第十話 慟 哭・・・・・親父の頼み
「秀樹、純、悪いな来てもらって。実は家を改築しようと思ってな。秀樹が建ててくれた家だが・・・純、浩史の彼女のアパート見つかったのか?」
「うぅん。まだ決まっていない、隆さんにもお願いしてるんだけど条件がさぁ、あのお腹だからなかなか見つかんないんだよね」
「だろうな、其処で秀樹が使ってた部屋あんだろ、土間を半分につぶしてあそこに部屋を造れば二部屋は出来んじゃねえか、それを彼女に貸してやりてぇんだ。細かい所は隆に任せてやらせば良いだろう。金なら秀樹に渡した通帳の中に浩史が就職した時から毎月送金してきたのがあんだわ、半分はおばあさんの葬式の時に使ったから残りが五百万円くらいあっからそれを使えばいい。俺の葬式ん時用のは別にあっから秀樹には迷惑かけねぇ、大丈夫だ。どうだ、秀樹ダメか?」
「いやっ、ダメかと云われても・・・・親父がやれって言うんだったら俺は口を出さねえよ、それに金は足りなかったら浩史に出させるから、俺ん所は裕子に何を言われるか分かんねえからなぁ。俺もあの家を浩史に買って貰いてぇと思ってんだわ、だからそれで良いんじゃねえの」
「おじいさん、そんなに梶ちゃんが気に入ってんだぁ。浩史の彼女としては問題ないしね、まぁあの娘は頑張り屋さんだし。おじいさんと秀兄さんが良いんなら私は何も言わないけど、其れで良ければ隆さんに格安で造ってもらえるようお願いするよ。妹さんが十二月に結婚すると云ってたから其れじゃ急いでやらないと間に合わないね」
そういう話が病院で纏まっていた事を露とも知らない俺は、梶ちゃんとの高校の時以来の散策を楽しみにしていた。
午後に山上町にある梶ちゃんたちのアパートの近くで待ち合わせをして、車で林崎町を上り、北町を抜けると宮園町の郵便局に突き当たるので、其処を右に降りていくと若宮八幡宮の石造りの鳥居が右手に見える。
若宮八幡宮にお参りしてく事は俺自身が最初に決めていたことで、多分だが彼女は戌の日参りや安産祈願などはしていないだろうと思っていたので話しておいた。
この町で生活をしている梶ちゃんは生まれは道場だが、いまは山上町で反対の位置になる訳で、まして市役所は反対の位置にある金杉町で成人式の時以来だと云うのだ。
この若宮八幡宮は、梶ちゃんの生まれた近所にある道場口八幡宮と対をなしていて、鳥居を潜った直ぐ先にある大ケヤキは樹齢五百年とも云われている。
参道入り口の石階段の前で一礼してから十段の階段を上らなければならないが、中央にある手すりを摑まることなく梶ちゃんは進み、石畳を歩くと木造の神門が有りここでまた一礼、先に見えるのが本殿で、水戸のお殿様より南田郷の鎮守とされ、純姉さんから勧められて安産祈願をして頂けるよう願いしておいた。
参道を歩いていると、着物を着た綺麗な年配の女性から声を掛けられてしまった。
「あら、大きなお腹ね、いつ産まれるの。階段大変だったでしょう、でも出産はもっと大変だから頑張りなさいね。二人とも良い顔してるから、此れから生まれる赤ちゃんは安心ね」
「有難うございます。まだ六ヵ月過ぎたばかりなんですよ。今日はこちらの八幡様に彼がって、友達なんですけど予約してくれて、其れで安産祈願に来させて頂きました」
「あら、そうなの。貴女ならきっと大丈夫よ、元気な赤ちゃんが産まれますよ。其れじゃまだお腹の赤ちゃんは動いていないわよね。女ってお腹の赤ちゃんが動き出すとね、あぁやっぱり本当にお腹に赤ちゃんがいるんだぁって実感するの。そして、より一層この子の為にとか、私にこの子を産めるのだろうか?育てる事が出来るのだろうか等と喜びと不安が一緒になって・・・でもお腹の子はそんな気持ちも知らないでお腹を蹴ったりして動くのよ((笑))。そうするとね、やっぱり私はこの子の母親になれるんだ、成るんだと云う気持ちが勝ってね、嬉しくて嬉しくて沢山の人にお腹を触って祝福されたくなるの、本当なんですよ。お腹の子もね、本当に祝福してくれる人にはちゃんと動いてくれて、オッカナビックリしてる人にはあまり動いてくれないのよ。だからパパはお腹の子に認めて貰えるようにたくさん話しかけて認めて貰うようにすると良いわね」
「へぇっ、そうなんですか知らなかったぁ。お腹の子は聞こえるんですか?」
