〈04〉来たぜ!
チャリオットに乗っているガドリニウムと連絡を取り、コンビニのちょうど真上を通過するよう指示した。
チャリオットはすぐに到着。――私は転送でチャリオットの中へ。
低空飛行だったチャリオットは、少しずつ高度を上げていく。
私は念のため、チャリオットの周辺にドローンを飛ばして、周囲を観察できるようにした。
「ジョブさん。敵って、あれですかー?」
後方から何か、褐色の大きな塊が近づいてきている。――多分、岩か何かだ。
その岩が、複数に分裂し始めた。
――私は、ムストウの使っていた『石を操作するアプリ』を思い出した。
「あれだ! あれから逃げて!」
ガドリニウムはチャリオットの速度を上げた。
それでも岩の集団は離れず、さらに速度を上げて近づいてくる。
岩は広く分散し、チャリオットを囲んでいく。
大量のサッカーボール大の岩が、チャリオットの全周を取り囲み、逃げ場をふさいでしまった! 全ての岩が高速で動き回りながら、互いに衝突しないように制御されている。
「う、うわ……脱出できる⁉」と、私。
「ダメですねぇ……岩の動きが読めないです……ランダムすぎる」
岩の集団の向こうに、ムストウが空中に浮かんでいるのが見える。――完全に捕まった!
メイナードからの通信。
「来たぜ! ウィルだ! 下を見ろ!」
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