3月29日

 最近何かで読んだ、が多すぎる。どうして思い出せないのだろう。いや、そう言っているときの何かは昔模試や試験で読んだものだとは思うから一回触れただけのそれを覚えていなくても仕方ないだろう。確かにタイトルを覚えているものはない。けれどせめていつ読んだかだけでも覚えていてほしかった。何かを語るための根拠はあるのにそれを示すことができない。

 思い出せないものはそれだけじゃない。二つ、いや三つ。多分全部図書館で読んだ本。記憶が正しければ小学生のころだからそのころの私は図書館の本をよく読んでいた。その内の一つはタイトルを覚えていなくても場所をなんとなく覚えている。図書館の本の入れ替えもあっただろうから今もそこにあると言うのは楽観的過ぎるだろうがまだいい。けれど他の二つは何で読んだのかを本当に覚えていない。何も覚えていない。字もタイトルも。ただ内容だけが頭に残っている。小学生が読むような本ではなかったのかもしれない。内容が。けれど確かに読んだ記憶があって、そのころの私のことだからきっとと予測することはない。

 覚えている内容と一致する記述ならその後全く別の場所で見ることはあった。だから内容としては正しいのだろう。けれど私は思いだせないその本のことが気になっている。


 そういえば本当に文字数に縛られることがなくなった気がする。そう思いながらしていたのは二日に一回だった千文字を超えるはずの日の確認だった。

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