「そうね、よく聞かれますけどきっと聞こえるんだと思いますよ。そして、話しかける時にはね、良い事や明るい事などをたくさん話すことが大事よ。人って嫌な事は直ぐに浮かぶけれど、嫌な事って誰でも聞いていると嫌になるでしょ、嫌な事は赤ちゃんだって聞きたくないのよ。だからね、今日有った良い事や楽しかったことをたくさん話してあげる事が大切なの…大丈夫あなた達なら出来るわよ。だって、いい顔してるんだもの、楽しみにして下さいね」
「あっ、有難うございます。これからお参りさせて頂きます。」
思わず二人して頭を垂れてお礼を言ってしまった後に、顔を見合わせて笑ってしまった。
社務所に行き、今日の予約をしておいた御祈願の旨を伝えると、巫女さんと宮司様が出てきて本殿内に案内され、御祈祷を頂く事ができ、無事に安産祈願を済ませる事が出来た。
宮司さんに先程、着物を召された年配の女性の話をしてみると「あぁ、きっと私の母ですかね、お二人の様子がいいお顔をされていたから、きっと声を掛けてみたんだと思いますよ」って言われてしまった。
「あのぉ良いお顔ってどんな顔なんでしょうか?周りからは不安に見えたんでしょうか?」
「あっははは、そうじゃないですよ、凄くお二人が御似合いで、まぶしいくらい仲睦まじく見えたからだと思いますよ。お声を聴けば対外、仲の良さが分かりますし、見つめ合う目がお互いの信頼感を産んでいるのがよく分かるんです、だから良いお顔をしてるって言ったんだと思いますよ。これからは大変だとはお思いますが力を合わせて産まれてくるお子様を、そして家族を育ててくださいね」
宮司様の有難いお言葉を頂戴し、二人して八幡宮を後にして車に入ると、堪えていた笑いが出てしまった。
「あっはははは、ダメ我慢出来ない、梶ちゃん御免おかしくて、でもこれで安産祈願も終わったから安心して赤ちゃんが産めるね、別に神頼みをしなくても良かったかもしれないけど、俺としても安心要素が一つでも多い方が良いからね」
「関矢君、本当にありがとう、私今まで一人で頑張ろうとばかり思っていたから、嬉しかった。それにしてもあのお母さんと宮司さん、私達って夫婦に見えたんだね、関矢君気を悪くしないでね」
「梶ちゃんそれを云うのは俺だよ、本当にごめん」
宮園町を下り道なりに進むとY字に分かれた所に看板があり、右手に東山荘入り口と出ている。
かつては二軒のお土産屋さんと食堂しかなかったそうだが、今では市営の駐車場と大きなお休み処が出来ていて、もう昔のお土産屋さんはやっていない。
東山荘への道は道路下に出来た細い道を歩いていくのだが、お休み処に出来た池沿いからも行ける様になっていて、此処は元は田圃だったところだとか。
歩いていくと右側に不老池があり小さなお店が有って池にはボートも有った。
「ねぇ、関矢君さぁ覚えてるかなぁ私と出会った時の事、私は覚えてるよ」
「うんっ覚えてるよ、中学の時、確か二年生の時だったかな。俺は一組で、確か梶ちゃんは三組か四組だったんじゃないかな、担任の加藤先生に用がってきたんだよね。その時が初めてで、その後から部活で卓球部は講演台の場所で練習していて、バレーボール部とバスケット部が下で練習していたときに、ピンポン玉が飛んで行っちゃって怒られたんだけど、その時に一番怒ってたの梶ちゃんと柴田さんで・・・怖かったなぁ、あの時、あれからじゃないのかな梶ちゃんをしっかりと覚えたの」
「えぇっそんな事あった?ごめん覚えていない其れ、私はいつも卓球部の練習が有るのは知っていたけど関矢君がいたのを覚えてないかも、ごめんんさい。実は二年生の時に委員会の活動があったでしょう。あの時に何時も関矢君は率先してやっていたでしょう、みんなが嫌がる事をさぁ。その時に凄くかっこよく見えて・・でも声を掛けられなくて・・・私ずっと見てたんだよ」
「それは僕の方だよ、いつもみんなの中心にいて、凄く輝いていて声なんて掛けられない存在だったし、いつも誰かが側にいたもんね。それが卒業してから道場口のバス停であった時にビックリして、思わず声を掛けてしまったんだ」
「私だってそうだった、声が掛けられなくて、まさかあそこで会うなんて思っていなかったからビックリしたのと嬉しかった。まさか関矢君から声掛けてくれるなんて思っていなかったから」
「でもあの時も柴田さんが近くにいてちょっと迷ったんだ。あれからだよね、朝会うのがすごく楽しみで、梶ちゃんが居ない時にはちょっと探したりしていてさ」
