第3話 推理研究会 Reunion



  ♡



蓮見高校の廊下をかける1人の女生徒、推理研究会の一員ーー雪村彩である。

運動がさほど得意ではない彼女が体育の授業以外で走っているということは、何かに追われているか、もしくはーー緊急事態であるかどちらかである。

彼女が急いでいる理由、きっかけは同級生である御堂奏から来た連絡である。

――あおえきょうこれないようだ、わたしはせんせてつだいよろしこ

成績優秀でスポーツ万能という漫画に出てくるような完璧超人だが致命的なまでに電子機器に弱い奏からの連絡は最早暗号である。奏がスマートフォンで文字が打てるようになったのは物凄い進歩なのだが、そろそろまともな文章を打てるようになってほしい。

問題は部活前に連絡がくることは稀なのだ、つまり普段とは違うことが起こっていると言う事である、だが何が起こっているのかもはや異世界の言語と言っても差し支えないこの連絡からはわからない、何かトラブルに巻き込まれていたら、と思うと足が速くなる。

走ったままの勢いで部室のドアを開けた、ドアとサッシがピシャリと鳴る。

部室の中には誰もいなかった、

おそらく自前の筆ペンで奏が書いたであろうえらく達筆な書き置きがあった。

――今日は碧は用事があるとの事で先に帰りました。私は安齋先生に呼び出されたのでそちらに行っています、よろしくお願いします。

一気に体から力が抜け、来客用ソファに身を任せる。めちゃくちゃ心配した――いや心配なんてしていない、そのあれだあいつらのトラブルが自分に降りかからないか心配しただけであって彼女らのことを心配したわけではない、と自分に言い聞かせる。

そうか奏も碧はいないのか、普段は談笑する声であふれている部室だが今日に限っては閑古鳥が泣いている、どころか閑古鳥も気まずくなって押し黙るレベルで静かである。昨日は散々

「ねえ彩ちゃん甘いものが食べたい」

「なんであたしに言うんだよ」

「食べたいよー」

「だー! いちいち抱きつくんじゃねぇー!」

と碧がひっついて自分にねだってきた。あまりに騒がしいので今日は昨日の夜に焼いたクッキーを持ってきたのだが無駄になってしまったではないか。

自分で食べようかとも考えたが昼間の弁当でお腹いっぱいだし、奏が帰ってきたら二人で食べよう。それまでどうやって時間を潰そうかなど考えて無意識に足をブラブラさせる。

久々の静寂の中、一人でお茶の準備をしながら待つことにする。



  ♤



「いやー悪いな奏、生物室の整理手伝わせちゃって」

きっちりした白衣に対して寝癖がついたぼさぼさの髪をした生物教師――安斎先生は申し訳無さそうな様子で言ってきた。

「悪いと思っているのなら、事あるごとに私を雑用に使うのはやめてくれないか」

「そこは従姉妹のよしみで。それにこんな個人的なこと普通の生徒には頼めないじゃん」。

だからと言ってジャングル一歩手前の状態まで植物を詰め込んだ部屋と校舎裏の花壇を延々と行き来させられるこっちの身にもなってくれと思ったが口には出さなかった。抗議したところで無駄な事がわかっているからである。

「まあ駅前のケーキ屋のロールケーキで手打ちにしてくれ」

先生が財布から紙幣を取り出した。

「教師が生徒に現金を渡すのはどうなんだ?」

そう言って先生は仙人掌の鉢植えを抱えた、私も最後の、もう五個目となるマタタビの鉢植えを抱える、それなりの負荷が両腕にかかるが運び続けたせいでもう慣れた、いや感覚が麻痺しただけかもしれない。

「じゃーいくかーふげぇ⁉」

ドアでつまずいて先生が仙人掌の鉢植えを放り投げる。私は瞬時に自分の鉢植えを床に置いて、ドアのところで干物のように倒れ込んでいる先生を飛び越え、鉢植えが地面に叩きつける前にキャッチする。

「ごめんごめん」

先生は復活した、謝っているがこれで何度目だ。最後まで気が抜けないな、全く。

溜息をつきながら再びマタタビの鉢を抱えた。



  ♧



「ふんふんふふーん」

軽やかなハミングとスキップ、上機嫌で街中を闊歩するのは蓮見高校の女生徒であり、推理研究会のメンバー――藪崎碧である。

彼女の上機嫌の理由はその手に携えた紙袋の中にある新作ゲームによるものである。高まる期待感に胸を膨らませ、その期待感で足取りが軽くなり、鼻歌もどんどん大きくなっていく。

