第2話東ガルレアだ! サメ退治だ!
BC20000年 海の国ザミ
「さっきここの家の形からいいアイデアをひらめいたよぉ。一度目はエスカルゴとしての実が詰まっていて二回目に別の具を殻に詰めて焼く料理。」
「エスカルゴって要はカタツムリだろ?俺はパスで。」
「ヴェアーハーー‼」
「何の唸り声だ⁈」
向かってみるとそこにはサメの形をした魔物が斧を持って殺気を放っていた。
「また来たかキド…待てよお前キドじゃないな!誰だ!」
「それはこっちのセリフだ!お前ザミに何の用だ!」
「おっと、余りそういうことは話せないな。俺の王の名が廃るってもんだ。お前には死んでもらおう!」
「そこまでだ!」
殺害宣言を放ったサメ戦士に何処からともなく槍を持った男の錐揉み急降下が炸裂する。
「ごへぇあ!キド!今回は俺の不注意が祟ったってことで引き分けにしてやる。これで終わったと思うなよ‼」
サメ男はそんな捨て台詞を吐いて海の方へ走り去って行った。
「あんたら、怪我は無いか。」
そう言った槍使いの男は眼帯を付けており右腕に関しては巻き藁でできた義手であった。
「お陰様で。それよりあのサメは一体何なんだ?」
「聞いてる限りだとあんたと深い因縁があるように聞こえたよぉ。」
槍使いの男はアルドの腰に掛けられた大剣をを見て二人がどのようなことをしているのかを見切り提案を持ちかける。
「ここで話すのも大分場が悪い。ザミの外れに俺の住まいがあるからついてきて呉れ。」
二人はあのサメ男の正体を聞きに彼の住まいへと向かった。
BC20000年 海の国ザミ キドの家
「おかえり。ん?その隣にいる二人は誰?」
「サメの王討伐に関わってくれるかもしれない人達だ。」
「わお。」
槍使いの男が振り返る。
「そういえば自己紹介をしないといけないな。こいつは俺の息子のケイで俺はキドだ。」
「俺はアルドでこっちがハンメイ。こちらこそよろしく。」
「さて、挨拶も済んだところでここからが本題だ。」
キドはそう言って二人に語り始める。
「現在、ここ海の国ザミは自らをサメの王と名乗る存在とその忠臣レモラから降伏要求宣告を受けている。受け取らなければガルレア大陸の人間全員を一人残らず抹殺すると。」
切迫した空気が漂う中突如としてオーガベインが振動し話し始める。
「ハハハハ、国民が己を含めて二人しかいないにも関わらず王を名乗り、たったの二人だけで大陸全土皆殺しだと?笑わせてくれる。」
「オーガベイン⁉いつもあんまりこういうことに首突っ込まないのに今回はやけに興味津々みたいだな。」
「当たり前だ、種族総出で同じことをしようとした我等が言うのだ、差し詰め膨大なエレメンタルの力でも受けて思い上がっただけの小童如きにできようものか!無駄ぞ。それに今日は何故だかすこぶる機嫌がいい。」
「生憎だが全部話し終わるまでそこの大剣は黙っててくれないかな。」
ケイは話を遮るオーガベインにご立腹なのかどぎついトーンで叱責する。
「チッ」
「まぁそのオーガベインとやらの発言はごもっともだしこれから言いたいことの核心をついている。こいつの言う通りあのサメはこの近海に沈む遺物か何かの力を得て人間並みの知能を得たということは見当がついてる。ここら辺の海は何が埋まっていてもおかしくはない、それこそ原初の時代の兵器だとか。」
「つまり奴らはそれを使って大陸全土を滅ぼそうとしているってことだねぇ。」
キドはその通りだと言うかのように頷く。
「あぁ、世界が危機に瀕してる。そこで俺たちはあいつ等の本丸を叩くために舟を編んで出向するという算段だ。」
「でも船を編むだなんてなにか当てでもあるのか?」
