第14話席がない

ゴウミの2日目の学校登校になる。

ゴウミはカバンに教科書や自分の稼いだお金を持って


「よし! 行くか!」


と言って部屋を出た。

リブアイは少し眠そうに


「おお、ゴウミ! あの後よく眠れたか?」


と心配そうに聞くとゴウミは


「えっと、そうですね! 眠れました!」


と心配そうにするリブアイの顔を見たくない一心で笑顔を作った。

ゴウミにとって心配そうに見られるのは好きじゃないのであった。

見下す目であれば顔を赤らめて謝罪をするが心配そうにされるのは性癖的に受け付けなかったのであった。

そして、ゴウミは元気よく


「今日はもう学校に行けそうなので行ってきます!」


と言うとリブアイは心配そうに

「良いのか? もう? あと1日休んでもいいと思うが?」


と提案するがゴウミは

「僕の体の丈夫さは筋金入りなので!」


とガッツポーズをするとリブアイは仕方なさそうに


「分かったよ、でも無理はするなよ」


と言ってその言葉を聞いてゴウミは


「はい!」


と取り敢えず返事をしてそのまま


「では学校行ってきます!」

「はい、行ってらっしゃい」


と挨拶をして出かける。


--------------------------------------------------------


ゴウミはあることを楽しみにしていた。


(ああ、絶対今日はあれがある! そう! 学校といえばあの恒例のアレがあるはずだ!)


と妄想を高めながら顔を赤らめながらアへ顔で歩いて行く。

それを見ていた通行人は


「? どうしたんだ? アイツ?」

「分からんが……ただならぬ顔だったな……」

「知ってるぞ! アイツ確か学園に編入したという元奴隷の男だ」

「そうか……もしかして緊張してるのか?」

「まあまだ二日目なんだしそんなもんだろ……」


と話をしていた。

ゴウミは


(ああ、皆が僕を軽蔑の目で……見ていない……まあいい!)


と元気を取り戻して再び妄想に耽る。


ゴウミの妄想


「さてとー今日も学校に行くか―」

歩いているゴウミ

すると上から机と椅子が


ボオオ


と風を切る音と共に落ちてきた。

そして、


ガッシャアアアアアアアン!!


と目の前でぶっ壊れた。

ゴウミは


「うわーなんだこれはー」

「アハハハハハハハハハハ!」


と上でクラスメイト達が笑っている。

そして、一人が言った。


「お前の席が落ちちゃったみたいだねーかわいそー」


と言って馬鹿にしたような目で見る。

ゴウミはそんなことをされて


「アヘエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」


とアへ顔になって興奮した。


という予想を立てて妄想し、興奮していた。


(本当に楽しみだ……絶対に僕の席は確実に無くなっているはずだ! 大丈夫! 昨

日あんなに布石を打ったんだ! 絶対にそうなっている!)


とゴウミはその状態を信じて止まなかった。

そして、学校に近づく度に鼓動が鳴り響く。


ドクンドクンドクンドクンドクン!!


あの時死んだ時と同様の鼓動であったが、ゴウミは


(ああ、なんか懐かしい感じだ……気持ちいい! すでに快感が走っているよおお!)


と興奮をしながら登校する。

すると門番がおりゴウミを見つけて


「おお、編入生か! 確かゴウミと言ったな!」

「昨日は申し訳なかった」


と突然謝られる。

ゴウミは笑顔を張り付けたまま


(ああ、本当にそういうの止めて欲しいなあ……僕今席が無くなることで快感を楽しんでるのに……謝られると萎えるんだよなああ)


