第4話 ゲーム

 


【フロリアル・オンライン】

というのは、MMO系統のゲームだ。

ダンジョンを攻略したりモンスターをペットにしたり、

何でもできるというのが売りのゲーム。

VRとしても楽しめるし、PCで遊んだり、スマホでも遊べるこのゲーム。

全世界同時接続数がキネスに登録もされるほどの最近流行りのゲーム。


そんなゲームをプレイする俺は、生粋のVR派閥。

VRしか勝たん!……1回言ってみたかったこの言葉。

今日俺が、蓬さんにゲームの話をしなかった理由。


まず1つ目。関わりたくない。


2つ目。このゲームの中には世界ランキングというものがあって、トップ100ぐらいに乗り始めたから。


そんなところだろうか。んーどうしようかな?

本音と建前の使い分けは大事だしな。


とりあえず楽しむかな。うん。


「おお!ギルマスさんよぉ!時間きっかりだな!学校か?」

話しかけてきたこいつは俺……僕がいるギルドメンバーの一人のアレクだったか。

余談だが僕のユーザー名は悪魔だ。


「そうだよ。アレクも高校生だったよね?随分と速かったね?」

アレクはいいとこの男子校にいるらしい。女子がいる共学に行きたかったといつも嘆いてる。


「まあ色々合ってな」

ネットの付き合いで、踏み込みは絶対よくない。

そっか、とだけ返してイベントに備える。



★★


今回のイベントは他ギルドとモンスターを倒した時の

ポイントで争うとシンプルなもの。


基本的にソロプレイヤーな僕は、一人でダンジョンを制覇していく。

僕がいるギルドの【天使と悪魔】は少数精鋭なチームで、上位ランカーが多い。

【天使と悪魔】というギルドにしたのには、理由がある。

僕と一緒に始めた幼馴染が天使という名前にしたから。

幼馴染と離れて2年になるのか。早いな。

ゲーム内では会話してるんだけどね。閑話休題。


淡々と作業をこなしていく。


このときだけはアドレナリンが分泌されるんだよな。

つまるところ、今の俺は最高にハイってやつだ!


今いるダンジョンの最下層に来た。


このダンジョンのラスボスはサイクロプスだったかな?

殺した時に出る、経験値がうまいんだよ。


ボスが沸く。俺が走る。15秒後、倒れていたのは、サイクロプスだった。


次のダンジョンにドンドン潜っていく。

こんな荒業が出来るのは、

【フロリアル・オンライン】の中での最強プレイヤー達のみだった。







★★





1位のギルドは明日の夜空。世界ランク1位から15位のメンバーが揃ってるバケモンチームだ。ちなみにギルドリーダーは日本人という噂だ。

AWPという名前だから本当かどうかは分からない。


僕たちのギルドは7位。頑張ったほうじゃないか?


僕は個人報酬1位だった。良かったです。





―――――


今回のお話はどうだったでしょうか。

ここから幼馴染を上手いこと絡めていきたいですよね。

幼馴染が出るのは当分先になる予定ですが。

次の話からは、学校メインです。

★や♡、よろしくお願いします。


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