ss 家族旅行
こちらは本編の第3章19話を読んだのちご覧下さい。
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【家族旅行】
夏休み
結人と咲夜は別荘での暮らしを満喫していた。
もちろん夜の方も…
家族全員で朝食をとり、ひと息入れると茜が突然こんな事を言い出した。
「今日はみんなで旅行に行きまーす!」
「え?聞いてないよ?姉さん。」
「当たり前じゃん今言ったんだもん。」
茜は自信満々に胸をはる。
「茜、何処に行くんだ?こんな朝っぱらから。俺はここでゆっくりしていたいんだが・・・」
真人は不満を述べる。すると、茜はニヤっと笑いながら通信機器を亜空間から取り出すと何処かへ連絡をいれた。
「弟に何もかも越された残念な私は気分はらしのために家族旅行を提案します!ちなみに結くんも強制参加だからよろしくね。」
「いいけどいい加減行き先を教えてほしいんだけど・・・」
「それは~向こうです!」
そう言って彼女は天井を指した。
この曖昧な返答で、藁科ファミリーも嘉神ファミリーも大体の内容を把握した。
何年も一緒にいるため、彼女が何を考えているのかがある程度わかる。
茜の目的地は【宇宙】だ。
すると、張り巡らされた魔力感知にある巨大な物体が引っかかる。
嫌な予感が的中した。
全員が思わず振り向く。
しばらくして外でとてつもなく大きな音が響く。
「はぁ~まったく、
「や~やっぱ茜ちゃんは違うね!私も大気圏外に出てみたいと思っていた所なんだよ。」
真人とエリーナはとても乗り気だった。
茜に先導されて全員で外に出ると予想通りの戦艦が海に着水していた。
日本防衛軍ー夜明けの光所属
第四新型空中戦闘艦ー通称”ツクヨミ”
紫色の150mを超える巨大な戦艦には新たにオレンジ色のラインが入っている。
側面にも新たに対空砲火が取り付けられていた。
「どう?このカッコよさ!何と新たに18の砲門を搭載、次元バリアにワープのクールタイムが大幅に減少、最高速度もマッハ20に上昇!」
確かにかっこいい。だが、結人には心当たりがあった。
数日前に新たなワープ機能の研究をして欲しいと言われたのを思い出した。
特別訓練が終わって暇になり、茜から山のように研究の依頼が来た。
その内の大半がこのようなワープ論についての研究だったと記憶している。
それにしても日本防衛軍の技術力には流石の一言だ。確か論文を提出してからまだ半月程しか経っていないとは驚きだ。
ちなみに日本ではなく日本防衛軍のだ
しばらく眺めたのち、ツクヨミに乗り込む。
コクピットには今までに無かった席があった。見なくてもわかるとてつもない量の魔法陣だ。ざっと2万5千個はある。
”MKーV2ドレータ”の2.5倍だ。
「結君はそこの席ね~いや~お恥ずかしながらできるだけ遠くへ飛べるように作ったら私じゃ演算処理能力が足りなくてね~」
そう笑いながら座るように促される。
「うわ~こんなにたくさん制御したのは久しぶりだな~だいたい把握したからいつでも行けるよ~」
「よし、それじゃあいってみよ~ツクヨミ発進!!!」
「反重力魔法正常!」
「魔力供給及び魔力回路、共に正常!」
「全制御システムグリーン」
「メインシステムグリーン、全項目グリーンです。」
「発進了解!」
鈍い音とともに機体が動き出し、離水する。ツクヨミはどんどん加速する。
「じゃあ結君やっちゃって、そんなに難しくないと思うから♪」
「わかったよ・・・」
結人は魔力をこめる。
いや~結構多いな・・・大変だ。
仕方ない・・・
「<ゼロ・ノート>起動・・・」
<ゼロ・ノート>を使うことによって魔力回路などが最適化され、いつもの数倍の演算処理能力と魔力効率になる。
そして、全ての魔法陣を制御しきると・・・
「いくよ、『ワープ』・・・」
すると目の前に巨大な魔法陣が形成され、ツクヨミはそこへ突っ込む。
そして、数秒の間亜空間を経由して、宇宙空間へ飛び出した。
現在の高度は500km程、途端に無重力空間になる。
正面のガラスはとても綺麗な世界が広がっている。
「いや~すごいね~」
「ほんとうに美しいですね、結人さん・・・こんなに高い所に来たのは初めてです・・・また私に、新しい世界を教えてくれましたね。」
「僕もこんなに高い所に来たのは初めてだよ・・・綺麗だね・・・」
「それでも、生きている内にこんなに綺麗な景色を見る事ができるとは思っていませんでした・・・これも全て結人さんのおかげです。ありがとうございます!」
とりあえず目標は達成。
素晴らしい景色が見れた上、咲夜のとびきりの笑顔が見れたので満足だ。
結人が浮かれていると、琴音は自分の娘にある気になった事について聞いた。
「ところで茜ちゃん、この費用って何処から出しているのかな?もしかして結人君の財産から勝手にとったりしていないですよね・・・」
「ギクッ・・・そ、そんなわけないじゃんあはははは〜」
「では、この出費は何ですの?説明してご覧なさい?」
笑顔で通帳を見せつける。
それを見ると何故か、5000億円減っていた自分の目を疑う。
「本当の事をおっしゃって下さい。」
「結くんから5000億円借りました・・・」
「はい?!」
流石に驚く。5000億円といったら、今の僕の、いや僕達の財産の内の90%程だ。
思わず頭を抑える。
「もちろん許可はとっているんでしょうね?」
「い、いえ・・・まだです・・・」
「茜?そこに正座なさい?」
「ひぃーごめんなさーい」
大声を出しながら、茜は飛び出していった。
琴音がその後を追いかける。
空の旅は騒がしくなりそうだ。
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文字数、20万突破しました!
80話書いて20万なので平均は2500ぐらいですかね。
読んでいただいてありがとうございます!
というわけで今日はレビューを書いてくださった方にコメントして行きたいと思います!
narazu様
レビューありがとうございます!
これからも、二人のイチャイチャに期待してください!
fukae様
レビューありがとうございます!
物語はまだまだこれからですが、これからもお願いします!
TORISUTAN様
レビューありがとうございます!
結人&咲夜の甘々ライフをお楽しみ下さい!
淡白様
レビューありがとうございます!
正直、1章よりも2章の方が面白いのはその通りだと思います(笑)
3章は2章より、4章は3章より面白くなるように頑張るので、応援お願いします!
凸【デコ】様
レビューありがとうございます!
これからもどんどんイチャイチャしていくので期待して下さい!
takeji様
レビューありがとうございます!
一応更新前と更新後にチェックをしているのですが、本人だと全然気が付かない事が多くてすみません!
よかったらどんどん教えていただけると嬉しいです!
西向く侍様、來野未来様
レビューありがとうございます!
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