第38話 裸で戯れる巫女
「ねぇ! 見てよヒヨリン! この石鹸凄い泡よ! それに匂いも花の香がして、凄く爽やかだわ!」
浴場に来てから、マリリンのテンションは上がりっぱなしだ。
マリリンの程良い筋肉で引き締まったスレンダーボディは、既に泡だらけであり、際どいところが泡で隠されている。
「ん、このお湯……スベスベ。手も足も……スベスベ……気持ちいい……。」
弱酸性のアルカリ泉である温泉は、ヒヨリンのきめ細やかな白い肌を更にツルツルにしていく。
ヒヨリンは細見であるも、出るところは非常に出ている。
マリリンがボンッキュッボン!
なら、
ヒヨリンはボンッキュッキュだ。
ヒヨリンのお尻は小さく、逆にマリリンは安産型であった。
この映像を俺が見ることができたら、1週間はオカズに困らないであろう……。
「どれどれぇ……ほんとだ! スベスベ! ってかヒヨリン! また大きくなったでしょ! どれだけ育つのよ、この娘は!」
マリリンはヒヨリンのスベ肌を撫でると、悔しくて巨大なマシュマロを鷲掴みにした。
もみもみ……。
「ひゃ! あ……やめてマリリン。もう許さないんだから! お返し!!」
今度はヒヨリンが、マリリンのダイナマイトボディをくすぐり始める。
マリリンの引き締まった体にヒヨリンの細い指が襲いかかった。
こちょこちょこちょ……。
「ちょっ! あははは! やめて! ねぇヒヨリン! ごめんなさい! ちょ、ほんとくすぐったいってば!」
ヒヨリンは指をわしゃわしゃさせながら、マリリンを追い詰める。
「ギブ! もうギブ! 許して……あはは……。」
二人はとても楽しそうにはしゃいでいた。
「マリリンもシンをそろそろ許してあげた方がいい……ちょっと可哀想。」
ヒヨリンはさっきまでと変わって、少し真剣な顔をした。
「私だってもう許してるわよ……。でもね……あんな態度取っちゃって、今更普通になんてできないよ。」
マリリンは俯き、そう呟いた。
「でも、さっき抱き着いて大好きって言ってた。あれでいいと思う。」
「無理よ! あれはちょっとテンション上がり過ぎて……って今思い返すと私超変な女だわ!」
マリリンは顔を真っ赤にして恥ずかしくなった。
「どうしよ……誤解されたかな……? それ以前にいきなりあんなこと言っちゃうなんて、変だわ……。」
マリリンのセリフにヒヨリンはマリリンの顔を下からのぞきこむ。
そして……
「誤解なの? 好きじゃないの?」
と聞くと、マリリンは顔を真っ赤にして焦りながら必死に言い訳した。
「ちょ! 好きなわけないじゃない! だってまだ会って数日よ! そんなわけないわ!」
「ふ~ん、私は好き。好きになっちゃったかもしれない……。」
「え?」
マリリンはその言葉に驚く。
「嘘でしょ? ほんと?」
そして若干焦りながら聞いた。
「嘘」
ヒヨリンはまるで悪戯成功!
といったような笑みを浮かべて言う。
実際にヒヨリンが好きといったのは恋愛対象としてなのか、冗談だったのか……。
それはまだヒヨリンにも分からない。
だがしかし、マリリンは好きではないと言っておきながら、ヒヨリンが好きと言ったことで、自分でも信じられない位動揺していた。
実際、マリリンにとってシンはタイプであった。
筋肉質でちょっとスケベっぽいけど、明るく紳士。
そして何より優しかった。
マリリンにも……ヒヨリンにも……。
だがしかし、同年代の男性とあまり接してこなかったマリリンにはこれが恋なのかどうかはわからない。
本当にわからないのだ。
ただ、なんとなく気になって、ふとした時に目がシンにいってしまうだけだ……。
それ恋じゃね?
「やめよ、この話は! せっかくいい気持ちなんだからさ! そうだ、露天風呂いこうよ!」
マリリンは、これ以上この話題を話したくなくて、話題を反らす。
「ぶぅー、マリリンの意気地なし……。」
不機嫌そうに言いながらも、その後も二人は露天風呂を堪能するのだった。
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