第19話 蒼のハンティング、ブルー狩り

「全く迷惑をかけやがって」


「すまん、涯」


「気にするな」


俺は蒼井と一緒に蒼井の家に向かっている。麗七人から頼まれて仕方なく行っているのだが‥‥

本当にどうしようかな?犯人探してるよね?今バレるのはまずいからどうしよ‥‥


ゴンッ!!!


「涯?」


蒼井は少し後ろに居た俺を見ると、


「誰だ!!?」


どうやら俺は後ろから奇襲を受けて地面に伏せながら倒れて、後頭部から出血しているみたいだ。視界が赤く見えてしまう。誰だ?こんなことをする人なんていたか?


「お‥‥れ‥‥ブルー‥‥狩り‥‥‥もし‥‥死にたくないなら‥‥言うことを‥‥聞くことだ‥‥では」


ジェイソンの格好した男はそう言い残し去っていった。俺はギリギリ見えたが意識が遠くなっていることに気がつく。こんなところで死んではだめだ。あと完全に油断していたわ。


「ウォラァ!!」


野太い声を出して勢いよく立ち上がる。というか言うことってなんだよ?!


「大丈夫!??」


「今は早く包帯を取りに家に行くぞ!」


急いで蒼井の家に着き、包帯などを使い死ななかった。良かった。本当に誰だ?変声機を使っていたため特定できない。

考えるか。



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授業が終わり、私達は蒼のハンティングを情報を調べるため二手に分かれることにした。


「なにかあったら電話してね」

「「「はい」」」

「了」

「「了解」」


水薦にみな返事をする。私は水薦さん彩貌さんと同じチームになった。

他の人はもう向かっていった。


「ではいきましょうか」


彩貌さんの家に向かうことにした。彩貌さんの家で調べることにしている、財閥だからなんらかの情報はあると思うし、一度侵入された相手のことは調べるだろう。

蒼兄ぃは涯と一緒に帰っているからいいだろう。


ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


「さて調べていこう」


私達三人は彩貌さんの家にあるパソコンを使って調べていくことにした。もちろん許可はもらっている。

そうしてトコトコとキーボードの音とクリック音だけしか聞こえない。集中しているか無言である。

数分しても全くと言っていいほどなにも見つからない。


プルルル


電話が来た。私にきている。素早く取り出して誰からか見る。


「蒼兄ぃから?」


おかしいな?涯が居るからそうそう掛かってこないはずなんだが?

出てみよう、


「もしもしなに?」


「涯が‥‥涯が‥」


「え?」


どうしたの?


「気にするな、霜端に話したいことがある」


涯が変わる。話したいこととはなんだろうか?


「なに?」


「ブルー狩りと名乗った男に俺だけ襲われた、聞き覚えはないか?」


「襲われたことは後で聞くことにして、ブルー狩りか‥‥蒼のハンティングなら知っているんだけど」


「あ、ありがとう、あと俺今日バイトだから蒼井から聞いておいて、では!」


涯は急いで切る。なにかに気づいたような感じだった。


「なんだったの?」


「あ、水薦さん、えっと蒼兄ぃからご飯なに?ってきました」


嘘を着く、しかたないよね、詳しいことが分かってない今話すのはあまりよろしくない。


「分かったわ、続きをしましょう」


「はい」


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霜端達が居るのは彩貌さんの家に居るから、大丈夫だろう。明日になればブルー狩りと名乗る男は俺と蒼井どちらかに接触をしようとしてくるはず、それまでにできることをしないと。

でも今は、


「じゃあな、蒼井また明日」


居酒屋に向かわないと。向かっている間に考えることにする。

蒼のハンティング=俺だが、ブルー狩り=蒼のハンティングではない。

つまり犯人は俺のことを蒼のハンティングだと気づきわざと狙いにきたのか、もしくは蒼井に警告をしてきたのかだ。多分後者の方だと思う。

思うだから確定ではないから俺だとバレていることも想定しないといけないな。

そうしていると居酒屋の前に着いた。

さて今日もバイトだ、頑張ろう!!



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