.3

EXTRA SKILL(EXスキル):

【スキルテイカー】Lv.3

【ディスガイザー】Lv.3

MAGIC(魔法):

【キュア】Lv.1

【シャドウハイド】Lv.1

【シャドウムーブ】Lv.1

【テイム】Lv.3

【テレポート】Lv.1

【フェイク】Lv.3

ABILITY(アビリティ):

【観察:隠蔽】Lv.1

【観察:罠】Lv.1

【魔術:癒】Lv.3

【魔術:影】Lv.3

EXPERTISE(専技):

【隠蔽】Lv.1

【強化】Lv.1

【観察眼】Lv.1

―――――――――――――


 早速、覚えた<スキル>を確認する――とはいっても、効果を確認できるモノは限られている。

 俺は杖を取り出すと、まずは――


「【ウィンドカッター】」


 杖を向けた先に球体の魔力力場が形成され、その中を風の刃が舞った。あっという間に伸びた草が切り裂かれる。決め手には欠けるが、中々の威力だ。

 次に、俺は今朝、収穫した木の実を取り出すと、


「【クリエイト】」


 と唱えた。使用したのは【クリエイト:癒】だ。

 木の実を口に入れると、酸味と渋味が緩和され、程よい甘みが口に広がった。


(まぁ、こんなモノだろう)


 そろそろ、シグルーンが来る頃だ。俺はルビーを呼び戻すと【ウィンドカッター】で素早く道を作った。細切れになった植物の処理を再び、ルビーに頼む。


 シグルーンが来る頃には、もう1レベルは上げておけるだろうか?

 MPの残量を確認し、再び、草刈りへと精を出すことにした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る