第三話 もしかして、わざと間違えてるのですか?
「お風呂入るけど順番どうする?」
咲がみんなに聞く
「いつでも」
「私も!」
「お姉ちゃんも」
「私もです」
とみんなが言う
このままじゃ、決まらないよ
そしたら、咲が僕の事を見る
「はぁー」
なぜか、咲がため息をつく
「咲、何してるの?
ほら、ジャンケンするよ」
律が静かに言う
こうゆう時は、ジャンケンで解決してるのか
「ほら!
光も入る!
最後になるよ!」
と零が元気に言う
なんか、懐かしい
僕は、なぜかそう思った
「先、入る」
最初に勝ったのは、律
「負けない!」
と零が張り切る
その次に、琴、篠、咲と勝ち、順番が決まり、残ったのは、僕と零だった
「光、私、絶対に負けない!」
零が頑張って勝とうとするけど、あいこが続いていく
「終わらないから、私に勝った人が勝ちそれでいいね?」
「その前に誰だ?」
僕は、思った事を言った
みんな、顔と声、髪の長さなどが同じだから、わからないけれど、お風呂後となると特にわからない
零は前髪を上げてるっていう事で覚えて、篠は、ポニーテール、律は、前髪を分けてピン留めをしている、琴と咲は、同じ髪型で判断が難しい
琴か咲のどちらかが髪型を変えてくれでば
「琴だよ
わからない?」
「わからない」
僕は、そう答えた
結局、零が勝ち、僕は、最後に入る事になった
それまで、あいこがまた続いて、琴が「光君、グーを出して、零は、パーを出して」と言ったから、僕は、言う通りに出した
「琴がこんな事を言ってくれなかったら、一生、終わらなかったよ
ありがとう」
と僕が琴に言う
「もしかして、わざと間違えてるのですか?」
えっ?
「お姉ちゃんは、ここだよ?」
ソファーに座ってテレビを見ている人がいた
じゃあ、今話しかけたのは・・・
「私は、篠です
今後は、気をつけてください」
と篠に注意される
「くくく」
ソファーに座ってテレビを見ていた琴が笑う
そんなに面白いのか?
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