見るからに浮かれている――そういう時は危険だ、なぜなら楽しみに気を取られているからである。そんな注意力が散漫になっている彼女の目の前に何かかが飛び出してきた。

「うわあ!」

碧は飛び出してきた影にぶつかった、だが衝撃はほとんどない。

「きゃっ」

碧にぶつかったのは小さな女の子だった。小学校低学年ぐらいの女の子、肩から小さなバッグをかけている。

「ごめんね、大丈夫?」

転んで尻餅をついている女の子に手を差し伸べて起こす、起き上がった女の子は「こちらこそごめんなさい」と礼儀正しく謝って、そそくさと行ってしまった。

だが女の子はすぐに立ち止まって辺りを見回し始めた。

不安げな表情で周りを見回す少女、何か訳ありなのは間違いない。しかしそうとわかっていても話しかける者はいない、

それはそうである見知らぬ女児に話しかけて事案とされるのは誰だって嫌だ。しかし――

「へい!お嬢ちゃん何かお困りかい!」

そう言うことを気にせず誰にでも手を差し伸べる事ができるのは藪崎碧の美点である。

少女は虚を疲れたように目を丸くし、恐る恐る肩からかけたバッグか何かを取り出した。それは警戒色の黄色をした手のひらサイズの小さな物体。

「ちょ、防犯ブザーやめて!怪しい者じゃないよ!」

爆音の引き金となる紐の輪の部分に指をかける少女を必死に止める。

「お嬢ちゃん、何か探しているんじゃない⁉」

「え⁉︎なんでわかるの⁉」

誰がどう見てもわかる――とは言わないここで一気に警戒心を解く。

「なぜなら私は――困った人に手を伸ばし続ける正義の味方!魔法少女碧ちゃんなのだ!」

少女を安心させるために公衆の面前で恥ずかしい自己紹介を平然とやってのける、藪崎碧の美点である。最も彼女は恥ずかしいなんて微塵も思っていないが。

「すごーい!」

目論見通り少女の不安は好奇心にすり替わった。

「さあ何かお困りかなお嬢さん」

「あのねあのね、みやこがいなくなっちゃったの!」

どうやら人探しのようだ。

「よーしお姉ちゃんも手伝ってあげよう!」

「ほんとー?」

「お姉ちゃんに任せて!」

ちなみに彼女たちのいる場所は駅前なのでそこそこ人通りがある、そんな場所で魔法少女だのどうだのをそこそこのボリュームで喋っているため道行く人が結構な確率で二度見していく、しかし藪崎碧は気にしない。

「私は碧だよ、君は?」

「薫子だよー」

「よーし二人でみやこちゃん見つけるぞー!」

「おー!」

二人とも大きな声で拳を突き上げる。周りにいる人々が一斉に彼女らの方を向いたが勿論藪崎碧は気にしない。



  ♡



あれから待ってみたが奏が帰ってくる気配がないので帰路に着いた。何というかいつも放課後あの二人と一緒にいるからこんな一人の時間も悪くないかもしれない。だがしかしそんなひとりの時間は速攻で終焉を迎えてしまいそうな予感が。

