EP12 出来損ないの魔物

魔王ハイビュス。ミカルダ家から生まれた魔人ハイブリスが魔物化し、魔王になった。 

かつて、ハイエラが7つの神龍を開放し、魔人たちを世界に解き放った時。彼は生まれた 母は当時のミカルダ家当主の一人娘ヘレン・ミカルダ そして父は、脳の魔人 カーラ。母のヘレン・ミカルダは当時、ミカルダ家の当主になり不公平な世界を自分で変えることを夢にしていた。 二人は結婚し魔人ハイブリスが生まれたが、その後1000年魔人が生まれることはなかった。ヘレンは次の当主でなるであろうハイブリスを育て、彼が16歳のころ、彼のすさまじい魔物化の爆発により、この世を去った。その当時、ミカルダ家当主だったヘレンの叔父、カイリはハイブリスを出来損ないと名付け、家を追い出した。

ハイブリスは魔物化したが人間の姿に戻り、母の意思を継ぐためにミカルダ家に戻った。戻ったときには、追い出した叔父や、叔母、祖母の姿ですらなかった。彼は人間に戻ることに必死で200年間、時を忘れていたのだ。 自分はどこにも帰る場所がないと思ったハイブリスは、母が望んだ世界を自分で実現しようと思い、魔王になる道を選んだ。


ヒメココ王国

ヒカーラ「ハイビュスが弱っている今、いち早く攻めるか」

ルア「彼は軍と魔国ヘイマンに身を隠している。今は3重の結界に囲まれているから攻めるのは難しいね」

ミーシャ「魔鉱石を使って結界を破る兵器を作るのはいかがでしょう。兵器といってもそんな大きなものではありませんが」

ヴァルノ「3重の結界を見た結果、風の結界、地の結界、爆発結界でできているようだ」

ルア「爆発結界!?」

ヴァルノ「爆発結界は近づくと外側だけ爆発するという代物ださすが魔王か、遠くから結界を解除する必要があるな」

モア「そんな兵器を作る技術者はいないわけだから...別国に頼みましょうか」


クルズ「なるほど...あいにく、私の国にもそのような技術者はいないのです。ただ、隣国であるジュンター王国にテジュンという技術者がいたはずですな。取り合ってみます」

ルア「ありがとう」

クルズ「いえ、」


ジュンター王国

フォグワース七国連盟の一国、魔法技術の偉人をたくさん排出した技術の国である。

国王は セリ・ジュント

クルズ「ということなのでそちらの技術者と取り合っていただけないでしょうかね」

セリ「そうですか。しかしあいにく、テジュンは別国に出ていましてね。でも安心してください、もう一人腕利きのいい奴がいます。若いのに大層な腕でしてね、人気を集めているんです」

クルズ「それは楽しみです。」










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