第二話 今日から、ここに住む?

そう、そこには、咲と律以外に三人の女の子がいた

五人とも顔と身長、髪の色や長さに瞳の色が同じだった

「ふふふ

びっくりしたでしょ?

私の娘、五つ子なのよ」

五つ子⁉︎

ぼくは見たことが無かったから、目を見開く

「ママ!

まずその前に輝空と一緒に住むってどうゆう事よ!」

咲が言う

「咲、うるさい」

「律に言われたくないよ!

あなたは、平常心保ち過ぎ!」

「はいはい

そこ喧嘩しないの、お姉ちゃん悲しくなる」

「そうよ

咲と律

せっかく男の子、光君が勉強したいって言っているのに、やる気無くしちゃうじゃない

じゃあ光君、ウチん家案内するね

ついてきてね」

と永さんが言ったのでついて行った



家の中は、綺麗に片付けてあった

今日からここに住むと思うと申し訳なった

ぼくの部屋は、いつも散らかっていた

ママにも怒られていた

「ここが光君が住む部屋だよ」

と永さんが言う

ここに至るまで部屋が二つあった

そこにあの五人の名前が書かれていた

一部屋目に<琴 咲>、二部屋目は、<律 篠 零>と書かれた小さいプレートがかけてあった

ぼくは、一人っ子だったから、兄妹がいなかった

でも、ママとパパがいたから賑やかだった

だけど、五つ子は?

いつも賑やかだと思う

お母さんとお父さんがいなくても

その後、ぼくは、一回家に帰って荷物を取りに行って戻ってきた




「家賃は、私達が払うから大丈夫だからね

またね」

「ママの家に行ってもいい?」

「いいよ」

「またね」

ここまでは、よかった

大変だったのは、ここからだった



「夜ご飯、誰が作るの?」

咲が言う

ぼくはというとソファーに座っていた

迷惑は、かけられない

「私、無理」

「お姉ちゃんも無理ー」

「私も無理です」

「私も!」

律から言い、前髪を上げている女の子まで言い終える

「光君、そんなに硬くならなくていいよ

そうだ!

自己紹介してあげる

私は、こと

咲は、算数、律は、理科、しのは、一つ結びにしている子で社会、れいは、前髪を上げている子で歴史、そして私は、国語が得意!」

あっ

だから、ママが「永の娘さん、勉強できるんでしょ?」と聞いたのか

「光君、ご飯、作れる?」

律が聞く

「作れるちゃ、作れる」

「作って」

ぼくは、ご飯を作るために立ってキッチンへ向かう

そして、作り始める


「美味しそー!

これ、光が作ったの⁉︎」

今日、初めて会ったのに零、呼び捨て

「ほら、食べるよー

いただきます」

「「「「「いただきます」」」」」

今日からここに住みます










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