第6話 失敗と機嫌 他キャラ視点

「くそがぁぁあ!」


俺はこのクソを蹴る、お腹やいろいろなところに。


「ゴホァゴホ」


クソは苦しそうにしている。こんなクソを使うんじゃなかった。

板見霜端を俺のものにするためにもっと対策を考えないと。

このクソはあのぱっとしない板見蒼井にやられた。つまり板見蒼井は俺が思っている以上に強いはずだな。でもおかしいな板見蒼井と同じクラスだがそんなに強そうには見えない。また考えればいいか。


「そこらへんにしときな」


俺はそう言われて仕方なく蹴ることをやめる。


「なんだ?このクソが失敗するのが悪いんだよ」


「そうだが、四条しじょうせん、もしこいつを病院送りにしたら学校に情報が届くかもしれないぞ」


そうだな。俺への霜端ちゃんの評価が下がることはやめて置きたい。


「これぐらいで勘弁してやるよ」


俺はそこから去ることにした。全くどいつもこいつもゴミだな。特に板見蒼井は。

なんだよ、どこぞのギャルゲーの主人公かよ!そんなことを思わせるぐらいひどいやろうだ、あんなやつより霜端ちゃんを幸せにできるのによう。


「あー!」


俺はイラつき近くのゴミ箱を蹴る。ゴミ箱からゴミが出てくるが無視した。

ゴミがゴミだ、けどゴミではないものもある。

もし板見蒼井をゴミとするならば、霜端ちゃんは宝石以上。宝石がゴミと同じなんてことはあってはならない。つまり俺は霜端ちゃんをいかなる手を使っても手に入れていいはずだ。


次の策を考えないと。絶対に霜端ちゃんを手に入れてやる。

俺はそうして自宅の帰ることにした。


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私こと板見霜端は機嫌がいい。だって頂利先輩いや涯と話せたから。

普段なら涯と話そうとしても気持ちが負けてなんにも言えない。だからどうしても蒼兄ぃの後ろにいる。

私らしくないけどこんなのになったのは今年から。

去年までは普通に話せていたし、涯もその時は霜端と呼んでくれていた。


でも今日はなんで私にナンパみたいなことを仕掛けてきたんだろう?そのおかげで涯と話せたからいいけど。なんか私にストーカーみたいな人がいるのかな?怖い。

もし危なくなったら涯に頼もう。蒼兄ぃは弱いから涯の方が絶対いい。


最近は涯が蒼兄ぃと遊ばなくなり、そのせいで私はもの足りない感じがする。

遊ばなくなったのは蒼兄ぃの近くに居る六人の女子のせいだ。でも私では力不足でどうしようもない。また遊びたい。蒼兄ぃもそれは同じだろう。蒼兄ぃと遊んだ時も私とも遊んでくれた。でも今は無理だ。


私はよくこういう噂をされている、板見霜端は実妹か義妹か?

もちろん実妹だ。ちゃんと血縁関係だ。


今頃なんだけど、涯大丈夫かな?!私のためにあのナンパ男になにかされてないよね!もしなにかあれば私が責任をとって結婚しないと、そして子供を。

私はなにを考えているんだ!

ベットの上でバタバタとする。

でも涯と一緒か、いいな。

私は笑顔になる。

涯は蒼兄ぃのせいであまり女子からはモテていないがイケメンだ。そんなことに私以外気づいていないので独占できる。



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