「それなら問題ない、もう一人の手先が器用な息子がガダロで万事屋を営んでいる。これからそこを当たるつもりだ。」
それを聞いたハンメイはキドに提案する。
「それならその息子さんの好きなものでも持っていくよぉ。」
「それなら鮒ずしなんだがそんな悠長に発行させてられる時間はないぞ?」
それなら任せろと言わんばかりにハンメイは両手の人差し指をキドに向ける。
「フッ、華形広東流を甘く見ないでほしいねぇ。私にかかれば発酵だなんてお手の物だよぉ。」
「そいつは心強いな。」
かくしてアルド、ハンメイ、キド、ケイ、オーガベインは万事屋の息子がいるというガダロまで足を進めた。
BC20000年 山ノ国ガダロ 万事屋
「ケン!鮒ずしを持ってきたぞ!」
「わざわざこんな所まで来て開口一番がそれかよ。しかも二人知らない奴いるし。」
「私はハンメイだよぉ。」
「俺はアルドだ。宜しく。」
「俺はケンだ、見ての通り万事屋をやっている。」
「今回は客として依頼があるんだ。サメ退治のために船を作ってくれ。」
ケンはため息をつく。
「いいぜやってやるよ。但し買収の心算か何の心算か知らないがあんたの鮒ずしは食わない。以上だ。」
ケンは出かける準備をしに奥の部屋に入る。
「なんだかとても仲が悪いように見えたけど大丈夫か?」
「好物だって言ってた鮒ずしも私たちが持ってきたって時点で心底嫌そうにしてたしねぇ。」
「良好な関係、とは言えない。あいつには、深い負い目を感じさせちっまったからな。」
自裁の念に駆られるキドにケイは肩に手をかける。
「まぁこれでその因縁もついに終わる。今はそれを考えてればいいんじゃないかな。」
「確かにそうだな。今やるべきことはサメの王の討伐だ。」
そんなことを話しているとケンが戻ってくる。
「おい、そろそろ行くぞ船墓場で泊まり込みだ。」
BC20000年 船墓場
気色の悪さすら感じる湿気を放ち一歩歩けば床の軋みが数分は跳ね返ってくる廃墟の基本が的確に押さえられた船墓場。その空気を浄化するが如くに大量の新鮮な木材と麻布でできた紐と帆布が運び込まれる。
「にしても船墓場で船を作るだなんて大分変な感じだな。」
「どうしても金属部品は廃船のまだ生き残ってる部分を拝借しないといけないからな。」
アルドとキドがそう話しているうちに船の大まかな骨子が組みあがってゆく。
「俺も船底を手伝わせてくれ!」
「勝手にしろ。」
ケイが船底の作成に加わることとなった。そんな調子で打倒サメの王の為の船作りは三日三晩続いた。
大体甲板が出来上がったくらいのある日、ハンメイは星を見て物思いにふけっているケンに同じく自分も仰向けになって話しかけた。
「やっぱりそのそっけない態度はお父さんに対して負い目を感じているのかい?」
「余計なお世話だ。第一お前みたいな部外者が何勝手に人の家族の事情に首突っ込んできやがる。」
「君は私のことを部外者とは言うけどどうも君を他人とは思えなかったんだよぉ。」
「….詳しく聞かせろ。」
「私の兄さんの話だよぉ。私の家族は特殊な料理術を生業にする一族で、私はそこに生まれた二人兄弟の妹だった。その中でも兄さんは中々の秀才で華形広東流の術を極めていった。負けるのが嫌だったんだろうねぇ、私は流派の基本とちょっとだけの応用編だけやってすぐオリジナルに走ったんだよぉ。」
「それがまずかったのか?」
「べつにそこは問題なかったねぇ。流派の特性上新しい手段を研究するのはむしろ称賛される行為だった。寧ろ問題があったのは個人で世界を放浪しながら料理人をするために故郷を去るって宣言したことだったよぉ。」
「まあそりゃそうだ、娘が家業を継がずに放浪の旅に出るだなんて言い出したら誰だって心配するだろ。」
