カクヨム運営公式様のレビューから来ました。
ラノベのタイトルが長くなっていく、内容がネタバレになっていく理由が【読者のコストを下げるため】という視点、お見それしました。
膨大な量のネット小説から、当たり外れを探さなくてはならないというコストを削減するためだったんですね。
無料の中で探す喜びがある、と私は考えていましたが、昨今のマネタイズは広告事業がメインなので、コンテンツは大抵無料化される背景があります。
それに慣れたユーザーは、無料であることを当たり前と感じるので、探す手間としての時間的コストと精神的ストレスを感じるわけですね…大変勉強になりました。
次回新作を作るときなどの参考にさせて頂きます。
ありがとうございました。
「零細作家」を名乗る著者さんが自身の能力をマーケティング手法をもって掘り下げ、ネット小説家として売れる仕組づくりを試みる!
ざっくりとまとめるならば、著者さんがご自身の弱点を洗い出して改善を考え、視点を変えてよりよい選択をしていく過程を描くエッセイです。興味深いのは、自己分析を「自分は自分」以外の答が出ない主観ではなく、マーケティングという客観的な方法論で切り込んだこと。やるべきことをやり抜くにはまず、できることとできないことを選別していかなければなりませんから。
とはいえその中で著者さんも悩まれるわけですよ。答だってやっぱり「自分は自分」に収まることもあるのです。でも、客観視の過程を経ていればこそ、結果としてその先選ぶべき道が定まっていくのです。
普通に読むだけでもおもしろいのですが、悩める書き手さんには深い納得と新たな気づきをもたらしてくださるのではないかと思いますので、特におすすめさせていただきます。
(「創意と工夫」4選/文=高橋 剛)