2-10. 戦が歩み寄るとき
ウェルズ王国領の西側領地は、広大で平坦な土地が多く、気候も比較的穏やかである。そのため、農作物の生産に適しており、西側に住まう民たちの多くは、自分たちのため、国のため、また市場のために農地を耕して農作物を作り、販売する。西側領地の農作が、国全体の食物供給の多くを支えているため、農作人口はそれなりにいる。そのため幾つか大きな街もあるし、農村は数え切れないほどあると言われている。元々異なる自治領地であり、ウェルズになって併合された土地も多い。建国の父であるフィリップも西側出身ということもあり、西側領地は王国に対して良きイメージを持っている人々が多い。それでも人口分布はそれほど集まりもせず、廃村や荒廃も無い訳ではない。
アトリが城を出て10日目のこと。目的地であるウェストノーズにあと一日と迫ったところで立ち寄ったヤヴィノスクという町。沿岸部であり北西部の大都市ウェストノーズの近くにある小さな町で、人口も千人と住んでいないが、そこでの様子が少しばかり妙であった。彼は初めてこの町を通りかかったのだが、明らかにここに駐在している兵士の数が多いのだ。それに、疲弊の色を見せる者も多く、また傷付いている者も多い。それに、町には多くの民たちの姿がある。家の外、決して暖かいとはいえない気候の中で、町の中を歩き続ける人々の姿。土などで汚れた服装。小さな子供を抱きかかえた母親の険しい表情とその姿。傷を負って包帯を巻いている男たちの姿。兵士たちでさえ万全の状態とは言えないような、そんな様子。アトリは、すぐに兵士に確認を取る。
「私はアトリと言います。貴方はここの駐留部隊の者ですか?」
「アトリ………?ああ、あんたが城から派遣されてくる兵士か。話は聞いてるよ」
「どうも。負傷している兵士や民が多いようですが、一体何が………?」
「あの民たちや俺たちは、ここから東のルプセムブルクに居た。だがマホトラス勢の侵攻にあってよ、ここまで逃れてきたんだ。もうこの先逃れるったら、ウェストノーズくらいしか無いんだろうがな」
多くの味方や民が巻き込まれちまった、とその男は話す。アトリはその情報を驚愕を持って迎えてしまった。既に敵の矛先はこの西の果てにまで向けられていたのだ。マホトラス陣営の本拠地であるレオニグラードからここは遠く離れており、アトリはまだ奴らが来るまで時間が掛かるだろうと思っていた。だが、事態は彼の想像よりも早く、深刻に悪化の一途をたどっていることに気付いたのだ。
「ここから東に行った隣町やその先の村や町までも、奴らの手に落ちた。ここいらも長くねえ」
「何ですって…………ではここにいる兵士が残り全員…………」
「いや、ウェストノーズにも部隊はいる。こっちの増援に来てた味方がやられたから、戦力は半減ってところか」
「敵はそれほど大部隊を送り込んできたのですか………?」
「まあ、少ない訳は無いな………だがそれよりも、ありゃ勝てる訳もねえよ……あんな奴が出てくるんじゃ………はじめはお互い拮抗してたってか、こっちのほうが優勢だったはずなんだが、突然ひっくり返されちまった」
男が深刻そうな表情でそう話す。まるでその時の情景を思い出しているようだった。曰く、明らかに他の敵兵士よりもずば抜けた力を持つ敵がいる、と。彼はその話を聞いた瞬間に、二人の戦士を想像した。王国の兵士たちが苦戦する相手というだけで、相当手強い相手なのだろうと彼は予測する。王国の兵士は、正式な兵士に仕立てられるまでに相当な時間を有する。特に下積み時代などと呼ばれている兵士の見習いでは、日々訓練しながら任務もこなすという、決して楽ではない道を選択し、邁進し続けてきた。だが、そんな王国の兵士でさえ敵わない相手であれば、この結果も少しは理解できる。ところが、男の話す「特定の人物の対峙による一方的な結果」は、その兵士たちの苦労を簡単に踏み潰すほどのものだろう。
―――――――――まさか、居るのか。“魔術師”が。
そう考えざるを得ない。これまで幾度も戦場を往来してきたが、あの存在が出てくるとたとえ数で優勢であろうと状況を一気に覆される可能性がある。これまでの戦いもそうであった。アトリでさえその存在を相手に命の危機に瀕したのだから。魔術師が台頭しているのであれば、一般の兵士たちに勝ち目はない。何十人でかかろうと切り抜けられてしまうだろう。
「王国からの増援はあるのか?」
「………いえ、自分以外には。」
「そうかい。アンタもまあ損な役回りだな。色々言われるかもしれんが、でもアンタのことは噂には聞いてるし、他の連中もそう思ってるはずだ。ああ、俺はジャスタって言う。壊滅した北部方面部隊の生き残りさ」
