寅田大愛

ある女の書く謎に満ちた日記を公開します。

氷の少女フランチェスカは神殿にいた。今日も女神の務めとして祈りを捧げるためである。少女は過去を回想する。神クラスの武器として人を殺める仕事をしていたころのことを。

あたしはバスに乗っている。前方に視線を感じる。霊視してみると。

あたしはいつものように地域猫に餌をやりに行く。お風呂上がりに。

日常の些細な瞬間を切りとって感じたことや愛の詩を綴ります。主に言葉やそれを表現することについて。

入れ替わり立ち替わり出てくる父母に関する記憶。異世界への旅、つまらない日常を彩るみずみずしい感性豊かな十和子の感覚。工場しかない街、次第に狂っていく十和子。最後に彼女は？

キファ・ディーダは獣人だ。彼女は夕陽の射す廃ビルの屋上で〈無秩序〉たちを滅ぼしていた。彼女のバイトである。その仕事を彼女に依頼したのはユニルフという謎の男だ。キファは……。

あたしはカレーを作りながら、考え事をしている。人生にとって大事なことを。これは絶対に知っておくべき知識だろうと思われることを。

あたしは眠かった。ひたすら睡眠を渇望していた。でも小説を書かなければならない！

わたしはくらげとまわりの人から呼ばれている。かわいそうな子、と大人たちはわたしのことを嘆く。その後くらげは。

いつからだろう？あたしが図書室で彼と逢うようになったのは。彼とはそこでしか逢えないんだ。彼には秘密があって。

とんでもない田舎に住んでいる優莉と東京在住の正樹は夢のなかでめぐり逢いテレパシーでつきあうことになった恋人同士。ある日優莉がベランダで夕陽を眺め正樹と語らっていると。……

あたしと彼は桃の香りのする蠟燭の焚かれた部屋に閉じこもっている。外では雨が降っていて、こんな日は二人で絵を描くに限る。出来上がった彼の絵を見て、あたしがそれに対して意見を言うと彼…

ある日ある海辺に一人の女がやってくる。 ひどく海を恐れながら。

蛙を吐いた日、あたしの彼はマンションの1室で天井まで届きそうな氷でアート作品を作るのに夢中だった。チェーンソーで。

弱さについて考える美砂は、女たちを執拗にディスる。その理由とは？

ある日突然あたしの姉がいなくなった。 だんだん姉の記憶がなくなって行くなか、 あたしはあることに気づく。 もしかすると姉は……。

真冬を彷彿とさせる凍えた世界で。 少女は今日も引きこもる。

「あたしの顔がちょっと可愛いくらいで嫉妬しないでくれる？」 　そう言えなかったせいでいじめに遭った夏田美花の見た夢の話。

あたしの布団はなにかがおかしい。 それに気づいた時点で、もう布団は、世界は狂いはじめていたんだ……。

どこかの国の娼館でのある男女の最期の愛の歪んだ物語。