と考えてしまうも笑顔をそのまま維持して


「いえいえ、お仕事と聞いていますので気にしてませよ、では僕はこれで」


と言ってそのまま素通りしようとすると


「そうだ、これ良かったら貰ってくれ!」


と言ってゴツイ門番からこの世界で流行りの果実水を貰った。

ゴウミは果実水を見た途端慌てて


「いえ、そんな! 悪いですよ!」


と施しを貰いたくない一心で断ったがゴツイ門番は


「いやいや、これでもしないと気が済まないよ、お願いだから貰ってくれ」


と言われてしまった。

さすがにゴウミもドMな故お願いされてしまった場合は貰わずにはいられなかった。

そして、果実水を貰い心の中で


(ああ、貰ってしまった……なんてことだ)


と少しがっかりしてしまった。

だが表情に出さず笑顔を維持したまま


「ありがとうございます! いただきます!」


と言って果実水を飲んでそのまま学校へと向かった。

そして、自分の席が落ちてくる楽しみと共に学校がドンドンと近づいてくる。

ゴウミは


(ああ……まだかなあ……まだかなあ……)


と嬉しそうにしながら学校へと向かう。

様々な可能性を見る。


(ああ、僕が近くに来て頭からぶつかる様に席が落ちて来るかなあ……それとも遠くから見て嘲笑うかなあ)


と思い学校の校庭を見るが未だ席は落ちても壊れてもいなかった。

ゴウミは


(うむ、ならば僕が学校に近づいたところで落ちた恐怖と絶望の姿を見るのかな? もしかして意外とラクナ君とかエリーエさんとかアレクア君が絡んでいると僕としてはとてもとてもありがたい)


と考えながら学校へ近づく。

しかし、やはり一向に席が落ちてくる気配がしなかった。

ゴウミは不思議そうにしながらも


(うむ、僕にぶつける気かな? 楽しみだ)


と希望を持って学校へと近づいていく。

それでも自分の席は落ちて来なかった。

もう学校のほぼ近く、

するとゴウミはその場で少し止まる。

そして、自分の真上に席が落ちて来るのを少し待った。

しかし、落ちてこない。

さすがに数分待ったが落ちてこない。

他の生徒はゴウミが止まっているのを見て不思議そうにする。

これ以上は誰かから心配される可能性がある。

その可能性があると思うとさすがにそれはゴウミにとってキツイ問題である。

その為、再び歩き出した。

そして、完全に学園の中に入ってしまう。


(おいおいおい!! もう学園に入ったじゃないか!! 僕もう学園に入ったよ!! 何で席が落ちて来ないんだけど!! おかしいだろ!)


と焦り始める。

しかし、ゴウミはふと思った。


(まさか! 席が隠されているパターン化!!)


という希望が心の中の希望がドクドクと溢れ出してきた。

ゴウミはその興奮とワクワクで頭がおかしくなりそうだったが、


(落ち着けええ……僕よ落ち着くんだああ……取り敢えず席がない事は僕の転生前のデータを考えれば確実なんだ!! そう! ちょっと考えれば分かる事だ! だってそうだもん! 僕がいつも教室に入るといつもそうだった!!)


と過去の事を思い出していた。


『おい! 屑豚! お前の席なんてないぞ! 床で這いつくばって授業受けろよ!』

『アヘエエ……』


と楽がいつも二郎の机と椅子を入学時いつも撤去していた。

その為小学1年~中学3年まではいつも床に這いつくばって勉強していた。

教室が変わってもいつも席は撤去されていた。

教師も何も問題ないという感覚で二郎の席を再び用意することはなかった。

それどころか学校の備品の紛失として二郎に弁済費用を請求する。

その為、親に黙って街中で何とか100円以下のお金を拾ったり、ヤンキーの玩具になり、お金を恵んで貰った。

親は帰ってくる二郎は喧嘩三昧なのではと疑ったこともあったが、心配で尾行されてしまい、事実を知った以降は二郎が帰ってくる度に泣いていた。

高校の時も楽君はいなかったが床で這いつくばって授業を受けていた記憶があった。

その為、そんな過去をゴウミは異世界でも可能だと信じて止まない。

靴箱の前に立ってゴウミはふと思い出した。


(そうだ!! 画鋲!! きっとここにも何かが仕掛けられている! そうだ! いつもそうだった!! 上履きに履き替える際にいつも僕は快感を味わっていた!! きっと今回も!!)


