第7話 バランスボール ☀
最初はおっかなびっくり座っているだけで精いっぱい。
そのうちに、少しずつ脚を伸ばせるようになってきて。
思いきってバウンドしても大丈夫なようになってきて。
両手と両膝をついて四つん這いで乗れるようになって。
やがて、その両手も放して膝立ちできるようになって。
ひょいとした拍子にボールの上に立てるようになって。
だけど、どこまで上達しても、これでいいということがないんだな。
まあ、言ってみればそんな感じかな、ひとりで老いるプロセスって。
いくら筋トレに励んでもさ、加齢の分だけ、確実に衰えるからなあ。🏃
あ、大丈夫、最後は介護のプロのお世話になる覚悟、とっくについてるから。
生きるのに精いっぱいの子どもらには迷惑をかけずに女房のところへ行くよ。
ネット小説をコツコツ書いているのは、最後の最後まで頭を鍛えておいて、いざというときにSOSを発信できる力を培っておくため……なあんちゃって。(^_-)-☆
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