第31話 作戦会議

 大鷲の魔獣が放っていた黄金の矢。ひっきりなしに飛んできていた大矢の射撃が急にぴたりとやんだ。

「攻撃が、止まった?」

 確かに次の大矢が飛んでくる気配はない。ただ、妙な地響きが遠くから近づいてきている。これはまさか――。


 そっと塹壕から顔を出して音のする方角を見てみると、盛大に土煙を上げながらこちらへ迫りくる森猪の姿があった。

 大鷲の魔獣が大矢を撃つのを止めた代わりに、いきり立った猛獣達が多数、森から飛び出し防壁へ向かって突撃してきていた。

「レムリカ、急げ! こっちだ!」

 グラッドが塹壕に下りてきて誘導してくれる。グラッドが誘導する先にはバクルムの姿も見える。彼もまた先行して退避経路を確保してくれていたのだろう。

 私はマグナスを片手で脇に抱え、ぼこぼこに歪んだ大盾も念のため捨てずに塹壕を走った。矢を受けた脚が痺れるが動かないほどではない。気合を入れて一歩一歩進む。


「こっちだ! 地下から防壁内に入れる通路がここにある!」

 グラッドとバクルムが協力して重い鉄格子の扉を開けてくれる。格子の奥にマグナスを放り込み、私もどうにか扉の向こうへと転がり込んだところで、すぐさまグラッド達も滑り込み鉄格子の扉を閉めて閂をかける。

「外にいた他の人達は!?」

「入口は他にもある。扉番がいて内側から開けられるから心配するな」

 そう言ったバクルムの隣に、薄暗がりで気が付かなかったがグラッドとも違う人影が一つあった。ここの扉番をしてくれている人物のようだ。


「塹壕から防壁内に逃げ込めるんだね、助かった……」

「レムリカは知らなかったのか。一斉襲撃が起きたときの森都の防衛では常識なんだ。森猪なんかの突撃も塹壕があれば防壁に直接突撃することができなくなる。塹壕に落ちてしまえば助走も付けられないから、奴らの突進で壁が破られることはないのさ。逆にこっちは鉄格子越しに様子を窺えるし、近くにいるようなら隙間から槍や弓矢で一方的に攻撃できる」

 グラッドは以前にも森都の防衛戦に関わったことがあるようで詳しく説明してくれる。

 どうやら防壁内に入ってしまえば一安心してもよさそうだった。


 安心したら急に疲労感が襲ってきて、がくりと両膝が地面につく。慌ててグラッドが支えてくれようとするが、私の体の重さに圧し潰されそうになって彼も一緒に膝をついてしまう。

「レムリカ!? 大丈夫なのか? 脚に矢を受けていただろう」

「大丈夫……ただの疲労だと思う。脚の方は少し痺れるけど問題ないよ」

「休むなら奥まで移動しろ。ここで倒れられたらお前を運べる奴がいないぞ」

 バクルムがデリカシーのないことを言ってくれる。

「私、そんなに重くない……と思う」

 鋼鉄の大盾を持ち運ぶようなマグナスだっているのだ。さすがにバクルムとグラッドが手伝って三人がかりなら私を運ぶことはできるだろう。

 ……できるだろうか? 三人だとちょっとぎりぎりかもしれない。そこまで重くないと思いたいが。



 防壁の内側へと戻り、私達は冒険者ギルドの会議室に集まっていた。

「奴が……あの大鷲の魔獣が、一斉襲撃のボスで間違いないだろう」

 バクルムがギルドマスターのシルヴァに確信をもって報告する。私やグラッド、マグナスの意見も一致していた。魔獣化した雄牛人ホモタウロスを四匹も従えた上位の魔獣ともなれば、この一斉襲撃を引き起こした親玉に違いない。

 もしかすると、以前に討伐した雄牛人の魔獣は、大鷲の魔獣が率いる群れの尖兵であったのかもしれない。


 奇妙に統率の取れた獣の集団。

 灰色狼の群れもいたが、それらが連携して襲い掛かってくるのはまだわかる。

 だが、種類もばらばらの多様な猛獣達が一斉に足並み揃えて人里を襲うのは異常だ。本来なら猛獣同士で食い合いが起こるところ、彼らが争う様子は一切ない。それなのに、どういうわけか人間だけを標的として襲い掛かってくるのだ。

 よほど力のある魔獣が、猛獣達を操獣術で使役しているとみるべきだ。だとすれば、弓矢の魔導を使ってきた大鷲の魔獣、あれ以外にボスは考えられなかった。まあ最悪、大鷲の魔獣のさらに上位の魔獣がいる可能性も捨てきれないが、正直それは考えたくない。あまり悲観的になり過ぎては、戦えるものも戦えなくなってしまう。


