第七十三話 其れから・・・・変わらない!(最終話)


 今年一年いろいろあったねぇ。


やっとダメな二人が結婚しただけでも良かったよぉ。


ゥンだよぉ、何時までもあのまんまじゃ駄目ンになっちまぁかんなぁ!


 本当だねぇ、ダメ同士だったけど上手く纏まったんだから良としましないとね!ウフフフ。


 だよなぁ、アハハハ次は侑希ちゃんの妹か弟の期待だったりしてね。


 アッハハハそうだね、でも何時なんのか分かんねぇぞ、ダメな二人だかんな。



 今年は我が家にたくさん人が集まっていて、英語教室のガキンチョ共も何故か居て台所や土間が賑わっている。

 侑希ちゃんも一緒に居るけれど邪魔をしているのか、其れとも手伝っているのか?・・・・きっと多分あれは怒られて俺の所に来るなぁ!



 美由紀さ~ん、私達にもおせち料理教えて欲しいんだけどぉ


「美由紀ちゃん今年も御節料理作るんだよね、秀樹さんが美味しかったから今年も頼むって、其れに秀一も帰って来てるから食べさせたいのよ」


「お姉ちゃん私も作らせてよね、修ちゃん裏漉しだとか力仕事に参加してもらうから良いでしょ」


「えぇっ今年はこんなに・・・皆集まって来ちゃってていうか、良いのぉ私の御節料理なんかで?」


 だってぇ、お母さんが料理のお手伝いできるようになれって煩いの。お母ちゃんにも教わって居るけど口煩くなるから喧嘩になっちゃうんだよねぇ。


 それ分かるぅ、私ん所も同じだよ、だったら美由紀さんに習えばってお母ちゃんが、だから教えて!


「はいはい、皆さんどうぞ!此れから買い出しに行くけど修君とパパにも一緒行って貰おうかなぁ!」



 ウワァ出たぁパパだって、聞いちゃったぁ、やっぱり呼び方変えたんだぁウフフフパパだってぇ!



「梶ちゃ~ん、買い出し行くのぉ、行くなら車出すけどぉ」



 あちゃぁ、あっちは駄目なままだよぉ、おじさんは本当にダメだね!



 あら知らなかったの?この二人は人前ではパパとかママとか言ってるけど本当はは・・・・ウフフフ今も同じなの、なんにも変わっちゃいないのよ嫌んなっちゃうんだから。




(色々あっても何も変わらない俺達、呼び方も相変わらず変わってはいないんだけど其れってダメなの?えぇっ無理だよぉ)

                                     

(私だって関矢君をパパって人前では言えるけどぉ・・・・ダメ!お互いに顔を合わせると恥ずかしくって言えないぃ~、言わなくっちゃダメなのぉ?)



 はぁ~い其処のお二人さん何見つめ合ってるのぉ!見ているこっちが恥ずかしいんですけどぉ、年頃のお嬢さんたちが居ること忘れないで下さいねぇ。



 アッ、いや其のぉ、買い物行こうか!


 そっ、そうだね、行こうか!



 アァアあの夫婦は結婚してもあのままなんだから、皆、ああなっちゃダメだからね。


 はぁ~い、マネしないようにしま~す((笑))




 周りに色々言われても俺たち二人は・・・・と云うか三人は、変わらないままこの地区で生活して行きます。

 夫婦喧嘩や浮気も無く只々普通の生活を、もっとも期待はされていませんけど!


 皆さん宜しくお願いしますね。m(__)m



侑希ぃ~、パパが呼んでるよぉ!


侑希ちゃ~ん、ママがご飯だってぇ~!


あ~い!エヘヘヘパァパ、ニィッ!マァマ、テェテアイ、エヘヘヘチュキぃ~!




関矢君・・・ありがとうウフフフ侑希と一緒に此れからも宜しくね!!


梶ちゃん、こちらこそ!これからも宜しくお願い致します。





其れからさっきから何独り言ってんの、誰か居たの??



ウンッ誰もいないよ、ただ空の上にいる親父やお袋、そして黒沢に見ていて欲しいって話していただけだよ。


フゥ~ン、パァパうふふふ!もう一人欲しいかも・・・・。



そうだね、マァマ!






                                     完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る