「それじゃあ自分の息子が反抗期全開で、故郷を離れて万事屋をやるだなんて言い出したら実の親なら絶対心配するんじゃないかなぁ。」
「よく言うよ。俺は自立しなきゃならないんだ、自分の意志で独り立ちを決めたあんたとは訳が違う。ずっと親のすね齧って生きていくわけにはいかねえんだよ。」
「それにしたって快く依頼を持ってきた親にあんな態度をとるのはあんまりじゃないかい?」
ケンは言葉を吃らせ目を逸らす。
「俺の父さんの義手を見ただろ?俺があの時一人前に自衛できるくらい強ければあんなことにならずに済んだ、俺が弱かったから父さんは腕を失ったし母さんは死んだんだ。俺は強くならないといけない。俺から突き放さないと父さんは子離れできないって、俺はそう思ったんだ。」
「ケン、親と縁を切ることと親離れは全然違うことだよぉ。」
「お前に何が分かるんだよ。」
ハンメイはケンの方へ顔を向ける。
「分かるよ、私の話の続きをしよぉ。私の決意を私の両親は親は快く受け入れてくれた。遠くに行っても頑張って欲しいって。そしてそれを許さなかったのは寧ろ兄さんの方だった。『お前は一体どういうつもりなんだ』って、私に迫ってきた。もう訳が分からなかった。小一時間ぐらい恫喝された挙句もう二度とこの大陸に足を踏み入れるなって言われた。それ以降私は故郷に帰ったことは無かったよぉ。」
「….すまない….」
「いいんだよぉ。それよりこんなことを続けてたら私みたいなことになっちゃうよぉ。それが心配だったんだぁ。」
「あぁ分かったよ、とりあえず鮒ずしくらいなら食ってやるさ。」
数日後 船完成の朝
「帆ヨシ! 天気ヨシ! 船底の厚みヨシ!ついに完成だ!」
長きに亘る時間を掛けてついに船が完成した。
「ここまで手を貸してくれて助かった。これが報酬だ。」
キドが袋を手渡そうとするがケンはそれを拒否する。
「こずかいなら結構だ。」
「いや、これはこずかいじゃない。依頼人からの列記とした対価だ。」
「それでも親のための労働で金を受け取る訳にはいかないさ。」
キドは考える。
「それじゃぁこうしよう、新しい依頼だ。このカビを取ってくれ。これは別に俺が困っているわけじゃないから親のための労働じゃない。報酬はこれだ。」
キドはケンに新たな依頼を持ち出した。カビ取りにしては膨大な額を提示して。これに対するケンの返答は一言だった。
「わかったよ。」
ケンはそう言ってカビを取り労働の対価を受け取った。
「それではサメどもに身の程を身の程を思い知らせてくれようぞ‼」
オーガベインの勢いの良い掛け声のもと帆は広げられついに船は出港した。
BC20000年 ガルレア大陸 西の海
船が出港して大体二時間になった頃、10時の方向から魚影が近づいて来るのが見える。
「こっちに来るぞ!気を付けろ!」
そんなことを言っていると一人のサメ男が甲板に飛び上がってきた。
「まさか俺がこっちから行く前にお前たちがのこのこここまで船まで乗ってやってくるとはな!」
「黙れ、サメの分際で長々と、お前等なんぞ我らが木っ端微塵にしてくれようぞ!」
甲板に上がってきたのは見覚えのあるレモラだった。レモラは船員に向かって襲い掛かってくる。
「言わせておけば!最終的には力を持ったものが生き残る、つまり王のことだ!」
そういいながらレモラは自分の武器を振り回す。でたらめな斧捌きにも関わらず遺物を使っているからかそれでも一振り一振りに重量が乗っている。
「まずはキド!お前からだッーーーー!」
レモラの力押しにキドは翻弄されていく。槍を得物とする者にとって間合いを詰められるのは致命的だ。
