第14話
だれにも近づいて欲しくないの
だれをも近づけたくないの
だれも傷つけたくないから
傷ついていい人なんてだれもいないから
だれかに傷つけられたくないから
もうこれ以上傷つきたくないから
あたしは あたしというこの存在に
燃え盛る炎を纏う
あたしに近づいたら
ちりっと焦げて
灰になって
燃え滓になってしまうよ
嫌でしょう?
だからお願い
あたしに近寄らないで
あなたをあたしの纏う
炎から 守りたいの
これはあたしからの
些細な愛なの
傷つけなくないから
あなたはあたしに近づかないで
永遠にね
あたしの炎は
生命の炎
生きている限り
燃え続ける
だから
わかったのなら
受け入れて
ね?
言の葉 舞い散る あたしのなかで。 寅田大愛 @lovelove48torata
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
春のバス、一瞬の、/寅田大愛
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます