EP5 北の魔王

竜会議は終わり何事もなく1か月が過ぎた。

しかしこの一か月である魔王が覚醒の準備をしていた。そして今日魔王が覚醒した


ヒメココ国

マリアン「魔王様!北の大陸で不審な魔力の動きが見られました。魔王覚醒だと思われます」

ルア「魔王覚醒!?」

マリアン「中心となっているのは魔国シスぺシア」

ルア「つまり魔王は…」

カズメ「大変です魔王様!」

ルア「どうしたんだ?」

カズメ「東から竜が攻めてきています!」

ルア「え!?」

ケジレル「魔王様!北からも軍勢が!」

ルア「この国を叩くつもりか?」

マリアン「とりあえず戦えるものを集めます。西からも援軍要請をします。」


北から魔王ハルマン、東から魔王ヘイマンが進軍してきたのであった。


ヒカーラ「ついに攻撃を仕掛けおったか魔王め」

ロイチ「我々が近くにいてよかった。しかし魔王が2柱も攻めてくるとなると勝ちは見えん」

カイチ「神龍の力を借りれば...」

ロイチ「無理だ。神龍条約があったのを覚えているか?神龍は地上で起こる戦争に手出ししてはいけない、ただし神龍のみが危ない場合以外」

ヒカーラ「そして今回は神龍に何の影響もない戦争だから...」

カイチ「私たちのみで対処するというわけですね」


ヘイマン「はっはっは。ここがヒメココ国か、われの風で吹っ飛ばせばあっという間に終わるだろう。」

ハルマン「待て、ヘイマン。そんなことしたら貴様の主に怒られるだろう。」

ヘイマン「そうだったな兄よ。狙いはルアをあのお方の元に連れていくことだ」

ルア「こんにちは...魔王さんたち。」

ハルマン「早速のお出ましか」

ルア「何か用かな?」

ヘイマン「察しの悪い奴め 軍を使って攻めたなら目的は一つだろう。と言いたいところだがわれの目的は貴様だルア。」

ルア「僕?」

ヘイマン「あのお方が貴様を求めているのだ」

ルア「あのお方...」

ヘイマン「会えばわかるであろう。それともこの国を滅ぼしたいのか?選択肢は2つだ。貴様がついていくか、われらと戦って死ぬかだ。さすがの貴様も魔王2体では勝てまい」

ハルマン「期限は2日後だ。それまでに決めておくんだな」

ルア「考えておくよ」


ヴァルノ「魔王ヘイマンには裏の主がいるのか」

ルア「ハルマンとの繋がりもあったみたい」

ヴァルノ「兄弟関係といったところか」

ルア「兄弟なのになんで種族が違うんだろうね」

ヴァルノ「義理の兄弟か。あとヘイマンとハルマンの裏の主の検討は付いているがあり得ない話だ。」

ルア「誰なんだ?」

ヴァルノ「おそらくは貴様が滅ぼしたはずであろうハイビュスだな」

ルア「ハイビュス...」

ヴァルノ「ただ、滅ぼして数年しかたっとらんのに別れた魂がこんなに早く集まるのか?」

ルア「いやあいつの魂は少なかったのかもしれない」

ヴァルノ「あの強さを誇った魔王だぞ?貴様でさえ初柱の魔王の力が入った8つの魂を持っておるのに」

ルア「たぶん彼は死ぬ前に魂をある程度合体させたんじゃないかな」

ヴァルノ「なるほどならば5年で集まるのも筋が通る。」

ルア「ただその分力は魂二つ分しかないからね。魔王にも及ぶはずがない。」

ヴァルノ「ん?われはハイビュスが風の儀式をしてヘイマンを進化させたと思って居ったんじゃが」

ルア「ハイビュスは新たな魂を吸い取った。ヘイマンからね。ヘイマンは大量の魂を持っていたと思う。なぜなら前からあの大陸には魔王に匹敵する強さのリトルドラゴンが暴れているという情報がたくさん入ってきたからね。リトルドラゴンでも魔王に匹敵する強さになるなら決め手は魂の数だ。少なくとも7つの魂が必要だったはず。ハイビュスはヘイマンから魂を抜き取ったんじゃないかな」

ヴァルノ「その時はハイビュスよりヘイマンのほうが強かったはずだどうしてハイビュスが抜き取れた?」

ルア「条件...あくまで予想だけど ハイビュスは風の儀式をする代わりに魂を渡せとヘイマンにいったんじゃないかな」

ヴァルノ「なるほど。ただ少なくともヘイマンが魔王であるならハイビュスも貴様ほどの強さはないな」

ルア「そうだね…まあ神龍が操られてないならの話だけど」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る