第22話 遥華様は問い詰めたい ③
「な、なんで…なんで遥華がそれを……」
「さっき
千翼は背中に大量の汗がつたってくるのを感じた
実際にはワイシャツが少し湿っている程度の汗の量なのだが千翼の体感では洗濯したばかりでビチャビチャに濡れたワイシャツを着た感覚だった
遥華の笑顔からは明らかに殺意が織り込まれていた
「ムカついたってそんなこと俺に言わないでくれよ…って痛てててて!!あ、足をグリグリしないでってあだだだだ!!!ご、ごめんなさい!私が悪かったから足を退かしてください!!」
遥華は笑顔のまま千翼の足を思い切り踏みつけ、骨が軋むんじゃないかと思う程ねじ込むように踏みつけた
「あぁ///いい!!さいっ…こう!!にいい絵ですよ千翼くん!!もっと!もっと悶え苦しむ様にお願い!!」
因みにその光景を待っていましたとばかりに鈴はシャッターを連打していたのだったが今の千翼にそれをツッコむ余裕はなかった
今更ツッコんだ所でこの人はもうどうにもならないだろう
「は、遥華…悪かったからやめてくれ……(や、やばい!!痛みで正気がどこかに吹っ飛んじゃいそうだ!!で、でも…ここで気を失ったら遥華達に何されるか分かったものじゃない!!)」
足の痛みに加え遥華によるリバーブローがゴッ!ゴッ!と肝臓上の鳩尾に入り油断したら一気に気を失ってしまう程痛みを生じた
そもそもボクサーでもないお嬢様の遥華が何故リバーブローなんか覚えているのだろうか?ボクシングの稽古なんか入れた覚えはないはずなのだが?と千翼は不思議に思うのと同時に
「(あの
この
しかし写真では完全に目線は千翼の顔に向けられている
「ち〜ちゃんが考えている事の正解を言ってあげるとね?
「いや、さも俺の心を読んだみたいに言わないで欲しいんだけど……」
心を完全に読まれていることに千翼はかつて無いほどの恐怖を抱いていた
覚醒した(悪い意味で)遥華はおっとりとしたいつもの姿からは想像出来ないほど仕上がっていた
「とりあえずち〜ちゃんはここ座ろっか!これからち〜ちゃんには話して欲しいことがた〜っくさんあるから逃げちゃダメだからね?あとおしっことかしたくなったって言って逃げられないようにオムツも履いておこうね〜!!【ニコニコ】」
「…………【フルフルフル】」
「だ〜め!絶対に逃がさないんだから!!【ニコニコ】」
遥華は千翼を強引に尋問の椅子に座らせ満面の笑みでおむつを千翼に履かせようと迫る
千翼は泣き顔で首を振ってオムツを拒絶したのだが遥華は笑顔で拒否した
〜つづく〜
今回も読んでいただき誠にありがとうございました!!
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次回もお楽しみに!!
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