このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(861文字)
おそらく三島由紀夫の『金閣寺』が元ネタにある一作。単なる茶化しでなく、優れた文体が如実に模写されている点が優れていると感じます。また、度量衡の持つ精神的な意味合いについても考えさせられるところ多々ありましたね。本物の鹿苑寺金閣は未見ですし、三島由紀夫のそれも未読なので、それらを文化的吸収すればなおのこと本作を楽しめるのではないでしょうか。それではつたないながらも古典語による名言を改作しまして。Mensuras Anglicas delenda est! (ヤード・ポンド法滅ぶべし)