空の匂い

雪の降る 朝の匂いは 疚しくて

雨上がり 夏の匂いが 慰める


暗い夜 東に空いた 大穴は

君の隣を 思いださせる


木に憩い 過ぎ去る風の ひとなぎが

笑顔を湛え 駆け寄ってきて


月が照り 朝日が昇る この星で

去年世界は滅んだが 誰も気づかず生きている


膝枕 耳かき永眠 したいなあ

言葉ざわりが 素敵でしょう

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