5月3日
それは私のものではない。では誰のものなのか。
きっと誰かがそれを欲しいというだろう。けれど既にそこにあるそれはその人のものではない。
お前は何かをしたか。いいや、ずっとずっとしていない。そんなことは知っている。けれどそれならどうすればいい。いや、わかっているだろうに。ただそこにあるものを一つ一つこなしていけばいい。それができないならそう拒否しろ。そういうものだ。それでもどちらも選べないならどこかしらに逃げるところがあるだろう。誰もお前を追っては行かない。けれどお前は追われているのと同じかそれ以上のものを抱えながら過ごすことになるだろう。まあ抱える必要のない逃げ先も一つだけあるだろうが多分お前には、どちらも選べないお前にその決断ができるとは思えないが。
生かしたかったものは何か。
人間が嫌いと言う感情が強くなっているときにどうすればいいのか。関わらないでいる方法も一つあるけれどそれを簡単に選べる状況だったら面倒なことはしない。それができないのなら? そこでもうどうしようもないと言うしかないのか。
一番楽になる道がちゃんと見えているのにそれでも他の道を探すのか。
罪はない、罪はないのです。
なら何がある。
罪がないのです。罪はないのです。
なら。
罪だけがないのです。それ以外の全てを持って、全てとともに生きるしかないのです。罪はなくとも。
いつの間にか月日は経って、ただあの記憶だけは残っていく。忘れていてもふいに思い出してそれからどのくらい経ったのかを確認する。
そう、意味のない確認。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます