第五話 これ、どう?
「これ、どう?」
「えっ、いいじゃん
可愛い」
「咲、前より良い」
「可愛いです」
「前の咲じゃない!」
とみんなが口々に言う
「光は、どう?」
「可愛い」
と真顔で言う
「それ、本当?」
「そう」
「信用ならない
真顔で言ったり、棒読みだったり」
そう、トランプに負けた咲が髪型を変えると言うのを守り、変えた
咲の髪型は、ツインテールだった
ゴムには、赤いリボンを付けていた
「おやすみ」
「おやすみです」
と誰かが言う
「おはよー」
「おはようです」
と言いドアを開けた
そしたら、返事が返ってきた
「ご飯できてますよ
一緒に食べますか?」
「食べる」
と言い、椅子に座る
箸を持って、ご飯を口に運ぶ
「美味しい」
と言った
でも、それと同時に疑問に思った
「こんな美味しい料理、作れるのに何で昨日の夜は、作らなかった?」
「内緒にしておきたかったのです
私、篠は、お菓子作りが好きなんです
でも、みんなには、お菓子作りが下手って言うことになっています
私が上手なら、みんなも上手だと思ったからです」
そんな事考えなくて良いのに
「そんな事、考えないで!
みんな、上手だと思う
だけど、ここまで極めたのは、自分の実力!
篠の実力だ!
そんな後ろめた考え方を捨てるんだ!」
僕がそう言うと篠の顔が何かが吹っ切れたようにスッキリした顔をしていた
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