5月4日

 例えば牡牛座のあなたへと手紙を一つ書きたいと思うかもしれない。ここで適当に書きたいと思うかもしれない。それはぼかした推しへの手紙かもしれない。けれどその書き出しを使うには誕生日がわからなければいけない。そういうことを一つ一つ諦めていくことしかできない。ずっと推しには誕生日がないから。

 それなら性格から、いつの生まれかを考えることも一つかもしれない。水星座かもしれないあなたへ。


 それは決して間違ってはいなかった。それでも、それを間違いだったと言わなければならない人たちがいる。

 そうしてどちらも消耗して。そうして共倒れになって得をするのは誰なのか。本当は誰もいないのかもしれないそこに誰かの幻影を見る。


 どうせ外に置いておけない音なら、そこにある意味はないだろう。そう、それに興味がないから。


 いつだって書きたいものがいっぱいあるけれどもう言い訳となってしまうくらいに何も書いていない。メモなんていつの間にかたまっているのにそれを形にしていない。いつの間にかたまっていてあと数か月もすれば百を超えてしまいそうなのに。

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