EP15 六軍王

カジ「結界はすべてはがしました。攻撃開始ですね」

ユシータ「属性系のトラップ解除は任せてください。」

カジ「城自体を守る結界は敗れそうにないですね」

アルジェカ「ここは任せて先に行くがよい!!」



ハイビュス城、城門

カイチ「軍が見えましたね」

カミラス「獣族数匹。」

オーラ―「その程度で私たちに挑むつもりだったのか」

カミラス「その勇気を尊重すべきだ」

オーラ―「確かにそうだな」


7日前

ルア「ハイビュスのことを調べたところ、六軍というのを従えているそうだ。その中のトップは

総指揮官および第一軍王ファリマスタ

第二軍王アーマル

第三軍王カミラス

第四軍王オーラ―

第五軍王ヘレケイラ

第六軍王ジョミール

だ。ハイビュスと戦うとなると邪魔してくるだろうから気を引いててほしいんだ。ってことで二つのチームに分かれようと思う。

とりあえず正面には1軍か2軍ほど待機してると思う。そこへは獣族に行ってもらう。」

キラ「承知。」

ヒカーラ「わかった」

ルア「そして僕らはほかの六軍の相手をする。運が良ければハイビュスに近づけるだよ。」


ヒカーラ「魔族を中心にやれ!軍王は任せろ」

キラ「右は私が相手するわ」

獣化!!



アーマル「おっと魔王ルアさんこんなところに...」

ヘレケイラ「アーマル。ファリマスタ様の命は忘れたのか。防衛であろう!」

アーマル「えーだって~魔王ルアの気配がしたんだモーン」

ジョミール「ファリマスタ様の命に従わないのなら悪魔の鉄槌を下そう」

アーマル「こわーい。まあ、どっちにしろ足止めも命令のうちだろ」

ヘレケイラ「それもそうだな」

ジョミール「そういうことなら我も悪魔の力を開放しよう」


エイダン「ここはわれらに任せてくれないか。」

モア「格闘王の力見せてあげましょう。」

マリアン「魔王様、こちらの者たちは私が相手しましょう。気にせず先にお行きください。」

ルア「じゃあ任せた。」


アーマル「人間に何ができるのかなー」

ジョミール「油断は禁物だ。この者たちからは少し違う気力を感じる。」

ヘレケイラ「そうですね。」

アーマル「はーい...」


カミラス「獣化...あれはまさか」

オーラ―「狼と虎か?」

カミラス「いや、ただ者ではない。帝王黒狼エンペラーウルフ と 帝王白虎エンペラータイガー だ…」

オーラ「それは…」

カミラス「この世に2匹しかいないといわれている両種族の最高進化帯だ…。油断はできん...」

オーラ―「わかっている」


ハイビュス「やっと来ましたか。遅かったですね」

ルア「ハイビュス...」

ハイビュス「あの時はあなたに負けましたが、私は2人の魔王を取り込みました。」

ルア「取り込んだ!?」

ハイビュス「そうです。良ければお見せしましょうか?」


出でよ。突風竜ヘイマン


ルア「え…」 

ハイビュス「安心してください、こいつはもう死んでいます。魂だけの存在ということですね。死者は死なないといいますしね」

ハイビュス「ヘイマンこの者の足止めをしなさい。」

ルア(ヘイマンともなると一筋縄じゃ行かない。魂だけの存在としたら実力は劣ってると思うけど)

ハイビュス「私はほかに用事があるので失礼します」

  

ハイビュス(ヘイマンに任せればしばらく大丈夫でしょう。そのうちにあの場所へ行きましょう。)

ファリマスタ「待ってもらおうか、魔王ハイビュス」

ハイビュス「? ファリマスタですか。何をやっているんです。あちらで人間や獣族どもと戦っているのでは?」

ファリマスタ「いい加減呼び捨てはやめてもらいたいな。もう貴様の配下じゃあないんだハイビュス。」

ハイビュス「あなた...誰に口を聞いているのか分かっているんですか?」

ファリマスタ「ずっとそばにいたはずなのに気づかないとはな...」

ハイビュス「どういう...」

ファリマスタ「もともと貴様に仕える気はねえんだよ。あるお方の命で貴様のところに潜入していただけだ。」

ハイビュス「私を…だましていた...ということですか?」

ファリマスタ「どれだけ強い魔王様でも身近の他人には気づかないとは。」

ハイビュス「そうですか。あいにく私は今少しストレスを抱え込んでいるんです。ここであなたを消滅させておくことで発散にもなりますが」

ファリマスタ「俺の力を見誤っていたとは…とことん魔王として失格だな。そこまで言うならやってやろう。」









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