裸の男を洗うお仕事

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研修に回されたところで大きな水道のホースを渡される。洗って下さいと言う指導者が手元を指すのでノズルについているグリップを捻ると勢いよく放水する。室内に渋滞している裸ん坊の男の人たち目がけ水の縄を投げる。みんな前側で手を組んで背中を向けているのでお尻を狙うと水圧で押されてどんどん端に寄るのがおもしろい。新しい仕事は男の人を洗うお仕事なのかしら。

よくわからないけど指示される通りにホースを扱う。

一人の肩にばしばしと水が当たるとくるりとこちらを向いた。いやん、本当に裸なのね。でも任務を全うしなければあたしは食いっぱぐれてしまうし、途中で放り出すわけにもいかなくて続けた。2人、3人と前を向く。ちょうどペニスのある辺りに手を組んでいるってことは、一応羞恥心があるのだろうか。

全部びしょ濡れにしてやりたくて、組まれた手を目掛けて水量を絞る。びびびびびと手の甲を弾く水で顔を濡らされた彼らは手で顔の水を払う。その隙を狙い、モードをシャワーに替えて痛くないように金的する。

そんな感じで16人全員のお洗濯が終わった。

午後1時から3時まで、明日からよろしくね、と主任に言い渡される。あ、よかった、あたしにもできる仕事があるみたい。しかもなんだか天職みたいよ。あんな風に男の人たちを前に向かせた職員は今まで居ないって、スジがいいって褒められたから。あたしが洗った男たちが次どういった工程に進むのかとても気になるけれどまだ聞けない。でもあたしがんばる。