「う、うっ、うええ」

何故なら道端で泣いている女の子が目に入ったからである、他に通行人はいない、どうしよう。

――やっぱり話しかけたほうがいいよな、よし行こう。

「あーえーと、ど、ドウシタノカナー」

普段から口調のきつさを自覚しているので、精一杯の気を使ったつもりなのだが、なんか逆に不自然になった気がする。

と言うか顔の筋肉が引き攣って笑顔もできているか微妙だ。

一瞬少女はきょとんとし、またすぐに泣き出してしまった。

「うえええええ」

「うああああああ泣くなって!」

どうしようあまりの出来事にどうすればいいのかわからない、何かないか何か。ポケットを弄る何もない、続いてバックに移行する、指先に包み紙が手に触れた。

「ほら、クッキーあげるから、だから泣くなよ、なっ!」

碧と奏と食べる予定だったお菓子をあげて、必死に宥めると泣き止んだ。

「で、1人どうしたんだよ」

話を聞ける状態になったので質問する。

「あのね、おねえちゃんがいなくなっちゃたの」

少女はクッキーを食べながら言った。

迷子か、どうしよう。近くに交番もないしこの子を1人にしておくわけにもいかないし。

「あーあたしもお姉ちゃん探してやるからさ」

「ほんとー」

まあこうなるよな、目の前の少女が笑顔を見る限りこれが正解なのだろう。

少女は肩からかけてあるポーチを弄り始めた。

「クッキーのお礼ー」

取り出した金色の折り鶴だった、この小さな手で頑張って折ったのだろうかそう考えると微笑ましい。掌を差し出すとちょこんと乗せてきた。

「お、おう、ありがとな」

「おててつなごー」

差し出された手を握る、ちっちゃくて温かい手だ。

急に懐かれたな、うちの珍獣も落ち着かせてしまうあたりお菓子の力は偉大である。



  ♤



「ふう」

先生の雑用を終え、部室に帰ったら彩から書き置きがあった、今日は帰るとのことだった。メンバー全員いないのに活動する気にはなれなかったので、私も帰路につく。

歩きながら肩を回し疲れた筋肉をほぐす。全く勘弁して欲しいものだ。

しばらく歩いているとふとおかしなことに気がつく。

気配を感じる、しかも私の後をつけている。

「誰だ⁉」

背後に視線に感じて振り返り、構える。そこには――

「にゃーん」

一匹の猫がいた、警戒心が一瞬で消え去って構えをとく。

だが、塀の上から、家々の間から猫が集まってくる、獲物を狙うような目をした猫が道いっぱいに広がり、私に向かって徐々ににじり寄ってくる。

なぜこんなに猫がよってくるのか理解できない、なればこそ今からやるべきことはただ1つ。

「多勢に無勢かここは退かせてもらう!」

勢いをつけてそこから脱兎のごとく駆け出す、猫たちもそれに反応し、私を追ってくる。

猫は好きだがこの昔の鳥が大量に襲ってくる映画のような異常事態は軽く恐怖しかない。前に碧の家で見たアニメ映画でもこんなシーンがあった気がする。

「猫に恩返しをされる覚えはないぞ!」

一心不乱に走り続けて、何匹かは諦めたようで私を執念深く追っているのは残り一匹。

「くっ」

勢いつけて猫がジャンプ、私の胸に飛び込んでくる。

急に体にかかった重さに動揺し、バランスを崩した。なんとか踏ん張って姿勢を保つ。

猫は私の胸に顔を埋めている。よく見ると艶々した綺麗な毛並み、手入れが行き届いている。そして赤色の首輪をしている。

これだけの要素があれば分かる。この子が飼い猫であることが。

この場合は交番に届けたほうがいいのか、それとも飼い主のところに届けたほうがいいのか、そんな思考を遮るようにバッグの中から電子音がなった。携帯に通知だ、画面を見ると碧からだった。

『金ピカの首輪した灰色の猫見たら連絡ちょうだい!ちなみに名前はみやこだよ!』

灰色の猫――綺麗な灰色の毛並みをした猫が私の胸に顔を擦り付けている。

だがこの猫の首輪は赤色だ。ということは違う猫か いや。

猫を抱き上げて首輪を凝視する、赤色の首輪はところどころ透明なものでコーティングされており、凸凹だそして小さい紙のかけらがついているーー前言撤回、この猫だ、間違いなくこの猫だ。

猫をがっちりホールドした。碧に連絡しよう――だがスマートフォンの画面が真っ暗になり訳の分からないものが映し出されている、なんだこの画面上部の横長の長方形は右に謎の出っ張りがあり左側は赤く色が付いている。そして下部にはマイクのようなものが写っている。

なんなんだこれは、画面もボタンも反応しない、上の物体はどこかで見たことがあるようなーーああ、電池か。だが下のマイクのような得体の知れない物体はなんだ。この不具合な原因か。

結局振ったり叩いたりしてもうんともすんとも言わないケータイは諦め、猫から首輪を外す。大概飼い猫の首輪の裏には迷子になったときのために、名前や住所や連絡先が書かれているものだ。

小さい文字だが確かにあった、見たところそう遠くないし連れて行こう、碧に連絡はこの子の家の人に電話でも借りればなんとかなるか。

「それではお家に帰ろうか、みやこ」

首輪の裏側に書かれてあった名前を呼ぶとみやこはそれに答えるかのように鳴いた。



  ♡



碧から連絡が入った、猫探しをしているとのことだった。

できれば協力してやりたいところだが今はこちらも立て込んでるしな。そのままポケットに携帯をしまった。

「おともだちー?」

「ああ、猫探してるんだってさ」

「うちもねこかってるんだよー」

「へーそうなのか」

「うん、みやこっていうのー」

……。

…………。

………………。

「え」



  ♧



「あれ、彩ちゃんから連絡だ、もしもーし」

『なあ、お前の側にかおるこって子が居ないか?』

『あれ? なんで彩ちゃん知ってるの?』

『……まじかよ』

『えー?』



  ♤



猫の自宅の住所だとこの辺り、次の角を曲がってすぐのところだ。

その曲がり角のところで光っているものがある。

「折り紙」

拾い上げると金色の光沢を湛えた折り紙の欠片である。やっぱりこの道で合っていた。その角を曲がると正面からこちらに向かって来る人がいた、その人物を見た時の私の顔は多分驚きで口が開きっぱなしになっていたと思う。

