第2話 魔力半端ないって

た、確かに神様に「夢から覚めたくない」とはお願いしたけど…

なんだよこの設定!?俺の頭ん中どうなってんだ??魔法を使う好きな人夏羽、そして俺を魔法学校に誘う夏羽、俺の好きな透き通った茶色ではなく、太陽のように明るい黄色の目をした夏羽。


「ほら、入学式から遅刻はダメだからっ」

「お、おう」


とにかく頭の整理がつかないまま夏羽に手を引かれる。このまま走って行くのかと思い、どのくらいかかるのか聞いてみたら、


「あと2分!っとと。ここら辺かな」


と急に止まった。そして、


「いでよ!水龍スイリュー

「うわぁぁぁ!????」


突然ふく風に動揺し、思わず叫んでしまう。風で彼女のスカートが…と考えるが、生憎ズボンを下に履いていた。膝下のスカートだったので油断していた。とか馬鹿みたいなことを考えていたら、目の前に現れたのは…


「キューっ」

「……………え??」


非常に可愛らしい丸っこいフォルム。まるで転〇ラの某キャラクターと某RPGのスライムを足して2でわったような非常に小動物的な物が現れた。


「夏羽、コイツが水龍??」

「そうだよ。っても子どものだけどね。ほら、私まだ魔力少ないから…。ほら!乗って!」

「こ、これに乗るのか…?」


すると、水龍は突然広がって絨毯のようになった。


そっと乗るとぷにぷにで気持ちいい。乗り心地は素晴らしい、と、思ったら


「キューーーー!!!」

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」


…さすが子ども、スピード調節は出来ないらしい


「ぜぇ、ぜぇ。やっとついたね…」

「生きた心地しねぇ…」


無事(?)ついた魔法学校。でかい。とにかくでかい。


「入ろう!」


校内に入る時のセキュリティは顔パスだ。なんかふよふよ浮いてる黒いやつと目を合わせるとゲージが開く仕組み。ハイテクである。


「あ、あそこだよ。クラス分けのところ。魔力検査して、昼過ぎにはクラス発表されるらしいよ」


そう言って夏羽が指を指す先には魔法陣。今検査されている赤髪の男子は「魔力、Cレベル」と言われていた。


「なぁ、AとかCとかってのは?」

「魔力レベルは6段階に、別れているの。良い順でAからE、そして最強のS。1年にSが1人いればいいって言われてるらしいよ」

「ふーん。なんか凄いんだな」


お、次は俺だ。

魔法陣に立つ。

そして、目の前の張り紙にある呪文?を唱えてみる


「ま、魔法陣よ。我の魔力を示せ!」


すると、今までの人とは比べられないくらい青白く光が立ち上る。


そして、告げられた言葉は


「魔力、SSS」


そう講堂に響いた。



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いざ夢から覚めないと辛いらしい 天竺あおい @T_aoi__

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