第11話 蛇の足(へびのあし)があるならば

 蛇足(だそく)


 これすなわち、余計なものの意味。

 そりゃ、蛇に足は、ないからね。


 とはいうものの・・・

 へびのあし。

 これは立派な故事成語。

 ならばということで、蛇さんを使って、いくつか故事成語を作ってみた。


 蛇頭(じゃとう)?

 これではなんかあやしい人たちみたいなので、変更。


 蛇の頭(へびのあたま)

 要は、肝心かなめなもののたとえ。

 にょろにょろ見てもしょうがない。

 頭を見なさいよ、あ、た、ま!


 蛇の牙(へびのきば)

 上に習って、「の」を入れました。

 蛇の牙は、獲物などにかみつくために使われます。

 よってこれ、用心すべきもののたとえってことで。


 蛇の胴体(へびのどうたい)

 なんのたとえにしようかな?

 ハートのエースは出てきても、

 こちらの例えは、出てこない・・・。


 蛇の尻尾(へびのしっぽ)

 これはしかし、故事成語の一部にあったな。

 「龍頭蛇尾(りゅうとうだび)」

 最初は勢いがすごいが、後がしょぼいもののたとえ。

 ということは、単体でみるとこうだな。


 蛇尾(だび)=へびのしっぽ

 結局、しょぼいもののたとえ。

 そのままやないけ(苦笑)。


 あるいは、「鶏頭牛後(けいとうぎゅうご)」ってのもあるね。

 牛の尻尾になるよりも、ニワトリの頭。

 つまり、大きなものの尻尾よりも小さくても頭にいたほうがいい。

 そこから派生させて、こんな意味も持たせられるかな。


 へびのしっぽ=しょぼいもののそのまた後ろのしょぼい奴

 

 どやあ(わっはっは)。


 蛇の皮(へびのかわ)

 縁起物に結構あるらしいぞ。

 そういえば、「鰯(いわし)の頭も信心から」ってのがありますな。

 それを引合いに、こんな意味をつけてみました。


 へびのかわ=いわしの頭よりは余程御利益のあるもの。

    =いくらかはましなもの、悪くても気休めにはなるもののたとえ。


 というわけで、今回はこの変で(へんで)。

 ごきげんよう。

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