第2話

 いつものように、朝刊に挟んである安売りのビラを一枚づつみては、値段の安い品を調べていると、真っ赤なビラがあり大きな文字でパチスロと書いてありました。

私はパチスロと言うのはやったことがないので、ちょうど昼頃遊びに来た近所の芳恵さんに聞いてみると、開店のときはよく出るから一緒に行こうと誘われました。

夜旦那に聞いてみると、パチスロはやったことがないのでよく知らないと言われました。

まだ学生の頃は夢中になってパチスロで生活費稼いでた奴もいたけど、だいたいそうゆう連中は留年したとかでした。

しかし、芳恵さんの話しでは「誰でも普通に遊ぶ、割合と人気のある遊びで、大抵の人はやったことがあるし、オタクの旦那はちょっと変わってるから」と旦那の悪口を言われました。

まあ言われてみれば旦那は変わってる方なので、それもそうなのかもしれないと思いました。

それで旦那には内緒にして行こうと芳恵さんと相談しました。

開店当日は早く行かないといけないと芳恵さんに言われて、二人で朝早く言ってみると、気の早い人が数人もう並んでいました。

この分なら別に並ぶほどでもなかったのにと思って開店を待っていましたが、やがて開店時間が近づくにつれて行列はどんどん長くなり、店を一回りしてもたりないくらいになりました。

確かにこれは朝早くこないといけないらしいと分かりましたが、店は広くてどう見ても全員入れるので早く来る理由はいまいちよく分かりませんでした。

芳恵さんの隣に座って、よく訳のわからないまま一時間ほどして帰ることになりました。

「景品をもらってそれを今度は近くの両替所でお金に換えるのよ」と芳恵さんに教えられて換金してみると、3万円近くが戻ってきました。

私はなんかの間違いだと思ってお金を返そうとしたのですが芳恵さんが「こんだけ勝ったんだから、もらっていいのよ」と言うので受け取りました。

芳恵さんも同じくらのお金をもらっていたので、やはりこれでいいのだと納得しました。

「それでいくら使ったの今日」と芳恵さんに聞かれて「最初の1000円だけ」答えると、

芳恵さんは酷くびっりした様子で「私は4万使って、戻ってきたの3万5千円だけど、あのた初めてだからついてたのね」と呆れた顔をしていました。

数日たって、高校の同窓会に出て二次会で遅くなりタクシーで帰りました。

タクシーの運転手にこの前のパチスロの話しをすると「奥さんそれはついてたね、やっぱ最初はだれでも運がいいみたいだね」

「内の会社の運転手なんかも、暇なときあそこでパチスロするんだが、みんな負けて悔しがってるよ」と言います。

「タクシーは、客が来るのは電車が終わった深夜だからね、昼間は暇なんだ、」と言われてそういえばタクシーの運転手らしい人もいたような気がしましたか。

「人妻でも夢中になる女がよくいてね、それで負けて金がなくなると、他の客に体売るそうだよ」

「この間もね、内の会社の事務所に夜来て、4、5人相手にフェ××オしていったよ」と言われてびっくりしました。

「事務所は昼間はいろいろ人がいるけど、深夜は休憩に来ている運転手だけだし、仮眠用のベッドもあるしね、ちょうど都合がいいってわけさ、運転手もいつも何人かは休憩中だから」と言われてもしかしてこの話しは芳恵さんの事かもしれないと心配になってきました。

しばらくして芳恵さんが遊びに来たとき、「ねえ最近パチスロやってる」と試しにきいてみました。

「そうね、毎日じゃないけど」と答えが返ってきたので、「負けてお金がなくなると、身体を売って穴埋めする人妻がいるんだってホントかしら」と聞いてみました。

すると「そんなのあるわけないじゃないの」と言って笑い出しました。

たしかにこの間のタクシーの運転手の話しは作り話に違いないと思って私は安心しました。

「今日暇でしょう、やりにいこうよ、パチスロ」と言われて、私は芳恵さんと一緒にまたパチスロに行きました。

二度目のパチスロは要領は覚えたのですがすぐにお金がなくなりました。

「パチスロはね、負けたら負けた分つぎ込んで勝つまでやるのよ」と芳恵さんに言われて私は芳恵さんにお金を借りながら夕方までパチスロをやり続けました。

しかし、負け続けてお金は返って来ませんでした。

芳恵さんは「お金はあとでいいから、気にしなくていいのよ勝ったとき返してくれればいいから」と言われて、私はどうせ次はまとめて勝からと気にもしませんでした。

翌日も誘われてまた負けました。

芳恵さんからの借金もかなりの額になりとてもすぐには返せそうにありませんでした。

旦那に相談するわけにもいかず、私はすっかりどうしていいのか分からなくなりました。

私が「もう絶対パチスロはしませんから」と断ると「じゃあ、いままでの借金どうすんのよ、パチスロやんなき返せないでしょう」と怖い声で怒鳴られました。

私はもう絶対パチスロはやらないと、頑固に断りました。

すると、「ねえお金は返してもらわないとこまるのよ、よかったらいいアルバイト紹介するけど、どうそれともお金は旦那に返してもらいましょうか」と言われて私は話しを聞くことにしました。

