悪役令嬢と言う言葉は、タイトルにあるわけではなくあくまでも作者コメントでしかないのだけど、こうして読み終わってみれば、成る程確かに悪役令嬢だなぁ、と。
しかし悪役令嬢が意味するところは、本作世界の有り様に絡む所であり面白い所なので是非読んで確かめてみて貰いたい所。
オススメ所としては、やはりその渋みのある文体。剣術奇譚、冒険奇譚としての高い娯楽性をもった話運び。そしてそれらを彩る人間非人間問わず「人間くさい」登場人物達でしょう。
他者を貶めるつもりは無いけれど、ランキング上位の作品群しか読まない読者層はには、もしかしたら楽しめるものでは無いのかもしれません。
しかし背骨のある作品を読みたいと思ってる人には是非にとオススメする作品ですね。