日常パート1

@mizuhana0825





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〜図書館の帰り道〜




ユリ「今日はすごく楽しかったですね」


サクラ「うん!ノアルくん、ユリちゃん、廿楽くんと友達になれてよかった…!」


ノアル「それはよかったです…!

ぼ、僕も、サクラさんともっと仲良くなりたいです!」


廿楽「はは、ノアルおもしれー」


ノアル「廿楽、うるさい」


廿楽「ははは…

あ、そういえば、今日母さんと父さん家にいないんだった…

仕方ねーか、外で飯食おう」


ノアル「え、そうなの?なら僕も付き合うよ

廿楽が一人飯って似合わなさそう」


廿楽「おい言うなよ…」


サクラ「あっ!なら私も行きたいです!

よかったらユリちゃんも一緒に!」


ユリ「うーん、普段なら断る場面ですが…

男2人に対して、女の子1人を置いて行けませんね。」


サクラ「やった!」


廿楽「"男2人"と、"女の子1人"って…言い方……」


ユリ「ふふ、レディには丁寧に対応しなくてはいけませんからね」


廿楽「はは…」


ノアル「あ、それじゃあどこにいこうか?

僕はどこでも大丈夫だよ」


ユリ「私も、サクラさんが行きたい所に行きたいです」


サクラ「じゃあ私と廿楽くんで決めよう!」


廿楽「了解、んじゃどこにしようか…」





ノアル「なるべくスマートに会計を済ませたいな…

カードが使えるところならいいんだけど」


ユリ「うーん、私も現金を持ってないんですよね…

そういう類のカードが使えるところだといいんですけれど…」


ノアル「いや、今どき現金払いの場所なんてあんまりないよね…!

きっと大丈夫、なはず!」


ユリ「そうですよね、ふふ」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




サクラ「ということで!ライゼリヤに来てみました!」


廿楽「やっぱ飯っつったらここだよな〜」


ユリ「ライゼリヤ…?

初めて来る場所です、イタリア料理店なのですね」


ノアル「ぼ、僕も初めてだ…」


サクラ「え!?

お、同い年でライゼリヤ知らない人初めて見た……」


廿楽「おいおいマジかよ……

とりあえず今は混む時間帯だ。早めに行こうぜ」


ユリ「え…?

予約無しで通してくれるのですか?」


廿楽「いやライゼリヤで予約する人なんていねーよ!」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




サクラ「私、ユリちゃんの隣がいい〜!」


ユリ「ええ、もちろん

お隣へどう……ぞ……えっ」


サクラ「…?

どうしたの??」


ユリ「スタッフが椅子を引かない…?

いや、そもそも引くタイプの椅子では無い…!?」


ノアル「なっ…!?

そんなことあるの!?レストランなのに…!?」


サクラ「え?え?」


廿楽「………そゆことね、

なんか察したわ……」



(シーン切り変え)



サクラ「よし、じゃあ注文決めちゃいましょう!」


ユリ「はい!……って、え?

あの、サクラさん…?

パスタが300円から500円までしかないのですが、一桁足りないのでは…?」


サクラ「え!?そんな高いお店じゃないよ!?」


ノアル「いや、こんなに安い料理なんて無いよ。

メニュー表の記載を間違えるとは…

このレストランの星はいくつだ?」


廿楽「いやいや、ちょっとまて!!

お嬢ちゃんとお坊ちゃまってのは察してたけど、さすがに限度があるだろ…!」


ノアル「は!?お坊ちゃまって言うな!!」


ユリ「あら?

お嬢ちゃんとは、私のことですか?」

(少し強く言う)


廿楽「ひっ、こわ…」


サクラ「と、とりあえず!

みんなお腹ぺこぺこだよね!早く注文しよ!!」


廿楽「お、おう…!ドリンクバーも頼もうぜ!!」


ノアル&ユリ「ドリンクバー…?」


廿楽「…………………

まさかドリンクバーも知らないとか言わねーよな?」




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廿楽「あっははは!お、お腹痛い!ひぃ…!!

ドリンクバーではサクラがノアルとユリにドリンクの入れ方を教えてるし!

『ドリンクがセルフサービスということにも驚きましたけど、バーっていうからてっきりお酒かと……』(高音)

だってあはははは!!

しかも2人揃ってカードしか持ってない……っ

ライゼリヤでカード出す人初めて見たんだけど!ねぇちょっと面白すぎでしょ!!あっはははは!!!」


(SE:殴る音)


廿楽「い"っっって"!!!

おい!グーは無いだろ!!?」


(以下2人怖い声色で)


ノアル「お前を止めるにはこうするしかないと思って。」


ユリ「ふふ、コイツどうします?」


ノアル「コンクリートで埋めてしまおうか。

僕たちの黒歴史と共に………

…さぁ、地に帰れ……!」


廿楽「悪かった!悪かったからその怖い顔やめてください!!

あとお前とかコイツとかじゃなくて、ちゃんと俺の事廿楽って呼んでください!!!」


サクラ「あ、あはは……」


ユリ「ごめんなさいサクラさん、私の分のお金を払っていただいて…

後ほど小切手をお送りします、大変申し訳ございません」


サクラ「え、小切手!?わわ!謝らないで!

これくらい友達なら普通だよ!!

それに、ユリちゃんから頼られると凄く嬉しいっていうか…!!」


ユリ「サクラさん…

そうですね。友達、ですものね!

ふふ、次は私がお会計させてくださいね」


サクラ「うん!

でも中学生だから小切手は使っちゃだめだよ…!」



ノアル「…僕、サクラさんにお金借りたかったな」


廿楽「いやノアル?

それはクズになりさがるからやめとけ…」




Fin.



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