第9話魔王様、調査をする。
シルビアの言っていた事が気になりダリウスは調べ始めた。
魔王城の周囲には魔王城を隠すように木々が深く生い茂っていた。シルビアの部屋の付近までなにか大きなものでなぎ倒した様に遠くまで道ができている。
ダリウスは自分の体を魔法で浮かせてその道をたどって行くことにした。
更に進んで行くとY字みたいに2本の道に分かれていた。一方は城向にき木々が倒されておりもう一方は逆向きに倒されていた。逆向きに倒されている方に向かうとそこにはそこのなしの泉と呼ばれる泉があり人が入れば生きてはでられないといわれてるぐらい深い泉があるのに大きな岩をほうり込んだ後ができていた。
「シルビアの嫌がらせにしてもこんな無意味な事はしないよな」
そして分かれていた場所に戻りもう片方の道に行くことにした。
外部に干渉されないようにダリウスが張った軽い結界までその道は続いていた。
「僕の結界をでている。魔物はこの結界から普通ならでられない。自我を持っている魔物か?」
結界を抜けて更に進んでいった。
常闇の森を抜け行くと声が会話する声が聞こえてきた。
「人があそこまで入ったというのか」
ダリウスが驚愕した勇者が生まれたとゆう事か・・・と。
ダリウスは会話する方へ近づいていった。
「キュロちゃんがいてくれて本当にたすかるよ」
「いいんやぁ。こんな俺と一緒にいてくれるだけで嬉しいだよ」
ダリウスの目にうつったのは南にしかいない魔物で一つ目巨人のキュプロス族のキュロだった。
シルビアが冒険者に追われているキュプロスを助けて新しい友達ができたのと連れて帰って来たのだ。しかも勝手にキュロと名前まで付けだ。シルビアは魔族が魔物に名前をつけると自我が生まれ魔族の強力な部下になるという事をまったく理解していなくて、ダリウス自身が自我ある魔物を増やしたくない心をしっているカロはシルビアを説教していた。キュロは体も大きく城のホールぐらいにしかはいれず本人も外がいいと言う事で外で暮らしていた。
「いつの間に人間と仲良くなったんだ?」
浮遊魔法を解いて様子を見ながら近づいていった。
あれは山守の一族じゃないか。
山守の一族は見ればすぐわかる姿をしていた。背が低く、成人男性でも150㎝をいくものはほとんどおらず周辺の村人から奇異な目でみられていた。
山守の一族は山を転々移動して木の間伐したり木が切り取られた場所に苗木を植えたりと山を管理していた。
「こんにちは~」
笑顔でダリウスは挨拶をした。ダリウスはこの村人達をよく知っていたのだ。
奇異な目で見られて村人から嫌われていた為に村人と交渉ができず収入源がない山守達に木箱を依頼して収入源をつくっていたのだ。魔法玉や牛乳瓶をいれる木箱だ。
「ダリウス君じゃないか」
キュロと話していた山守の長が声をかけてきたダリウスの方を見る。
キュロはダリウスの姿を見て驚いた。
魔王様だぁ
シルビアの部下であるキュロはまた魔王であるダリウスの部下でありダリウスの意志に反する事ができない。キュプロスに意志を伝えた。
私の事は何も言うなと。
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