第3話 「かくれんぼ」


 どうも皆さん3回目の導入パートということで早速、神である私の体験談と参りましょう。


あれは5年ほど前のことです。




「もーいーかい」


「まーだだよ」


「もーいーよ」


「ーーーーーー」




 かくれんぼはいつの時代の子供にも人気な遊びですよね。鬼以外の人は見つからないように隠れ、鬼はその人間を見つけられれば勝ち。単純なゲームです。


ほら、今日も「かくれんぼ」をやっている子供たちがたくさんいます。


「僕が鬼するから拓実たくみくんは隠れてね」


「いいよ」


「じゃあ30秒かぞえるね」


「いいよ」


「いーち、にーい、さーん」



私は「かくれんぼ」をしたことがないのでわかりませんが、このゲームにおける鬼以外の人間の勝ちはどのように決まるのでしょう。



「拓実くんみっけ!!」

「じゃあ鬼交代ね!」


「いいよ」




 次のゲームが始まったようです。

それにしてもよくこんな単純なゲームに飽きないですよね、なにが楽しいのやら。 私にはわかりません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「じゃあ今度は僕が鬼ね」




「…もう、いいよ」



「なにいってるの?拓実くん」

「まだ隠れてないじゃん」

「ねぇ」

「いーち、にーい、さーん、」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「今度は僕が鬼ね」

「いーち、にーい、」



「もういいよ」



「拓実くん隠れてないじゃん」

「まだだよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 もーなんで子供は「かくれんぼ」が好きなんでしょうね。飽きもせずもう何千回と同じことばっかり。




ここは夕やけ公園、今日も必死に身を潜める影が1つだけあります。

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神様のハナシ 三冬 はぜ @naohituzi

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