「あれー奏ちゃん」

碧と彩である、二人とも見知らぬ女児と手をつないで

「「あーみやこだー!」」

「「ええええええええええ⁉」」

歓喜の声を上げる女児二人と驚きで大声を上げる友人二人。

「な、なんなんだ一体?」

私は状況がわからずただ困惑するばかりだった。



「状況を整理するとだな」

「あのね、がっこうからかえってきたらみやこがいなかったの」

「そんなみやこを探してた薫子ちゃんと出会って、一緒に探してたよ」

「おひるねしてておきたら、だれもいなかったからおねえちゃんをさがしにおでかけしたの」

「そんで迷子になった優子ちゃんと会って、あたしとお姉ちゃんを探しにいった」

「私は碧の連絡きたのとほぼ同時にたまたまみやこを見つけたから、家まで届けに来た」

「……こういうのなんていうんだっけ、事実は小説よりも詭道なり?」

「それを言うなら『事実は小説よりも奇なり』と『兵は詭道なり』だろう」

「合体事故起こしてるじゃねーか」

正直偶然がもたらしたこの結末にしては出来すぎているな、まあそのお陰で目の前の小さな姉妹は笑顔になれたのだから、偶然というのもいい仕事する。

二人ともみやことじゃれあっており、幸せそうである。

「でもよくわかったね、あの猫の首輪赤色だったのに」

「あの首輪、金色の紙のカケラと乾いたのりの跡が付いてたんだ、だから市販の首輪に金の紙を貼った手作りの奴かなと思ってな、半信半疑だったが首輪の裏に書いてあった名前が碧から来たメッセージと一致した」

「そうそれだよ、何で見つけた段階で連絡しなかったの?」

「携帯が動かなくなったんだ、なんか電池のマークとマイクみたいなものが映し出されてから動かなくなった」

「充電器だよそれ」

「あたしのおじいちゃんとおばあちゃんも同じようなこと言ってたぞ」

腹抱えて笑う碧と呆れる彩、仕方ないだろう電子機器は苦手なんだから、これでも勉強しているんだぞと思ったが口には出さなかった。

「お姉ちゃん」

猫を抱きしめた姉とその姉の服をつかんでいる妹がこっちを見ている。

「お姉ちゃんありがとう」

「ありがと」

薫子ちゃんが礼儀正しくお辞儀をし優子ちゃんも真似をして会釈、私は釣られて頭を下げ、彩は恥ずかしそうに明後日の方向に視線を向けた。

「ふふん蓮見高校推理研究会にかかればこんなもんよ!」

碧は得意げに胸を張る。

「魔法使いのお姉ちゃんありがとう!」

「魔法使い……?」

「何いったんだお前」

二人で碧を見たが露骨に目を逸らされた。

そのまま二人に別れを告げ、今度こそ帰路につく。

「ほんじゃまた明日ねー」

Y字路で別れて一人になる。先生の雑用やら何やらで疲れた今夜はよく眠れそうだ。

その時気配がした、恐る恐る後ろを振り返る。

また猫が集まっていた、先刻と同じように獲物を見るような目をしている。

……。

…………。

兵法三十六計逃げるに如かず。百一匹の猫ちゃんみたいな映画が昔あったらしいが現実だと恐怖だということがよくわかった。



  ♧



後日、部室にて。

「ねえ彩ちゃん」

「なんだよ」

「甘いもの食べたい」

「やっぱりかよ」

「食べたい」

「だーっ! だから抱きつくんじゃねぇー!」

「痛ーい、ひっぱたかなくてもいいじゃん!」

碧が騒がしくなってきた、だが生憎今日は何も持っていない。いつも通り放置でもいいが、あまりにスキンシップが激しいので大人しくさせたい、なんて考えている部室のドアが開いた、例のごとく生物の教師に呼び出されていた奏である。

「すまない、遅くなった」

「また雑用か?大変だな」

「いや今日は違う」

そういう奏は白い箱を持っていた、純白の紙箱におしゃれなロゴが入っている。

「前に助けた子達の親が推理研究会当てにお礼のケーキをくれた」

「ケーキだぁー! きゃっほーい!」

「……タイミング良すぎだろ」



 おまけ 登場人物紹介

 

薮崎碧

 最近自転車で決闘できないか試して川に突っ込みかけた。



 御堂奏

 最近絵文字が使えるようになった。



 雪村彩

 騙してホラー映画見せたら半泣きになって一日口きいてくれなかった by 碧。



 安齋先生

 バスケはしていないです。



 薫子、優子

 未だにあのお姉ちゃんたちは魔法少女だと信じている。



 みやこ

 花が好き。日向ぼっこも好き。今日も気ままに振る舞う天使。


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