マホトラスの陣営が西部にかけて侵攻を開始したのは、ここ二週間程度の話らしい。連日のように攻め上がる軍勢を止めることが出来ず、彼らは敗走を続けた。その途上、敵うとは思えないほどに強い敵兵士と遭遇し、北部方面部隊は甚大な被害を出して撤退を繰り返していたという。その敵部隊が西方のこの地をまもなく強襲しようとしているのは明らかであった。彼が派遣されたのも、ある意味では最良のタイミングであったのかもしれない。彼一人が増援では軍全体としては何ら影響を与えるものでもない。しかし、彼のその手腕に期待する者は確かに居ただろう。彼のこれまでの行為によって大勢の人々が救われたことを、兵士たちは噂程度には知っている。そんな人が一人だけでも増援としてここに来てくれたのだから、幾分かはまともな戦いになるかもしれない、と。
だが一方で、彼は分かっている。たかが一人、この国の誰よりも戦闘を経験し、彼自身の戦いとして負けることの無かった少年が一人派遣されたところで、情勢を覆すほどの力は無いのだと言うことを。
「アンタ一人ウロウロしててもやり辛いだろ。どら、部隊長のとこまで俺が案内してやるよ。こんな厳しい状況だが、うちの部隊長はどーんと大きく構えてるぜ」
「ありがとうございます。」
壊滅した北部方面部隊の統率をしていた部隊長は生き残っているらしく、北西の部隊と合流して共に現場の維持と部隊の編成にあたっていた。彼はジャスタと呼ばれる20代後半くらいの男性の助力を貰い、城から派遣された者としてこの部隊を統率する者と顔を合わせた。ジャスタから聞いたことを改めて部隊長とも確認し、現在の彼らの状況を把握した。ここヤヴィノスクもじきマホトラス軍の攻撃に遭うだろう。ここから東や北の地にある町や村は、既に敵の手中にある。そうなれば、ここを放棄してウェストノーズへの道を急ぐより他はない。アトリは部隊長にその進言をし、部隊長もその判断が正しいと答えた。
「三日以内にここを離れ、ウェストノーズへ向かおう。」
「民たちは、可能であれば明日にでも移送させるべきでしょう。これまでの動きから見ると、敵は一つひとつではあるが、町や村を確実に押さえに掛かっています。迎撃態勢は整えるとして、その戦いにこれ以上民たちを巻き込むべきではない。」
「そうだな、その通りだ。あまり多くは割けないが、護衛を回して移送させるように私からも伝えておこう。」
「それでは私も、敵の接近が無いかどうか、町の外で警備につきます」
ここの部隊長は城から派遣されてきたアトリを全面的に信用し、彼の言うことを素直に聞いて実行に移そうとした。彼としてはやりやすいのだが、それだけに自分の責任が多く伴う自覚に心を締め付けられていた。自分の判断が間違っていれば、多くの味方を、民を失うことになるだろう。戦う兵士としてその手段を棄てることは出来ない。だがそれに民を巻き込むことはしたくない。無関係の民が巻き込まれ命を落とすことなど、決してあってはならない。たとえそれが戦争であろうと、彼らは本来「武器を持たない民」なのだ。善良であれ悪であれ、彼らの身分は国の下に生きる民。それが、ただ一度の抵抗によって外敵扱いをされたとあっては、今後も同じように民たちも殺されてしまうだろう。
しかし。アトリはこうも思う。マホトラスは、自分たちの目的を前に、無辜の民など一切関係ないのではないか。
何せ、奴らにとって自分たち王国と言う存在そのものが、敵なのだから。
「自分は新兵ですが、アトリさんの話はよく耳にします。一部の人たちは変人とか偽善者だとか言いますが、貴方のやってきたことに変わりはないのですから。凄いことだと思います」
「今までどのくらいの戦いを経験してきたのですか?」
「………言い表せないほど、多くの死地を経験しました。」
夕刻、食事を終えた彼は部隊長からの依頼もあり、夜間の周辺警備をすることになった。近くの村や町に既にマホトラスの軍勢が押し寄せてきているのであれば、この地も狙われない可能性は無い。常に危険と隣り合わせの中、それに警戒するに越したことはないのだ。その中で、彼と共に警備を行う新兵二人がいた。二人ともアトリの存在を知っていて、まさかこんなところで会えるとは思っていなかった、というのが率直な感想だった。彼らはつい最近兵士の立場を与えられたというが、実際のところは現場の判断で志願してきたこの二人に簡易的な訓練を行い、武装を施したというのが現実だ。つまり、本当の意味で彼らは兵士ではない。ただ、この危機的状況の中で自分たちも力になりたいと欲し、この立場につくことを選んだのだ。
「………自分には想像も出来ません。そんなに多くの戦場を渡り、多くの経験を積んできたなんて。よほどの苦労があったのでしょう?」