「そうなんだ、でもちっともそんな事言わなかったじゃない。私も同じような事してたんだよ。柴田さんから何探してんの?なんて言われて事も有ったわよ、同じだね」
「ここも久しぶりだよね、あの時は増田達も一緒に居たから…二人で来るのは初めてかも?」
そういえば学生の時にみんなでボートに乗った記憶があるが、狭い池でボートはないだろうと思ったけれど、それでもあの時は楽しかった。
この家の近くに有名な「助さんの住居跡が有った」との看板が見える、更に進むとこの東山荘の主のお手植えの田圃も見える。
この東山荘の主は、江戸時代に副将軍と呼ばれた水戸のお殿様の隠居場所で、紀伊から移植した熊野杉によって天が覆われていて、跳ね上げ式の門を潜ると茅葺屋根の平屋建ての家が見えてくる。
部屋の内部には飾りつけもない質素な造りになっているが、見ていると何故か気持ちが落ち着くのは俺だけだろうか。
「ほんと此処は落ち着くよね、この樹々の中に此処だけ開けて、そして飾りのない部屋、此処で大日本史を執筆していた訳なんだからすごい事だよね。何でこんな不便な所に住居を立てて住んでいたんだろう?っていつも思うんだけど、この静けさと落ち着きが欲しかったのかもしれないね」
「そうだね。私もこの落ち着きは大好きだよ。心の池なんて思いも付かない事だし、それに凄くお母さんを大事にしている人だと云う事が一番分かるんだよね、そして若くして亡くなった奥様の事もね。だから、私もここにいると落ち着くんだ」
此処には庭園の中に心の字を模した池等があり、静かで二人で落ち着いた時間を十分時費やす事が出来た。
「アレッお姉ちゃん今日はデートじゃなかった、あれぇ関矢さんまでいる。なんか可笑しいの、あぁあっ、本当にこの二人はダメなやつね」
「なっ何よ美咲、何であなたが此処にいるのよ、貴方だって今日デートだって言ってたじゃないの。何でいるのよ」
「私は今日はちゃ~んと彼の実家に行って話をしてきました。結婚の日程についての確認と衣装についての打ち合わせもしてきましたよ。だ・か・らお姉ちゃんと一緒にされるのはちょっと違うの、其れより今夜の食事どうすんの・・考えてる?」
「美咲ちゃんに言われちゃってるね、あははは、今日は僕がご馳走するよ。燃えるハンバーグって聞いたことある?うちの会社の事務員さんが一度は食べたほうが良いって、面白いんだってさ。行く?行かない、どっち」
「えっご馳走してくれるの!関矢さん大好き~、私もその話聞いたことある~。西山病院からも近いんだけどまだ行った事もないし、ねぇお姉ちゃん今日はご馳走になろうよ」
「えぇっ、もうあんたってその辺は図々しいんだから、でも私もその話聞いたことある、レストランなんて機会が無ければ中々行けないもんね。本当に良いの、御馳走になって」
「最初からそのつもりだったから一緒に行こうよ、その方が楽しいし、美味しくなるから」
散策も終わり、妊婦を遅くまで連れ歩く訳にも行かないので、スーパー川西に寄って買い物をしてから、金杉町にあるレストラン・スゥイトハートによって少し早い夕食を頂いた。
中でも「燃える炎のハンバーグを頼んでみると面白いよ」なんて言われていたので三人で頼んでみる事にした。
梶ちゃんや美咲ちゃんの仕事先から近いはずなのに、二人とも来たことはないと云っているが、あれ三人って、そう川西で買い物をしていた美咲ちゃんに会ってしまい、其処から合流していまここにいる。
三人とも同じもので良いのかは少し不安があったが、梶ちゃんたちも炎のハンバーグを食べてみたと云う事で同じものにしたのだ。
「は~い!おまちどう様、少し待ってくださいね、今仕上げますから」
お店の人が鉄板に乗ったハンバーグを持ってくると、ブランデーの瓶を一振りして掛けるとすぐにチャッカマンでカチッとさせた瞬間にボワァッっと炎が。
「うわっぁ、此れ面白い。ねぇねぇ、私のもやってくれるんでしょ、ちょっと待って携帯で撮りたいから」
って美咲ちゃんと梶ちゃんは大騒ぎ状態で、其れには俺も大満足でした。
「ねぇ、お姉ちゃん、これからも関矢さんの夕ご飯作ったりしてあげるの?気を付けてね、誤解を与えると関矢さんも大変だから」
「分かってるわよ、純さんがいる時にしか行かないし、それに関矢君にはまだ三回しか会っていないのよ、それも二人であったのは今日が始めたなんだから。高校の時だって二人で遊びに行った事なんて無かったし、必ずどっちかの友達が一緒だったんだよね。だからさぁ今日は嬉しかったんだ。それにさぁ・・・・関矢君には彼女いるんだよ」