「そうか……。敵の頭が知れたことは朗報だが、お前さんらで倒しきれなかったというのは、ちと厄介だな」

「より厳しい現実を語るなら、倒すどころか近づくことも難しかった」

 バクルムの言う通りだ。あれほどの決死の突撃を仕掛けたにもかかわらず、結局は一撃も攻撃を加えられずに撃退されてしまった。


「でも絶対に勝てない相手じゃなかったと思う。せめてもう一人……私と同じくらい格闘能力のある人がいれば……」

「そいつは……難しいぜ……」

 シルヴァが大きく表情を歪めた。無茶を言っているのはわかる。だが、あの大鷲の魔獣が放つ大矢は並の人間が受ければ一撃で致命傷を負ってしまう。あれを受けきれるのはマグナスの大盾か私の岩の腕くらいなものだ。

「グレミーは……獣爪兵団の。ダメかな? 魔獣の矢も避けられそうな気がするけど」

「あいつは森都防衛の貴重な戦力だから他に回せないぜ。特に獣爪兵団を取りまとめる奴の統率力は替えが利かないからなぁ。正直、あいつらがいなかったら、森都郊外はとっくに放棄していたところだ」

 森都郊外はグレミー獣爪兵団にとっても重要な拠点だ。グレミーにしてみても、そこを安易に放棄することはないだろう。ちなみに獣爪兵団は今、森都の防壁を背にして土塁と塹壕に潜みながら、牙獣の森に対する警戒を続けている。

 他にも森都の冒険者や狩人、そして魔導技術連盟が人員を派遣している自警団の武闘術士隊も出動している。森都の戦力は出し切っている状態だ。


「獣共の襲撃が中断しているうちに対策を考えたいんだがなぁ……。ひたすら防壁の内側でこもるっきゃないか」

 ギルドマスターのシルヴァは苦々しい表情をしながら頭を掻きむしる。

 今のところ大鷲の魔獣が森都の防壁に向けて本格的な攻撃を始める気配はない。大半の冒険者や術士達が防壁内に退避した後、一斉襲来の獣たちは不気味なほどに静まり返っていた。

 だが、防壁の上で監視していた狩人からの報告では、獣達が森と街の境界に集結していることがわかった。あの大鷲の魔獣が操っているのだ。おそらく足の遅い獣達まで全て呼び寄せた後に突撃命令を出すつもりなのだろう。


「国への応援要請はどうなんだ?」

「そっちには魔導技術連盟から、出すには出したらしいんだがな……」

 グラッドの問いかけにシルヴァは歯切れの悪い答えを返す。

「問題は援軍の到着に一週間はかかるだろうってことだ」

「一週間……?」

「一斉襲来の予兆もあったことから出動の準備はしてくれていたらしい。そうでなければ関係各所への調整だけでさらに一週間かかっていただろうから、まあこれ以上は望めねーな。腕利きの術士を先行して派遣してくれるって話もあるが、それでも二日、三日は移動に時間がかかる」

 魔導技術連盟は一斉襲来が起きてすぐ、首都へ非常事態を知らせている。手紙を送還術で送りあっているので、返事はすぐに届いていた。『永夜の王国ナイトキングダム』の首都にある王国軍本部から、森都に近い国境警備隊へ出動命令が出ているらしい。


「例年通りの一斉襲来なら、防壁に立てこもって戦えば一ヶ月くらいもたせることは可能だ。その間に援軍も到着する……それが通例のことだが……」

 普段から重い口調のバクルムがことさらに重苦しい雰囲気で語り始める。

「今回のボス魔獣はどうにもいやらしい知恵を備えているようだ。戦力を集めて短期集中の攻勢を仕掛けてきそうな気配がある」

「そのうえ強力な弓矢による攻撃で接近をゆるさんのだから厄介だな。下手をすればあの攻撃で防壁も崩されかねん」

 身をもって大鷲の魔獣の攻撃を受け続けたマグナスが深く同意する。

 確かにあの大矢は厄介だ。

 けれど私は全く歯が立たないとは思わなかった。先ほどは敵の攻撃手段も戦力もわからない状態での遭遇戦だった。決着を急ぐあまり、不用意に突っ込み過ぎたともいえる。もっと戦略的に詰めていけばあるいは――。


