第3話 蒼井と七間さんが挨拶。
「僕の名前は板見蒼井、七間さん、よろしく」
「ええ、よろしくお願いします」
授業が終わり、蒼井と七間さんは挨拶をしている、まだ蒼井の魅力を知っていないので七間さんは普通である、よかった初対面だったわ。俺が知っている子は学校以外で蒼井は助けて落としていたりする、蒼井は善意で動いている。
「よく声がきれいに響いてるね?」
「あ、ありがとうございます?」
七間さんは分からず怯えて聞くように返してしまう。しかたない人見知りだからな。
「褒め言葉だから合っているよ」
俺は補助をする。間違えではないはず!
「あ、はい」
分かりましたみたいな返事をしてくる七間さん。どうやら落ちていない。これだけで落ちたらチョロインだよ。
「え、僕の言葉はややこしい?」
そうだな、落とすから男子との関係がややこしい、そう言いたいが蒼井は無自覚なので言ったところで冗談として捉えられるだろうな。
「七間さんが心配性なだけだからそこまでややこしくないよ」
「そこまでって」
「蒼井、なに七間さんと楽しいに話しているのかしら?」
俺が麗七人の中で極力会いたくない人が来た。
「楽しくはしてないよ」
「そう」
あー、蒼井の発言は信じられずに七間さんの前に立つ。
「えっと、誰ですか?」
七間さんは目の前に立たれてが誰なのか気になる方が強かったみたいだ。
「ああ、私の名前は
御珠は悪意があるような笑顔で言ってくる、なるほど七間さんのことを警戒しているのか、でも俺としても蒼井の周りがこれ以上増えると困るからいいな。
「ええ、よろしくお願いします」
七間さんはなぜ御珠が笑顔をしているか理解していない、御珠もそれには気づきいたみたいだ。
御珠空布、俺が嫌っている女子だ、いや俺の黒歴史を知っているから俺から避けようとしているだけだ。御珠は忘れているが、小6の頃俺は御珠に告白をして、ものの見事に撃沈している。忘れてくれているからいいが、思い出させたくないからいつも御珠に会うたびヒヤヒヤしている。
俺は廊下に出る、お手洗いに行こう。それとできるだけ御珠の近くには居たくない。
そうして休み時間をトイレでスマホをいじり潰すことにした。
俺は転校生つまり七間さんが来たから俺は遊ぶことにした。
世間からのデメリットは時に俺のメリットになる。それが俺が考えていることだ。
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僕は気になる。いつの間にか涯や七間さんは廊下を出て、どこかに行ってしまった。
涯と七間さんはトイレでも行っているのかな?そうだな。
そしてまたいつの間にか空布以外にも来ていた。
「蒼井」
「なに?曖灯?」
僕の気がそれていると直すように曖灯が言ってくる、なぜ下呼びなのかは簡単で頼まれているからである。
「お昼誘ってみたら」
「ああ、いいな」
最近涯と一緒に昼食を取れていないからな。
「え、まじで言ってる?」
空布が驚きながら聞き返す。
「モチのロン、試そう」
「わかったわ」
なにを試すんだ?わからない。
「あ、私移動教室だった!では」
曖灯は慌てて自クラスに戻っていった。
入れ違いになるように七間さんが戻ってきて、チャイムがなる寸前に涯が戻ってきた。この授業もどうやら教科書を共有するようで、机をあわせている。それにしても七間さんは女優兼モデルの林奈々に似ているな。
そうして意味がわからない数学Iの授業を受けていく。
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