大事なことを伝えられていない関係が終わるところを丁寧に綴った作品です。あいつはわかっているはず、私はわるくないはず、そうした自分への嘘が招くのは、苦い変化でしかないのでしょう。その苦い変化、すなわち関係の終わりを迎えた二人のそれぞれが何を得るのか、あるいは、さらに何を失うのか、ぜひ読んでさらにその先を想像してみませんか。