第3話 帰り道



6時からイベントだ。

間に合うか!?


「あらー。城島くんお急ぎですか?」

車の窓から話しかけられた。

聞き覚えのあるこの声は――――

親戚の近藤真紀(こんどうまき)だった。その、何というかボンキュッボンな人だ。


ちなみに今、僕はこのお方が経営するシェアハウスに住まわせて頂いております。はい。


「お急ぎです!家まで送って頂けませんか?!」


この人は金の亡者だ、とだけ言っておこう。


「ちなみにどれほどで?」


ほら来た。金の動くところにこの人ありだ。

この前も宝くじ当選者に唾つけに言ってたしな。

本人曰く、やましいことはないそうです。

「500円でどうです?!徒歩10分なんでその程度で、お願いします!」


さあ、頼む!


「あらー。まあいいでしょう。乗ってください」


しゃあああああ!いやー良かった。この人は絶対お金を積ませてくると思ったけどそんなことないみたいで一安心―――できないんだよな。

何もないときはお金が動いたとき。まあ株とかだろう。それか男に金を積ませたか。

女の人は怖い。男もたいがいだけど。


時間には間に合いましたとさ。おしまい。






★★



終わると思ったそこの君!まだおわらないぜ!「ひゃっはーーー!」

「あらー。ちょっとうるさいですね。しつけが必要ですか?」

おっと、大声で叫びすぎたみたいだ。


「あー、間に合ってます。すいません」


あれ?今の俺の言葉、ただのやばいやつじゃないか?ドMかな?


「えっと……そうですか。そうですよね。お疲れ様です」


真紀さんに引かれてしまった。

まあいいや。……いや全然良くない!仮にも親戚だぞ!?

いや、待てよ?今更じゃないか?

……気にしないでおこう。


ちなみに今の時間は……5時57分!

いやー良かった良かった。今日からイベントだからな。

【フロリアル・オンライン】の1周年イベントだからな!


____________


思ったより短くなってびっくりしてます。

近藤さんのヒロイン枠は存在しませんが、重要な時出てくることでしょう。


ここから先の展開にラブコメは存在しているのか、3話時点で怖くなってきました。

でも書きたいこととか、展開とか?いろいろあるんです。


♡、★等よろしくお願いします。




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