「あなたさ、裏本て知ってる、知らないでしょうけどね、セックスしてるとこ丸見えの写真集なのよ」

「それに出ればそこそこの金になるのよ」

「もっともあなたみたいな不細工な女は普通の裏本じゃあ売れないからね」

「あんたは、見た目はまだ子供みたいな身体してるから、女子高生の制服着ればそこそこ見れるわね」

「そんであそこも剃っちゃうのよね、ほら子供に見えるでしょう、そのくらいやんなきゃ金にはならないのよ、なにしろあんたは不細工な女だから」と強く言われましたが私にはそんな事はできないと断りました。

すると「明日までに金を作らないと、旦那に返してもらうからね」と捨てぜりふを言って帰って行きました。

私は何とかお金をつくらなければいけないと思い、またパチスロに行きました。

しかし、いくらお金をつぎ込んでも負け続けました。

夜遅くなって、ちょうどこの間のタクシーの運転手らしい男の人が私の隣に座ってパチスロを始めました。

私はもうこれしかないと思い、「あの明日までにお金がいるんですが、なんとかできませんか」と聞いてみました。

「明日までか、それでいくらいるの」と聞かれて、「30万です」と答えました。

「で、身体で払ってもらえるのかな、一人3万で10人でどうだ、これからすぐだ」と言われて私は「お願いします、」と言うしかありませんでした。

運転手と一緒にタクシーに乗ると、タクシーはすぐに走り出しました。

いったいどこに連れて行かれるのだろうと心配な気持ちで心臓が破けそうな気持ちでした。

「ところで奥さん、今日は旦那さんが帰って来るのは何時頃になりますか」と運転手に聞かれて私は「今日は残業で夜の11時くらいです」とうっかり本当の答えてしまいました。

運転手がそれを聞いて薄ら笑いを浮かべたので私は余計な事を言ってしまったと思いましたが手遅れでした。

いったいどこに連れ込まれるのだろうか、やっぱりラブホテルかどこかしらと思っているとタクシーが着いたのは私の家の前でした。

「さあ、着きましたよ奥さん」とタクシーの運転手に言われて私は訳が分からずにタクシーを降りました。

このままタクシーが走り去っていくのだろうと思っていると運転手はタクシーから降りて、私のお尻に後ろから手を押し当てながら「さあ、部屋に入りましょうか」と言い出しました。

旦那が居ないこと良いことに私の家でエッチな事をするつもりなんだと気が付いて私は身体が震えだしました。

階段を上がって部屋のドアを開けようとすると、手が震えて鍵穴に鍵が入りませんでした。

運転手は面白そうに私の後ろから見守っていると、私のスカートの下に手を入れてきました。

私の手がまたガタガタ震えると運転手はやっと私の手から鍵取り上げてドアを開けてくれました。

運転手はさっそく私を寝室に案内させると、私をベッドの上に押し倒して側にあったストッキングで私の足を縛り始めました。

足を大きく開いた恥ずかしい姿勢で縛り上げると今度は私に目隠しをさせました。

これから始まる出来事は私にはとても耐えきれない事だと思いましたが、お金の為には仕方のないことでした。

私が覚悟を決めて足を拡げて運転手が身体を重ねてくるのも待っていると、「奥さん、玄関のドアは開けておきますからね、夜の11時までに何人くるか分かりませんけどね」と行って部屋出て行ってしまいました。

私はやっと自分が30万円で買われた訳が分かって身体がガタガタ震えて止まらなくなりました。

遠くで車が止まる音が聞こえるたびに、私の身体は震えだして今にも気が狂いそうにな気持ちでした。

一時間ほどして車の音がして、また通りがかった車の音かと思っていると、数人の靴音がしたあとドアの開く音がしました。

いよいよ始まるんだと思うと私は身体がまた震えだして、ベッドがガクガクと音を立て始めました。

寝室のドアが開き、足音が近づくともう間違いないと私は半分失神したように気が遠くなっていきました。

私は逆らう余裕などあるはずもないとすぐに分かりました。

繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。

繰り返される欲望の儀式は、何度も繰り返しては私の身体を引き裂きました。

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令嬢はされるがままに…… ニート @pointinline

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