EP3 爆炎竜エフィア
風の都ではメリアの葬式が開かれていた
ハミラ「メリア・メデーア、風の加護に預かりし、風の子よ。汝は長として都を守り、民に安全をもたらした。風神龍ミリュバリスよ。この者を天へと連れて行きたまえ。」
ヴァルノ「一応は止めることができたが、ミリュバがどうなったのかが問題だ。そして誰だ突風竜を進化させたのか。」
ルア「ヘルゼンを叩けばわかるんじゃないの?」
ヴァルノ「いいや、危険じゃ。ミリュバを消すほどの強者、またはそういう後ろ盾がついている可能性がある。」
ルア「戦争を吹っ掛ければ負ける可能性もあるというわけか」
ヴァルノ「ヘルゼンは暴れるだろう。」
ルア「それでは手の施しようがないね」
カジェア「お母さま。安らかにお眠りください。」
ハミラ「そして、新たなる風の長をカジェア・メデーアとする!」
ヒメココ国 一週間後
マリアン「魔王様!不審な竜の接近が見られました。」
ルア「竜だと?」
マリアン「爆炎竜のようです!」
ぐうぉおおおおおおおおおおおお!
われは爆炎竜エフィアである!
ルア「爆炎竜エフィア?」
マリアン「ハルマ火山に住む、最古竜の
エフィア「その通りである」
ルア「そのエフィアとやらが何の用で?」
エフィア「な?貴様、知らないのか…」
ルア「?」
エフィア「今日は竜会議ぞ?」
ルア「竜会議って、龍の宴みたいなもん?」
エフィア「ほぼ同じだ。ただ集まるのは竜のみだ。」
ルア「で、何でここに?」
エフィア「今回の会場は天神山なんだ。」
ルア「ああ!なるほどね」
エフィア「ほかの竜はまだ来ていないのか。」
ルア「来てないけど!」
マリアン「ルア様!魔王ヘルゼンです!」
ルア「ヘルゼンか。」
エフィア「あんまり騒ぎは起こさないでくれ、あいつを叩くなら別の日にすることだな。」
ヘルゼン「ほほう。ここが魔王ルアの国か。」
その後、すべての竜(9竜)が集まった。
ルア「そういえばこの大陸に竜はいないの?」
ヴァルノ「いい質問じゃな。昔にはおったぞ。界天竜ホルトスと悪天竜メジアンだ。ホルトスは最古竜の一柱だったがな。メジアンに敗れたんじゃ。まあ 実力ではもちろんホルトスのほうが上だったが、メジアンの後ろ盾にハイビュスがいたんじゃよ。」
ルア「ハイビュスか。」
ヴァルノ「あとな、ホルトスが持っていた魂は全部で5個だったんじゃ」
ルア「それは多いほうなの?」
ヴァルノ「何言ってんじゃ!5個も魂を持ってんのじゃぞ?って主は8個持っておったか。」
ルア「ははは。7個はハイエラの者だけどね。」
ヴァルノ「まあいい。絶大な魔力を持ったものが滅びると魂はどこかに行くと話したことがあったな?」
ルア「そうだね。」
ヴァルノ「ホルトスは5個の魂があって一つに成り立つため、5つの魂が集まらないと復活は無理なんじゃ。」
ルア「え?ヴァルノは復活させたいの?」
ヴァルノ「ああ。ホルトスは仲が良かったし、恩もある。だから復活させてやりたいんだが、集まった魂はまだ2個なんじゃ。」
ルア「世界中に散らばっている魂を集めないとだめなのか。」
ヴァルノ「ほかの神龍たちにも集めるのを手伝ってもらっとるんじゃがな」
ルア「魂が誰かに宿っているとか?」
ヴァルノ「その可能性はあるが、彼の魂が宿ったとすればそいつは急激な進化を遂げるはずじゃ。」
ルア「そっか。それならすぐ気づくもんね。」
ヴァルノ「まあ引き続き探すとするよ」
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