「キド!討ち取ったり――‼」
レモラの斧がキドの首を打つ直前一筋の何かがそれを遮る。それはケンのナイフだった。
「馬鹿な!遺物の攻撃をそんなちっぽけなナイフで受け止めるだとッ!」
「万事屋の筋肉が貧弱で、持ってる万能ナイフがすぐ砕ける安物だったら困るだろ?」
ケンはそう答えるとレモラをハンメイの方に蹴り飛ばす。
「パスだよぉアルドォ!」
「任せろ!」
ハンメイは飛んでくるレモラを仰向けにして投げアルドはその胸部を踏み首元にオーガベインを添える。
「お前如き、我らが力を使うまでも無いわ‼」
「もう観念しろレモラ!お前が王の場所を言わないなら首を切り落とすぞ!」
「分かった!分かったから勘弁してくれ!」
見るも哀れな命乞いにオーガベインはレモラに言う。
「言え!自分の身の程も知らぬ愚王なんぞ何処の海にいようと息の根を止めてやろう!」
「何処の“海”?勘違いしてるようなら教えてやる!今、王は陸にいる!いや、陸ではないな。」
「どういうことだ?」
レモラは船員に質問を投げかける。
「何か疑問に思わなかったのか?さっきから戦闘に参加しているようでしていない奴が一人いるだろう?」
皆の目線が一か所に集められる。そこには船のふちに手をかけたケイの姿があった。
「はぁ、レモラ、やってくれたな。お陰で計画に支障をが出るじゃないか。」
「お前だったのかケイ!最初から俺たちを騙していたのか!本物のケイは何処に行った!」
ケイの姿をしたサメの王は闇のオーラを身にまといながら答える。
「もうだいぶ前に喰ったよ。さて、もう成り済ましをする必要が無くなったみたいだな!フォーーーーーーーーーーーーー‼‼」
鮮烈な雄たけびと莫大なオーラと共にサメの王はサメ然とした真の姿を現す。
「人間の姿は窮屈だったぞ‼ヌオー――ッ‼」
「待てよ….ケイがサメの王だったってことはまさか!」
「そのまさかだ!船底には極小の穴をいくつか空けておいた!もう船底は顔のあたりまでまで水に沈んでいるだろうなぁ‼」
「ケン!船底を治すぞ!」
「言われなくても分かってるさ!」
キドとケイは大急ぎで修理に向かう。
「これで1対3になったな。レモラよお前に一つやり直すチャンスをやろう。」
サメの王はアルドとハンメイ、そしてオーガベインを吹き飛ばしレモラを起き上がらせる。
「レモラよ、今一度忠誠を誓え!奴らを叩きのめすのだ。」
「ぐはッ!」
アルドとハンメイが体を強く打ち、倒れる中、レモラは顔を上げサメの王に対して宣誓する。
「決まってるでしょう。俺は生き残れる強い者の味方。あなただけに!忠誠を!誓おーーーッ!」
「フン、やはりお前を信じッ!」
一瞬の事であった。レモラの斧がサメの王の腰に突き刺さったのだ。
「レモラッ、何故…」
「なんっでって?なんででしょうねぇ。俺は強い者に忠誠を誓うって言ったんだよ、少しは考えろ。」
「お前、もしかして」
「そう!俺はこの大剣に忠誠を誓った!感じ取れたんだよ、この世のものとは思えないパワーを。」
「大分いいタイミングで戻れたみたいだな!」
「お前達はッ!」
サメの王が振り返るとそこにはキドとケンが水滴一つ無い乾いた状態で立っていた。
「出港前に言ったこと、覚えてないのか?『船底の厚みヨシ!』って。異常のあった箇所はあの時張り替えたから水一滴も無かったぜぇ!」
「馬鹿な…」
「これで6対1になった訳だ。悔い改めよッ!サメの王!」
オーガベインが啖呵を切るとアルドはアナザーフォースを発動しサメの王は身動きも取れずオーガベインの成すがままとなる。最後の一撃が炸裂しサメの王は海へと吹き飛ばされた。
「やったぞ!」