 私達が大鷲の魔獣対策に頭を悩ませていると、急に会議室の外がどたばたと騒がしくなり、大勢の足音がこちらに響いてきた。

 マグナスやグラッドが何事かと部屋の入口に迫る気配に対して身構える。

「ギルドマスターはここか!」

 ばぁん! と、わざとらしく荒々しい音を立てて会議室の扉が開かれた。突然、複数人の大柄の男達がぞろぞろと部屋に押し入ってくる。

「何だ! お前たち!」

 バクルムの鋭い誰何すいかの声に部屋へ入ってきた男達は一瞬びくりと身を竦ませる。普段、物静かだが厳格な雰囲気のバクルムが声を荒げると、怒気の強さが際立って威圧感が凄まじい。かくいう私もちょっと腰が浮いてしまった。ちょっとだけだ。誰も気が付いていなかったと思う。


 部屋の入口付近でたじろぐ男達であったが、そのうちの一人が意を決したように前へと出る。厳つい風体をした禿頭の男だった。物腰から見るにそこそこ腕が立ちそうではある。

「選抜チームを作って一斉襲来のボス討伐に挑んだらしいじゃねーか。それが失敗したって聞いたぜ。俺らが命張っているときに、てめえの役割も果たせずに逃げ帰ってきた奴らが情けねえと思ってよ」

 相手の明らかな喧嘩腰にグラッドとマグナスが剣呑な気配になる。まるで自分達だけが危険を冒しているというような言い草に私も少なからず苛立ちが募る。

「最初の一当てでボス魔獣の存在と、その能力は知れた。今は対策会議中だ。邪魔をするな」

 バクルムは冷徹に言い捨てて、雑に男達へ退室を促す。だが、その程度で引っ込むくらいならわざわざ会議中の部屋に乗り込んでは来ないだろう。


「一度、敗けた連中にもう一度何をやらせようってんだ! Cランクになりたての岩女もいるじゃねーか……。そいつが足を引っ張ったんじゃねえのか? 怪我もしているようだし、新人は引っ込んでな。同じCランクでも、ベテランの俺らが魔獣を討伐してやる!!」

 要するに私が魔獣討伐に参加しているのに、自分達が何故選ばれないのかという不満をぶつけに来たようだ。しかも、彼らの目にはボス魔獣との一当てが完全な敗北に見えたのだろう。

「あ~……。まあ、おめえらがやる気あるのはいいんだけどよー。できれば信頼できるおめえらには街を守っていてもらいてえんだけどなぁ」

「魔獣を倒さなきゃ根本解決にならねえんだろ!? そいつらがとろとろしている間にも、他の冒険者達の被害が増えるんだぞ!」

「んー。ってもなぁ、こっちも色々と戦力配分は考えてやってんだ。冒険者として参戦するなら、指示には従ってもらわないと困るんだよなぁ」

 ここまで黙っていたギルドマスターのシルヴァが口を開くが、男の反論に対して奥歯に物のはさまったような口調で言いよどむ。


 こんなくだらないことで貴重な作戦会議の時間を失いたくないのだけれど。

 仕方ない。ここは私が憎まれ役を買って出ようか。


「やる気があるのはいいけど、あなた達は魔獣に対抗するすべを持っているの?」

「ああん!? なんだ岩女! 魔獣に負けて帰ってきたてめえが偉そうな口を叩いてんじゃねえ! 上から目線たあ何様のつもりだ!!」

「そうだね。私は一度、魔獣と戦闘して生きて帰ってきた。あなたが言う通り、私の岩の体なら魔獣の攻撃を弾くこともできる。少なくとも一撃で即死することはないよ」

「……何が言いてぇんだ!!」

 そこまで言わなければわからないか。彼らは大鷲の魔獣の放つ大矢の威力を実際に見ていないのだろう。だとしたらわからせる必要がある。そうでなければ彼らは何もできないまま死ぬ。


 私は会議室の隅に転がっていたマグナスの大盾を片手で掴み、男達の前に放り投げる。どん、と重量感のある振動が床を走り、乗り込んできた男達が一歩後ろに下がる。

「それ、何に見える?」

「はあ? この凸凹でこぼこの鉄の塊がなんだってんだ!」

 禿頭の男の言葉を聞いて、マグナスが沈痛な面持ちで天井を仰ぐ。

 そう、マグナスの大盾はもはや盾の体をなしていない、凸凹の鉄の塊に成り下がっているのだ。お気に入りの大盾を鉄塊に変えられてしまった可哀そうなマグナス。これはもう、鉄屑として鍛冶屋にでも回収してもらうほかないだろう。それか完全に鋳潰いつぶして作り直すしかない。だがそれは、ほとんど新品の盾を作るのと大差ない。