と思い鼓動を速めながら靴箱を開ける。

すると


(おかしい……画鋲が入っていない)


ゴウミは靴箱の惨状を見て落胆した。

そのショックはゴウミの動きを数秒時間が止まってしまう程であった。

そんな様子を見ていた1人の女生徒は


「大丈夫かい? 靴箱に何かありました?」


とサファイアの様な色の髪をした眼鏡をした涼しい表情の人が横に立っていた。

ゴウミはキョトンとしながら


「ああ……はい、大丈夫です、少し緊張していたみたいで」


と心配されまいと必死に振舞った。

ゴウミは絶対心配されたくなかった。

すると周りは


「キャー! シフォリア様よ!」

「今日も見目麗しいわ!」

「あれは確か編入生の方かしら?」

「話し掛けられて羨ましいわあ」


シフォリアと呼ばれた人はクスっと笑って


「そう? あまり気を張らないでいいんですよ? リラックスしてくださいね」


と助言をしてシフォリアは


「それでは私はこれで、何かありましたら相談してくださいね」


そう言ってシフォリアはその場を立ち去った。


『キャー!!』


と女生徒たちは目を麗せながらシフォリアが立ち去るのを見送った。

ゴウミは再び靴箱に目をやった。


(まっまあ! 画鋲はまだ早かったのかな! そうだ! きっと机を隠すので手いっぱいで画鋲までは手が回らなかったんだ! きっとそうだ! 違いな!)


と考えるようにして一旦画鋲が上履きに入れられていないことは保留にした。

そして、ゴウミは上履きに履き替えて廊下を歩き出す。


(よし、外から落とされるのは無かった……しかし、きっと教室に向かえば僕の席は無くなっているはずだ! そして、今日の授業は這いつくばって受ける方にになるだろう! うむ! 皆が座っている中僕だけ床に這いつくばって惨めに授業を受け続ける姿が目に見える!)


と期待を胸に膨らませていた。

教室が近づいてくる。


ドクンドクンドクン


とゴウミの鼓動が高鳴る。


(きっと席は無くなっている、そうに決まっている)


そう信じて止まないゴウミは後数分で教室に辿り着く。

それを考えるだけでゴウミの心臓は破裂しそうであった。

この世界で自分を蔑んでくれるのはデンター組織だけであった。

しかし、学園の存在を知ったゴウミはここならきっと自分を城の人とは違いデンター組織と同様に蔑んでくれるはず、苦痛を与えてくれるはず、ゴウミにとって最後の希望かもしれない、決して油断することは出来ない、そんな緊張が教室に近づく度に押し寄せてくる。

そして、とうとう教室の前に立った。

運命の瞬間、この扉を開ければ分かる。

自分の席が無くなっているかどうかが分かるのであった。

ゴウミはクラスの皆を信じた。

昨日たくさん布石を打った自分を信じた。

信じる心が運命を変える。

そして、ドクンドクンと鳴り響く鼓動の音が早くなり緊張の一瞬が走る。

ドアノブに手を当てる。

手に汗を握りながら目を見開きドアを


ガチャ


緊張が走りながら開けた。

そして、恐る恐る教室の光景が映し出されていく。

未だ自分の席は見えない。

自分の席は一番後ろで一番遠い斜めの席である。

もうすぐ見える。

自分の席が無くなってさっぱりとした光景がもうすぐ見えるのだ。

だが、ゴウミの目の前に映った光景は信じられないものであった。


(おかしい……僕の席がある……)