さて、そんなことが起こっているのを見ている謎のフードの男の乗った小舟がアルドたちの船から少し離れたところにあった。今までずっとついてきていたのだ。フードの男は何やら怪しい魔法のようなものを落下するサメの王に当て、パドルを漕いでその場から去って行った。
「やったぞ!」
喜ぶのもつかの間、水面が泡立ちなんとサメの王が甦ったではないか。
「ヴア˝ア゛ア˝ア˝ア˝ア˝ア‼」
サメの王はアルドとオーガベインを海に投げ捨てる。
「アルドッ!」
「アルドーッ!」
「アルドォッ!」
「大剣様ッ!」
アルドとオーガベインは成す術も無く海の底へ沈んでゆく。海の中では息ができない、助けを呼んでも声が出ない。ただ偏に沈みゆくだけだ。
「アルドよ。我らがこんなことを言うのもなんだが我らがこんな因縁も何もない死に場所としては中途半端な所で朽ちてゆくことになるとはこれ程無念の残る死に様もそうそう無いものだな。」
全てを諦めかけたその時、オーガベインと海底が光り輝き堆積した砂が掃けられてゆく。そこには原初の時代の物と思われる巨大な人型の像があった。
「なんだあれはッ!」
「まさかこれは…アルドッ!あれは原初の輝石で作られた像だ!我らを突き刺せ!」
「それで俺達が生き残れるなら…やってやるよ!」
アルドはオーガベインを像の頭に突き刺した。
「俺の意識が原初の輝石を通して像と繋がっているのを感じるッ‼」
「ならば今こそ、こやつに名前を付けようぞ。」
「「ジオ・ベイン‼‼」」
ジオ・ベインは体中に赤と青のラインを光らせ海面を飛び越える。
「おい!また何か浮上してきたぞ!」
「いや頭部を見て!アルドが乗ってるよォ!」
アルドはオーガベインの柄を持ち巨大化したサメの王に宣言する。
「残念だったな!たとえ何が起ころうとも!俺は必ず生きて帰ってくる!」
サメの王は無謀にも突進しにかかるがジオ・ベインはそれを一突きの正拳突きで跳ね返す。その隙にジオ・ベインは腕に拡大させたオーガベインを転写した。
「「ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!」」
最大火力による一振りがサメの王を襲う。次の瞬間、サメの王は体を切り落とされ爆発四散した。
「やったぞ、やったぞみんな!アルドの勝ちだ!」
船の上はアルドとオーガベインに歓喜していた。
BC20000年 海の国ザミ
「これでついに長きに亘る因縁に終止符が打たれたか。」
ケンは戦いの終わりに少し実感が無いようだった。
「これからケンは如何するつもりだい?」
「おれは今まで通りガダロで万事屋を続けるつもりだ。」
するとケンはキドの方を向き一言付け加える
「勿論、今までできなかった分だけ親孝行してからだが。」
「ケン…」
「それでは…オーガベイン殿。何なりとお申し付けください。」
レモラがオーガベインに向かって跪く。
「そうか、今はオーガベインがレモラのボスな訳か。」
「それならジオ・ベインをいつでも引き上げられるように東の海に埋めよ。あと、たとえ何万年立とうとも引き上げができるように子孫を絶やさないようにするのだ。」
「にしても、あの後ジオ・ベインで世界全土を焼き払うこともできたのに、何で何もしなかったんだ?」
アルドはオーガベインに問いかける。
「ジオ・ベインの操縦権は我らには一切無かったからぞ。それに…」
「それに?」
「今日はすこぶる機嫌が良い‼」
「「「ハハハハハハハハ!」」」
これにて古代ガルレア大陸でのアルドとハンメイとオーガベインの冒険は幕を閉じるのであった。
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