第35話 クリスマス
「ゆっくりしてね」
霜端に言われる。
今は12月24日であり性の6時間に入りそうな時間だ。
そして板見の家に居る。
なぜか?それはバイトが早めに終わり帰りにケーキでも買って食べようとしたがたまた帰り道で霜端に会ってしまった。
「家来ませんか?」
どうやら霜端は蒼井は他の麗七人の誰かに連れて行かれて俺と同じく家に一人になることになった。俺は慣れているからいいが今年が始めて霜端にとっては寂しいだろうな。
そういて俺は今に至るのだ。
さて玄関でいい感じに回想をしたおかげかリビングに来ておりテーブルの上にはクリスマスらしい料理が作ってあった。
俺は瞬時に手作りだと気づく。
これは霜端が作ったものだと。もしかして蒼井は霜端が作ったぐらいに連れて行かれたのではないかと。
現に今霜端レンジを使って温めている。
「適当に座って」
そう言われて椅子に座る。
霜端はまだ料理のことにゴソゴソとしているため少しの間スマホで調べることにした。
もちろん蒼のハンティングについてだ。
最近になりやっと話に上がってきているので調べておきたかったのだ。
そうそうあれっきり玄さんとは蒼のハンティングとして会ったはない。
「ん?蒼のハンティングについて調べているのね?」
「そうだ」
霜端が聞いてくる。
あ、どうやら温め終わったみたいだ。
俺はスマホをポケットにしまう。
蒼のハンティングは俺であるからどこまで俺だという情報が出ているか確認しておきたかったのだ。
「「いただきます」」
ご飯を食べる。
美味しいが前みたいなミスはしないようにしておかないと。
「変わらず霜端の料理は美味しいな」
食べながらしれっと言っておく。
霜端は顔を赤くしておりぼやっと返してくる。
「ありがとう‥‥‥」
なんだが俺まで恥ずかしく思ってしまう。
そこから食べ終わるまではお互いなにも言わなかった。
「ごちそうさまでした」
「ええ」
「片付け手伝うわ」
「来てもらったんでお客なので‥‥‥「いいから手伝うよ」
「わかりましたよ、拭く方をお願いしますね」
「ああ」
二人はキッチンに立ち片付けていく。
お互いスムーズに進んでいるので違和感を持たなかったがふとしていると霜端は顔を真っ赤にしており気になってしまう。
「顔が真っ赤だがどうしたんだ?」
俺はなぜなのか心配になり聞いておく。
霜端は言いづらそうにしている。
本当になんだろうか?
「寂しいから‥‥‥泊まって‥‥‥ほしい」
「え?」
んんんんんん!?
寂しいと言ったのか!?
霜端は思い切ったようにして言ってくる。
「蒼兄ぃが今日は帰ってこないから泊まってくれる?」
上目遣いで聞かれる。
つまり蒼井は拉致されているが明日ぐらいに帰ってくるけど普段から一人ではない霜端にとっては寂しいから俺に泊まってほしいということなのか!
「わかった、でもお風呂はどうしたらいい?着替えはないぞ」
「大丈夫ですよ、蒼兄ぃから許可はもらっているので勝手に使っていいそうです」
「あと霜端はわかっているはずだよね?そこも大‥‥‥「大丈夫ですよ、私は蒼兄ぃと涯しか信用していませんから」
「おいおい、男子ではと抜けているぞ」
「そうですね」
会話は明るく弾む。
そしてお風呂に入って俺はリビングのソファーで寝ることにした。
霜端は蒼兄ぃのを使っていいと言っていたが俺は意地でもソファーで寝ると言い張り霜端の方が折れてくれた。
俺はソファーに横たわるとすぐにウトウトしまう。
そして寝てしまった。
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「ちゃんと寝ていますね」
私は睡眠薬がちゃんと効果があることを確認する。
普段居るはずの蒼兄ぃは居なくて寂しいのは本当でそして私は涯が好きだ。
でも涯は私は蒼兄ぃが好きだと勘違いをしているみたいだ。
だから麗七人というものに私を入れているのだ。
あまりこの説は信じたくないが蒼のハンティングは涯ではないかと私は思っている。
なぜそう思っているのかは簡単で蒼のハンティングの行動を理解しているかのように行動しているから、そしてこの前私が倒れたときに燐さんは涯に電話したが、
『霜端が倒れた!』
それだけしか言っていないのにすぐに駆けつけたみたいなのだ。もともと場所がわかっていたかもしれないが普段ならすぐに帰っている涯がそのときだけ学校に残っていたのだ、なにか涯にも居残るようでもあったのか不思議になり担任に聞いてもなにも用事なんてなかったと言っていたのでまるで私が倒れることを予測していたことになるのだ。
それでもものすごく焦っていたそうだが、それが演技なのかはわからないが涯はそのときのことは語っておらずわからない。
もし涯が蒼のハンティングなら私はどうやって受け止めればいいのかまだわかっていない。
でも今日はクリスマスだ。涯にクリスマスプレゼントをあげてもいいだろう。
チュ
寝ている涯の頬にしておく。
私は恥ずかしくなり急いで自室に戻り寝ることにしたが中々寝付けなくなっていた。
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