何と信じられないことに自分の席は当然の様にあった。

ゴウミはショックで一瞬動くことが出来なかった。

すると近くにいたラクナは


「あ! おはようゴウミ君! 昨日は大丈夫だった?」

「あ……はい」


とゴウミは空虚な返事をした。

余りのショックですぐには立ち直ることが出来なかった。

そして、掛けられた言葉も見下すような言葉ではなかった。

あまりにも残酷な追い打ちであった。

再びゴウミの時間が止まる。

アレクアはそんなゴウミの様子を見て異様に思ったのか


「おい、本当に大丈夫か?」


と心配そうに聞くとゴウミはやっと反応して


「だっ大丈夫大丈夫」


と言って取り敢えず我に返って何とか笑顔を張り付けて自分の席に移動する。

しかし、ショックはデカくやはり少し平衡感覚がおかしかったのか皆からはフラフラと歩いているように見えていた。

エリーエはスッと立ち上がると


「ゴウミ君、本当に大丈夫!? やっぱり昨日の魔法が直撃したのが堪えたんじゃないの? 無理しちゃダメだよ!」


とゴウミを止めようとした。

ゴウミはハッとなり


「だっ大丈夫! 大丈夫だって!」

「ダメ!!」

「!!」


とゴウミはエリーエの大きな声に驚きビクッと興奮した。

そして、エリーエは


「私ちょっとゴウミ君を保健室に連れて行くね!!」


と2人に言うとラクナとアレクアは


「分かったよ、次の時間先生に伝えておくね!」

「ゴウミ! 無理するなよ!!」


と2人は連携するようにエリーエに言った。

エリーエはゴウミの腕を掴むと


「ほら行くよ! 歩ける?」


と心配そうにしながらゴウミを見つめる。

ゴウミは慌てて


「いや、本当に大丈夫なんだけど……」

というがエリーエは


「でもフラフラしてたでしょ! だから行くの! 分かった!」

「……はい」


とさすがに命令されてしまうとゴウミも否定できず結局保健室に向かった。

そして、保健室に行こうとするとサクラが


「あら? エリーエさんどうしました? ゴウミ君も……ってゴウミ君顔色悪いですよ!! 大丈夫ですか!」


とあたふたしながらゴウミに聞く。

エリーエは


「先生大変です! ゴウミ君が教室に入った時にはフラフラとしていて! もしかしたら昨日の魔法の直撃が原因かもしれないと思います! 保健室へ一緒に連れて行っていいでしょうか!」


とテキパキと状況をサクラに報告する。

サクラはその言葉を聞いて真剣な眼差しで


「分かりました、先生も一緒に保健室へ向かいます! 保険係のエリーエさんも一緒にゴウミ君を運んでください! すみませんが次の授業の先生に誰か報告を!」

「それなら僕とアレクアでしておきますね!」


とラクナがサクラに伝えて


「分かりました! ではゴウミ君! 行きますよ!」

「……はい」


ともうはいとしか答えることが出来ない程に疲弊していた。

そして、保健室へ運ばれてゴウミはベッドへ寝かされた。

心身ともにゴウミは疲れ果てていた。


(席があった……何で……どうして……あんなに布石を打ったのに)


とゴウミの心をゴリゴリに潰すに値する程のショックであった。

サクラはゴウミを見て


「やっぱり昨日の魔法の直撃が原因でしょうか……朝学校の入り口付近で立ち止まったり、下駄箱の前で動きと止めたりの報告を受けていました……」


「そんな! どうしてそんな状態で学園に!」

少し悲しそうにサクラは


「残念ながら意外と自分ではそのことに気付きにくい事は多々あります、その面も含めて私達回復術師や医師が病人を診てあげないといけないんです、それに時々回復術師や医師でも分からないところで無理をする事もあるので注意深く診ないといけないんです」