「これはマグナスが持っていた大盾……。これで魔獣からの攻撃を防いでくれた」

「はっ……! これが盾だと? 冗談もいい加減にしろ。何をしたらこんなになるってんだ」

「この凹みの一つ一つが、魔獣の放った攻撃によるもの。あなた達は見てこなかったの? 防壁前の土塁が吹き飛ばされる光景を」

「…………!?」

 禿頭の男が返答に詰まる。その周りの冒険者達も互いに顔を見合わせてざわついている。土塁が破壊された様子くらいは見ていた者もいるのだろう。途端に彼らの間で不安そうな空気が流れ始める。


「だ、騙そうったってそうはいかねえ! どうせ、中身がスカスカの軽量化された盾だったんだろ――」

 そう言って大盾だったものを片手で持ち上げようとして、禿頭の男の動きが止まる。大盾を掴んだ腕がぶるぶると震えて、床からわずかに半分持ち上がったところで止まっている。それ以上、持ち上がらないのだ。

 私は禿頭の男の手に、上からそっと岩の手を乗せてやる。

 びくり、と男の全身が震えた。

 極力優しく、男の手を大盾からどけると、私はもう片方の手で軽々と大盾を持ち上げてみせて、邪魔にならない部屋の隅へと放り投げた。

 マグナスが「俺の盾ぇ!!」と叫んでいるが無視だ。あれはもう盾としての役目は果たせない。鉄の塊だ。マグナスにもいい加減、気持ちを整理してもらおう。


「もし、あなた達が鋼鉄の大盾に勝る防御手段を持っているか、絶対に大矢に当たらず回避できる自信があるなら。一緒に魔獣と戦ってほしいと私も思うよ?」

 禿頭の男は顔を真っ青にして私の手を振り払おうとしたが、それができず私に捕まっている。

「私達も今は戦力が不足しているの。あなたが命を張ってくれるというなら、喜んで協力してもらう――」

「は、放せ!! 馬鹿野郎!! この馬鹿力が!! ふざけんなっ!! 付き合いきれるかっ」

 馬鹿って二回も言われた。


 ちょっと頭に来た私は嫌がらせで禿頭の男の腕を掴んだまましばらくいたが、グラッドが横から出てきて、首を振りながら私の肩に手を添えた。その辺にしておけということだろう。

 グラッドが肩に触ったとき、思いのほかひんやりとした手で驚いた私は、もう少し掴んだままでいてやろうと思っていた手を緩めてしまった。その隙に禿頭の男は私の拘束から抜けて、会議室を飛び出していく。他の冒険者の取り巻きもその背を追って部屋を出ていってしまった。

「まったく……。戦ってみもしないで逃げ出すくらいなら、初めから志願になんて来なければいいのに」

「いや、あいつら戦わせたら、即座に死んじまうからな? 貴重な冒険者の戦力を潰さんでくれよ、レムリカ嬢ちゃん?」

 シルヴァが心配そうに釘を刺してくる。彼にとってはあんな礼儀知らずな冒険者でも貴重な人材なのである。それは理解できるのだが。私だって一方的に非難されれば腹が立つのだ。


「……無駄な時間を費やしたな。それよりも作戦を立てなければ」

 切り替えの早いバクルムであったが、その後の言葉が続かない。あの大鷲の魔獣を倒す、対抗策が思い浮かばないのだろう。

「作戦はあるよ」

 私ははっきりと断言した。

「本当か? そんな言い切れるほどの策が?」

「策ってほどのものでもないんだけどね」

 グラッドが喜色を隠せない様子で目を見開く。この人は意外と子供っぽいところがあるな、とどうでもいいことを考えつつ、私は部屋の隅で鉄の塊を撫でていたマグナスも引っ張ってきて自分の案を話す。


「もう一度……今度は、私達から奇襲を仕掛けよう」

「こちらから? 無茶じゃないか?」

「いや、無理でもない。敵の攻撃手段と戦力は知れた。先程は遭遇戦のようになって不覚を取ったが、どうにか大鷲の魔獣だけを狙える状況にもっていって、弓矢で狙えないほど奴の懐近くに飛び込めればあるいは」

「しかし、レムリカは足を負傷しているんだぞ? それで先ほど以上の近接戦闘ができるのか?」

 グラッドの言うことはもっともだ。バクルムの言う戦法は私が全快の状態でなければ難しい。


 だが、そもそもの前提が違う。

「大鷲の魔獣が遠距離からの攻撃を得意としているから、どうにか距離を詰めて格闘戦に持ち込もうと考えてしまったけど、それが逆に良くなかったんだと思う。だから――」

 魔導刻印の刻まれた岩の腕をがつんと打ち鳴らして、これ見よがしに魔導回路を活性化させてみせる。刻印が仄かに橙色の光を発し、魔力の波動を周囲に放つ。

「戦い方を変える。私、次は術士として戦うよ」

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