「そうですね。しかし、色々ありながらも今はこうして生きています。」
「それが大事ですよね。どうしたらそんなに強くなれるのですか?」
唐突に言われたその疑問。その時彼は自分の中で『強さとは何か』という問いを芽生えさせた。確かに自分は多くの戦場を越えてきた。幾度も命の危機に直面し、それを打開してきた。それを強さと言って良いものなのか?この新兵たちに納得させられる解を持ち合わせておらず、用意も出来ない彼にとって、何が強さと言うべきなのか。
「私は、私自身を強いなどと思ったことはありません。この身が民たちの為になり、少しでも役に立てるのなら、そのためにこそ剣を振るう。その思いで今までここまで来たのですから」
「周りの評価とご自身の考えは、やっぱり異なるのですね。物好きに思う人もいますが、貴方のことを知る兵士や大人たちは皆、貴方はとてつもなく強い人だと思っていますよ」
「戦闘に自信が無い訳ではありませんが、自惚れている訳でもありません。ただ………そうですね。他の人と違うのは、経験があまりに多くなり過ぎたということなのでしょうか」
「私たちはまだ人を斬り殺したことがありません。無論、この立場になったからには、必要なことはする決意です。ただ現実には、場数を踏んできた貴方に頼らざるを得ない。きっと、他の人たちも貴方の来訪を心強く思うはずです。私たちも、もっと戦う機会があれば、また心持も変わるのでしょうけれど」
「そんな。味方の兵士たちにも、よき影響となれば良いのですが」
―――――――――――。
ある意味では、それ以上先を知らない今が一番なはずだ。
剣を執り、血肉を断ち切らせて実を得る。それが当たり前になればなるほど、人間の感覚は麻痺していくものだ。そんな過酷な世界になど、本来踏み入れるべきではない。
強くなりたいと思うのは理解できる。
兵士として当然のことだろう。
強く無ければ殺されるのはこちらかもしれない。
………だがそこに、強くなるために戦う機会を求めると言うのでは、
いつまで経ってもこの世から戦いは無くならない。
………その度に、多くの民たちが犠牲になる。
そんな世の中に、どれほどの希望や理想があるものだろうか。
アトリは、アトリが目指しているその路の途上にある今の状況すら、酷評した。気高き理想はくたびれた執念になり果て、やがては身を滅ぼす。彼自身もその途上にあるはずだったのだが、ある意味今の彼の冷酷な評価は達観したものであった。どれほど多くの戦いを経験したところで、状況が好転することはない。寧ろ悪化の一途をたどるばかりだ。マホトラスの軍勢に属する兵士たちがどのように思っているかは分からないが、こちらの陣営にはいまだ志高らかに兵士を務めるものも多いようだ。
………自分も、その一人であったはずなのだが。
いや、志が無いわけではない、と彼は自分の中で思考を否定する。この剣で多くの人を護ることが出来るのなら、という気持ちに変わりはない。しかしその理想に霜を降らせるものがあるのもまた事実である。―――――――――どれほど戦っても状況は変わらない。どれほど気高き理想を掲げていてもなお、戦いは終わらないのだ。
翌日。
夜間も巡回警備を続けながら敵の接近が無いかどうかを警戒していた彼ら。ヤヴィノスクの今朝はとても綺麗な朝の陽ざしを浴びていて、景色に心を奪われるほどに透き通った世界が広がる。その影響か、放射冷却の為か、強い冷え込みが身体を包む。思わず厚着をして耐え忍ぶ、という表現をしたくなるような現状だった。やがて太陽が昇ると少しずつ暖かくなり、動きやすい状況に変化していく。
今日はヤヴィノスクにいる民たちを後方へ移送させる。武器を持たず、戦う手段を持っていない民たちを前線に置いておく訳にはいかない。自分たちから“ウェストノーズに避難したい”と言ってくる人たちもいるので、希望者は共に行程を進めることになる。それでも王都カルディナに向かいたいと願う民たちは多く、その民たちの移動を護衛し送り届けるための兵員も必要だった。
『どうか、ご無事で。無理な戦いはしないよう。』
送り出してしまえば、あとは無事を祈るしかない。マホトラスの連中が市民を巻き込むような軍事作戦に出なければいいが、さすがにそこまでの非道はしないだろう。そう期待し、信じるしかなかった。
アトリの隣には昨日気さくに話しかけてくれたジャスタがいる。
「んまあ、このほうがいいさ。俺たちと一緒についてく人たちもいるみたいだが、死地に赴くようなもんだしな。」
「………ええ。」
