第18話 フェイク動画
「どうしt‥‥「これ見て」
言葉を遮り御珠は手に持っているスマホを見せてきたので見る。不機嫌そうで深刻ば顔をしている。
「えーっと、板見蒼井はヤリチンハーレム」
見せてきたのはこの学校も裏サイトの掲示板にかかれていることだった。全くこんなことを書いたやつは誰だ?しかも続きがあるが御珠ので見るのは気が引けるため、自分のスマホを取り出そうとすると、
「こんなこと書く人居るんだ、続き読んでいい?」
七間さんは残念そう言い、御珠に聞く。あの御珠だぞ、無理だろうよ。
「いいわよ」
よし俺も見させてもらおう。手のひら返しなんて知らないよ?ほんとだよ?自分に問いかける。言ったら場違いだからな。では七間さんと一緒に見ることにした。
『板見蒼井はヤリチンハーレム、板見はこの学校の七割以上の女子と肉体関係を持っている。これは事実だ、もし嘘だと思うなら証拠として動画があるから見てみろ』
文は短いがURLが付いており動画見れるようになったいた。さすがに御珠のでは見れないと思い俺と七間さんは自分達のスマホを取り出して動画見ることにした。
内容は蒼井が多数の女子の家に入っているものでまるで肉体関係を表しているようだ。フェイク動画であることは分かるがなんとも趣味が悪い。多分名誉毀損で訴えれるのでは?
「ひどいです」
七間さんはそう言う、その通りだが一度見たら慣れてしまうだろう。
「で、他の人は知っているのか?」
御珠に聞くことにした。他の人とは他の麗七人のメンバーが認知しているのか?と、
「ええ、もちろん、犯人を探そうと躍起になっているわ、もしかしたら頂利は知っていたかしら?」
俺が疑われているのか。普通は俺に動機が見当たらないはずだよね?
しかし麗七人内で情報共有のスピードが速いな。
「そんなことはない、だって知っていたなら俺も犯人探しをしているから」
上辺だけの回答をしておく。社会的模範解答をする。これでいいはず。
「分かったわ、クラスの男子という可能性は?」
「これもない、男子は女子に嫌われたくないからしないから単独犯だと思う」
「ありがとう」
そう言い御珠は戻っていった。バレたら犯罪、つまりバレなかったらいいのだ。
「頂利君、気持ちは分かりますが、もうそろそろでチャイムが鳴るから座りましょうか?」
「そうだな」
自席に座り、うつ伏せて顔を隠す。
良かった誤解された。俺が流したなんて思わないみたいだな。御珠は俺に聞いて来たのは一応だと思う。ニヤッとしてしまう。うまいこと進みすぎている。
そうしているとチャイムが鳴る。
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こんなデマが流れているんだ?そしてあたかも真実と見せるような高度な編集技術。
蒼兄ぃの評価を落とすことが目的なのか?
それならば評価を落とさない対策は麗七人内でできる。そういえば麗七人って名付けたのは涯だったな。なんでだっけ?
そんなことより迅速にこの動画と投稿を削除しないと。
自習の時間を使い、先生にバレないようにスマホを使い特定する。
だめだスマホでは無理だ。
私は他に自習をしているクラスの人に頼むことにメールを送る。
返事はすぐに返ってきてもちろん承諾してくれる。麗七人内で役割分担をしていてよかった。
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部長として部員のデマに対処する。霜端から頼まれているし、より一層頑張って特定しないと。
私は書道部部長の
中々手強いな。
奮闘すること数十分にやっと特定するが‥‥
「蒼のハンティング?」
そんなユーザーネームで更に調べようとしても失敗した。
「これ以外分からなかったがなにも分からないよりはましか」
私はメールを麗七人のグループのところに送る。
水薦『ユーザーネームしかわかりませんでした、すみません、蒼のハンティングというネームでした』
薫『なにも分からないより良いから大丈夫』
霜端『そうです、私が頼んだので気にしないでください』
紫霧『情報ありがとう』
彩貌『蒼のハンティングですか、聞いたことあります』
曖灯『私です」
え?曖灯と彩貌は聞いたことあるのか。あとなんで
空布『なにで聞いたの?』
彩貌『えっと私の方は何年か前に一度家の方に入られて情報が一部持っていかれました』
曖灯『私は二年前にこの学校のシステム内に侵入して情報を一部持っていかれています』
薫『水薦が蒼のハンティングと分かっただけでもすごいと思える』
犯罪者じゃん。彩貌の家は財閥だからそこに侵入していることは高度な技術を持っていることが分かる。複数人の犯行かな?
空布『そういえば、頂利は単独犯じゃないか?と言っていたから蒼のハンティングは一人だと思う、実は頂利は結構そういう系に強いから信用していいと思う、あと頂利に犯人か?って質問したら真面目に答えていたから違う』
霜端『了解!』
麗七人集合しているよ?授業ある人はいいの?
時間を見ると、
「あ」
水薦『みんな時間!もう終わるよ!あとで話しましょう』
そう打ち、メールを終わりクラスに戻る。
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