第一話 これは、夢か?

ピピピピ、ピピピピ

ガチャ

ぼく、輝空光きそらひかるは、目覚まし時計を止めた

そういえば、彼女の名前を聞くの忘れたなー

今日の夢は、一年生の頃におじいちゃん家の近くで迷子になった夢だった

ぼくは、ベッドから起き上がり、リビングへ行ってママが作ってくれた、目玉焼きとカリッカリッに焼けた食パン、ポテトサラダとみかんだった

でも、一回リビングから出て、洗面所へ行って、顔を洗い、顔をタオルで拭き、リビングへ戻って、椅子に座って、「いただきます」と言った

美味しいなー、ママが作った料理

と思いながら、ペロリと全部食べた

「ごちそうさま」

と言い、皿をキッチンに持っていって、洗った

そのあとに洋服を着て、ランドセルの中を確認した

確認を終えたので玄関に行った

「いってきまーす!」

とぼくは、誰もいない家に向かって言った

そして、通学路を通って行った

ママとパパは、朝から仕事があるから、朝は、いる日といない日とわかれる

慣れてしまったからか、あまり寂しくない



ぼくは、知らなかった

これからの1日が、今までより賑やかになるなんて



「自己紹介

私の名前は、星空ほしぞらりつ

よろしく」

「自己紹介をします

私の名前は、星空ほしぞらさきと言います

よろしくね」

ザワザワ

と男子がざわめく

「可愛い」

「だよね」

と周りから聞こえてくる

「今日から、1年、仲良くしてやってね

2人とも廊下側で端っこの席に座ってください」

先生、水谷みずたに先生が言う

そして2人とも動き出す

律っていう人は、黄色の髪で腰まで伸ばしていた

前髪も長いらしく、横に分けてあった

そして何よりも律の瞳に目がいった

そう彼女と同じ、鮮やかな赤色だった

咲も同じように黄色の髪に瞳は、鮮やかな赤色だった

2人とも、席について、座った

タイミングを伺っていた、日直の小乃実このみが朝の会を終わらす

「これで朝の会を終わりにします

礼」

朝の会が終わるのを待っていた人達がぞろぞろと動き出し、咲と律の周りに集まった

そして2人に質問をしていた

「どこから来たの?」や「好きな色は何?」とか聞かれていた

咲は、「群馬県」、「私は、桃色で律がオレンジ色だよ」と言っていたが律は、何も言わなかった

「ほら、1時間始めるよー!」

小乃実が言うと律の周りに集まっていた人達がバラバラに自分の席についた

そしてぼくは、前を見た

その時、律がぼくを見たという事は、知るよしもなかった



ガチャ

「ただいまー」

とぼくは誰もいない家に言う

そしたら、

「おかえりー」

と聞こえてきた

この声は、ママだ!

とぼくは思い、急いでリビングへ向かった

ガチャ

とぼくは思い切って、ドアを開けた

思った通りにママがリビングにいた

だけどママは、私服でスカートを履いていた

ぼくは、疑問に思う

なぜママがぼくより早く帰ってきているのかと、なぜ私服なのか

「ごめんだけど、今から一緒に来てくれる?」

とママが言った

なぜだかわからなかったけど、ぼくは「うん」と言った

「本当にごめんね

学校から帰ってきたばかりなのに」

「いいや、大丈夫だよ」

今日の宿題は、プリント1枚

それも短時間でできそうなのだからだ

ぼくは、ランドセルを置き、ママと一緒に車に乗った



ママが連れて来たのは、カフェだった

1階と2階がある珍しい所でぼくは一回も来たことがなかった

ママに連れて行かれて2階の端っこの席に座った

約5分間、ママから事情を聞いた

今から会うのは、ママの幼馴染でこっちに引っ越してきたから、久しぶりに会おうという事で今日、待ち合わせにしたみたいです


「久しぶりね、空華璃あかり

えい

久しぶりー」

と久しぶりに会ったぼくのママと一人の女性が話をする

ぼくのママの名前は空華璃だから、永と呼ばれた人がママの幼馴染か

と一人いろいろと考える

永さんがぼくがいろいろ考えている間に反対側の椅子に座った

「あら、空華璃の隣に座っているのって光くんね!

ウチの子、どうだった?

迷惑かけてないよね?」

永さん、こっちが困りますから、やめてー

「あっ、すみませんね

心配だったもんで」

ん?

ウチの子?

「ごめんなさい、自己紹介してないね

私の名前は、星空永といいます

よろしくね」

星空

どっかで聞いたような?

あっ!

今日、転校してきた二人のお母さん?

「もしかして、咲と律のお母さん?」

ぼくは、永さんに聞いてみた

「そうよ」

「そうだ!

永の娘さん、勉強ができるんでしょ?

光に教えてくれる?」

ぼくのママがいきなり会話に入ってきた

「できるけど、光くん、それほどやばいの?」

「うん!

やばい!

前のテスト、50点だったんだよ!」

「50点・・・

わかったけど、光くんは、どうなの?

教えて欲しい?」

自分のテストの点数をあげられる

ぼくは、いろいろ考えた結果

「やらせてください」

「わかったわ

これからの予定は、私達が決めます」



あの後、ママ達の話でぼくは、暇だった

ママ達の会話が終わり、家に帰ったと思ったら、永さんがぼくん家にきた

ぼくは、永さんについていって、次は、永さんの家に着いた

永さんが家の玄関を開けて入ったら、「おかえり!」と聞こえてきた

永さんの後ろからぼくは、声を出した

「失礼します」

と言い、上がり込む

「光くん、普通にしていいんだよ

今日から、ここに住むんだから」

「えっ」

「ママ!

その話聞いてないよ!」

「咲、静かにして

うるさい」

二人の会話が聞こえてきたから、ぼくは、前に出た

そこには・・・

「これは、夢か?」

そう、そこには咲と律だけじゃなくて、あと三人の女の子がいた

















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る