――――――――――その通りだ、と彼も思う。王都周辺は戦いの気配から遠く、今はまだ安定が保たれている。いつの日かそのような状況から変化する可能性もあるが、ウェストノーズに行く、留まるよりは遥かに安全と言えるだろう。確かにここからカルディナまでは相当に遠い。その道中は決して易しいものではない。だが、それでも命の危険があるのは明らかにこちら側だ。何しろ明日の安全すら保障されるものではないのだから。
「夕べ、少しだけ聞いたぜ。アンタ、随分長いことこんな生活をしているそうじゃないか」
「はい。否定はしません。」
「北方でも噂には聞いてたが“死地の護り人”ってのは、アンタのことだったんだな」
昨日の新兵が言っていたように、その噂は北方でも知られているようだ。そこまで有名になるほどのことをしてきた訳ではないのに、と彼は思うが、彼の思うこと以上に噂というものは伝播していくものなのだと実感した。
「なあ。何がどうしてそんな生活をしてるんだ?頼まれごとか?」
つまりそれは、貴方はどういう気持ちで死地の護り人としての生活を送り続けているのか、ということなのだろう。彼はその問いに対し素直に答えてしまった。
「世の中には、ここにいる民のように助けを待っている者がいるでしょう。彼ら弱者が都合のいい強者に機会を奪われるのを、黙ってはいられないのです。」
「………いや、すげえな。本心か?」
「ええ、まあ。」
本心だ、と言った自分の心に陰りを見たのは、彼だけが知ることだ。それを知る心があるということは、その本心にどこか歪みを感じている、ということに他ならない。生半可な気持ちでこのような仕事を続けられるはずがない。一方で、長い間同じような経験を積み重ねていくと新鮮さは失われる。当初持ち合わせていた理想がどれほど高みに溢れていたものであったとしても、慣れてしまえばそれらは色あせてしまうものなのかもしれない。
「ま、止めはしないけどよ。くれぐれも壊れるなよ?」
そんな人生、まともであるはずがないんだからな―――――――――――。
ハッキリと告げられたその言葉の意味が、分からない訳ではない。分からない訳ではないのだが、その道を半ばにして閉ざすこともない。そんな自分がどうしようもない存在であるのは、彼もよく分かっているのだ。
「ジャスタさんは、なぜ軍人になったのですか。」
「俺か?俺ぁそうだな。復讐ってとこかな?」
「―――――――――――。」
言うなれば、その志は私怨から始まった。
元々戦えるような人間でもなく、その手段を持っていた訳でもない。他の人よりちょっとだけ力持ちで体力に自信があっただけ。この戦争が無ければジャスタという男は兵士になることはなく、それとはまったく無縁の生活をしていたことだろう。
彼はマホトラスの占領地から逃げてきた経緯を持つ。
「あの野郎が叛旗を掲げて周辺の領地を侵略した時、俺は何とか逃れることが出来た。だが俺の
私見は国の理想に非ず。サイナス・フォン・マホトラスが叛旗を掲げ王国との離別を宣言し、その後王国と連合勢力との間で激しい戦闘が発生した。その中で、貴族連合軍は領地拡大と物資確保の過程で多くの領地に攻め入った。その時にジャスタの家族や友人は捕まったか殺されたという。彼は意外にも笑顔も見せながらその話をしていたが、アトリはその笑顔に対し笑みを浮かべることはなかった。
―――――――――きっと、私に復讐をしたいと思う人も多いだろう。
何故か?当たり前のことだ。彼は多くの人を殺め、多くの人の幸せを得る機会を護ってきた。彼の理想は誰かを殺すことで、初めて達成されるものだ。殺される側のことは殆ど考慮していない理想。弱者と強者を二分し、虐げる側に対しては情け容赦のない粛清を加える。それが彼のやり方だった。マホトラスの侵略で故郷を追われ、家族を亡くし、友達を失ったこの男が思うことと同じように、彼に対し復讐をしたいと思う人は大勢いるだろう。そう思った時、この男の気持ちが自分勝手なものではあるが、同時に戦争によって育まれ、それが珍しいものではないのだということをハッキリと認識しなおしたのだ。
「まあ、
「………そうですか。」
「だからよ、強いものの傍にいさせてほしいもんだな。俺自身の為にも」
そうだ。一つ戦いが起これば犠牲者が出る。犠牲となり残された者たちは?家族は?友人は?………そう考えれば考えるほど止まらなくなる。思考を停止したくなる。が、それは許されない。命を奪うのならそれに対し責任が発生する。当たり前のことだ。強いものが生き、弱いものが死ぬ。それが定められた世の中で、ジャスタは復讐を心に戦う。
このような考えに至った人は、きっと多いのだろう。
それを思う彼の心は、余計に暗さを増していくのだ。
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