「えっそうなの、関矢さんに彼女いるの?あった時に独身とは言っていたけど、彼女がいるって話は本当なの」
「知らなかったの?本当よ、東京の本社の営業部の方なんだって。年齢は二つか三つ下じゃないのかな、合コンで知り合って二年くらい付き合っているらしいよ、話しぶりでは結婚したいようなことも言ってたから」
「そうなんだぁ、長距離恋愛なんだ、ふぅ~ん、其れじゃ尚更だね」
「そう、だからさぁ、深入りしないようにしてるよ・・・・彼、昔から優しいからね、あの優しさはきっとお父さん似だと思う。」
「そうだよね、関矢さんて私にも優しいし、きっと誰にも優しいんだろうね。」
「そう、誰にも優しいのよ、困るくらいにね。だからさぁあの時も・・・・だけど、だからって優しいだけじゃダメだと思うの、好きになった女にとってはネ」
「ふぅ~ん、何か意味ありげね、でも私は大好きだよ関矢さん。あんなお兄ちゃん欲しいと思った事あるもん。家のお兄ちゃんとは大違いだもんね」
「そんな事言わないの、お兄ちゃんだって大変なんだから分かってあげて、こんなお腹を抱えた妹の事を大事に思ってくれてるんだから私は感謝しているよ」
日曜日の朝が来た。朝早くから俺は起こされて・・・何、なにが有るのって驚いてしまった訳で・・・。
「おはよう浩史、今日は家ん中少し片づけるからなぁ。お前、今日親父ん所に行くよな、今日は叔父さん達が来っから相手してくれよ、其れから病気の事きちんと説明してやってくれ、あとで面倒くさくなんないようにな」
「分かってるよ、其れより何片付けすんの、裕子義姉さんや純姉さん達も来てるしさ、俺何も聞いていないけど。まぁ、秀樹兄さんが建てた家だから何も云う事はないけどさぁ、其れから後で面倒くさい事って、どういう意味」
「あぁ、多分おじさん達は、俺たちが親父のために決めた治療方針について文句をいってくると思うんだ、だから其処をきちんと説明しておかないとな、親父が自分で決めたこと、俺たちはそれに従う事にしたと云う事、親父が止めると云えば止めても良い事などをさぁ。其れから病気の事もな、転移していて手遅れ状態である事もきちんと説明してくれ、なっ頼むぞ。俺たちは今日は親父から言われた仕事をすんだから、浩史もしっかりやってくれな」
兄さんたちは俺が出かける前から土間に会った農機具や自転車、肥料などをどかして、寸法を測り出していた。
姉さんたちは秀樹兄さんが使っていた六畳の部屋の中に入って、兄さんが置いて行った本屋箪笥などを整理して始めていたが、目的が分からない俺には何も言えなかった。
俺は病院につくと、待っていたかのように叔父さんや叔母さんが集まり親父の事について質問攻めが始まり、待合室で秀樹兄さんの言う通りに先生から頂いた診断書を出して、俺たち家族の出した治療方針について説明をした。
兄さんの予想した通り、末期なのになんで抗がん剤治療を始めたんだとか、末期になるまで誰も知らなかったのか、もし抗がん剤治療を止めた場合に今後はどうなるんだ?、等の説明を求められたが、今の状態では親父が自分で決めると云う事、そして俺たちは残り少ない日々を親父が好きなようにさせてあげる事しか出来ない、だから見守ってほしいと話し続けて納得してもらった。
叔父さん達を説得しているうちに自分の不甲斐なさで何度か涙が零れ落ちそうになったが、何とか堪えて・・・でも、声は震えてしまった自分は本当に只のチキンとしか言いようがないのかもしれない。
俺は親父の最後をこんなに早く見届けなければならないのか、自問自答しても答えは中々でなかった、出るのはお袋を葬送った時の悲しみと同じ無念さばかりが出てくる。
家に帰ると秀樹兄さんたちが待っていてくれて、皆で食事をしながら今日の叔父さん達との会話の内容を話している内に、無念さが込み上げてきて、途中で話が出来なくなってしまった。
秀樹兄さんに「ごめん」と言いながら顔をあげてみると、純姉さんも秀樹兄さんも俺と同じに涙を貯めて我慢していたのが分かって、俺はそれらを誤魔化すかの様に鼻をかんでいた。
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