第3話 漫画

「うぃっすー」

「やっほー」


 じゃんけんをして、彼女のカバンを持ちいつもの帰宅道を歩く。

「そっちのクラスってどんな感じ?」

「女の子多くて友達作るの大変そう」

「どんな子いた?」

「今日話したのは子は漫画好きみたいだった」

「ウチDRAGONなBALLしか読まないな」

「そういう子なら良かったけど流行りの漫画好きな子だった」

「あー」

「俺スポーツ系ばっかだからなー」

「本棚そんなだもんね」

「流行りの漫画って面白いんだけどさ、テレビとかで取り上げられまくったりすると読む気無くなっちゃうんだよね」

「分からなくもないけど分かりたくないかなー」

「それわかるー」


「まぁ頑張って仲良くなりな」

「どうやって?」

「俺その漫画読んだことないんだよね。気になってんだけど今度貸してくんね? キリッ」

「ギャルゲーかよ」

「ギャルゲーやったことあんのか」

「なかったわ」

「こんな感じで近づいてみれば?」

「今度言ってみるわ。あと急に読みたくなったから今度漫画貸して」

「面倒臭いから直接読みに来て」

「了解」

「じゃ、またね」

「またねー」

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