とエリーエに教える。

エリーエもその言葉を聞いて


「先生……勉強になります、また色々教えてくださいね」

と言ってゴウミの様子を見る。

ゴウミは完全に意気消沈してボーっとしていた。

エリーエはその様子を見て


「もうこれはさすがに授業は無理そうですね」

「ええ、そうですね……取り敢えず城の人を呼びましょう、多分今はナンジー医師か

ヘルミーさんが居ると思いますので」


とサクラは鏡を出した。

エリーエは不思議そうに


「先生、その鏡は?」

「これは通信用の魔道具です、これを使えば城にも連絡出来ます、学校用と王室用で一応は繋がっていますので」


と言ってサクラは連絡をした。

そして、鏡にサクラは数分話すと


「すぐに来てくれるそうです! もう大丈夫ですよ! ゴウミ君! ……ってゴウミ君!! どうしたんですか!!」


ゴウミは優しくされすぎたせいで枯れていた。


--------------------------------------------------------


ゴウミはそのまま城へと連れていかれて気が付いたら城の医務室で寝ていた。

ゴウミは唖然として


「いつの間に城に戻ってたんだ……一体何があったんだ……」


と状況が分かっていなかった。

するとナンジーが医務室に入ってきて


「おお、目覚めたのか? 良かった、リブアイも姫も心配していたぞ? また顔を出しておいた方が良いぞ? それにしても体は何ともなかったのにどうしたんだろうなあ……やっぱり精神面なのか? 取り敢えずもう一回診察するから答えてくれ」


と言ってゴウミの精神面への診察をナンジーは行ったが


「うーん……取り敢えず大丈夫だな……魔力等もあまり変化はないが……もしかしたら学校に行ったら緊張で貧血でも起こったのか?」

「うーん……そうかもしれません」

「そうかあ……分かった、取り敢えずまた何かあったら言ってくれ」


と言って取り敢えず診察は終わりゴウミはリブアイとハル姫に元気な姿を見せて部屋に戻った。

そして、


「ううーん……どうして……!!!」


ゴウミは部屋の椅子に座った瞬間フラッシュバックした。


「思い出した……思い出してしまった……あああ……ああああああああ」


とあまりのショックで忘れていた瞬間を思い出した。

そして、ショックが一気に精神を蝕み、体中が恐怖で震えだした。

その恐怖感と絶望によりゴウミは少し


「良い!!」


と自分の思い通りにならな状況に快感を覚えた。

ゴウミは


「アヘエエ!! 運命が僕を虐めてくる!! やっと出来た夢なのに!! その夢を! 僕が打った布石を難なく潰しにかかる!! この感じ!! 気持ちい!!」


とアへ顔になって顔を赤くしながら体を身震いさせた。

ゴウミの精神的防衛本能が都合の良い様に興奮させたのであった。

布団の上でうつ伏せになって


「アヘエエ、最高! だっだが、まだ僕の思い描いた楽園は完成していないっていうか全く作れていない……本当なら学園でたくさんいじめられるはずだったのに……見下されて教員達から期待もされないどころか自分の評価が下がるという理由で迷惑そうな目で見られるはずの僕の学園生活が……学園ならば僕の楽園があると叶って期待していたんだが……まさか席がなくなっていないとは……一体どうしてなんだ? それどころか心配されてしまった……一体どういう事なんだ……意味が分からない……」


と頭の中で様々な事を考えていたが


「糞! さっぱり分からない!! 本当に分からない」


ゴウミはいくら考えても自分がいじめられない事に心当たりがなかった。

そんな事をグルグルと頭の中で考えているにもかかわらず。

そして、ゴウミは


「まっまあ、まだ席がなくなってなかっただけだ……いじめはまだまだたくさんある! そうだ! まだ色々残ってるはずだ! 例えば陰キャ名物のあれとかあれとか……」


と頭の中で様々な事を妄想する。

そして、ゴウミは気付いた。


「そうだ! 1つがないからってそれで終わりじゃない! 明日! 明日学校に行って昼休みにお弁当がある! その時の陰キャの青春といえば! そうだ! それを明日はしよう! そうすれば皆は僕をいじめの対象にするはずだ!」


と転生前の知識を活かして次こそはとゴウミは気合を入れるのであった。

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