1−6. 序列裁定決闘競技公式試合・準備編

 ラナノベーシ連邦王国の宮殿魔法騎士学園第二競技場は、学内で一番新しい建物だ。

 以前にあった古い競技場を取り壊し建て直されたのは数年前。

 最新の設備を備え、大きさも旧王宮本殿を超える。


 おおやけの式典や集会は伝統的に大講堂を兼ねる第一競技場で執り行われるが、決闘競技の公式試合では第二競技場が使われることが多くなっている。


 その選手控室の一つで、コバック・ロウが苦渋の表情で手の中にある小さな竹水筒を見ていた。


 まるで騎士生徒会室で抹茶を前にしたミカレント姫のようだが、これからの飲む物はお茶ではない。

 意を決して水筒を煽る。

 一息で飲み干して、がはぁ~とおくびを吐く。自分の息がとても臭い。


「まっずぅ」


 上から下へ、食道が焼かれたような感覚がする。

 飲み下した液体が煮立っているわけでもないのに、この感触。


 幻の灼熱は胃袋に達して、その反応を広げる。

 まるで喉から胃までの鋳型を取られているような気持ちだ。

 臓腑の形が手に取るように解る。


 飲んだのは若い魔女から譲ってもらった魔力回復の霊薬。

 味の割りに効能はわずかしかないが、魔力総量が人並みのロウには貴重な回復源だ。


 何しろこれから相手にするのは学内序列第七位を誇る氷の妖精フラウと、あの黄金旋風騎士団々長が自慢する大男の二人組。

 昨日から連続での決闘競技を行うのだから、これぐらいしないと勝ち筋を見いだすのは難しい。


 しかし公式試合を直前に控えたロウが霊薬を飲むのは規定違反にあたる。

 立派なドーピング行為なのだが。


「バレなきゃなんとかなるよな」


「……あの、試合の主審判員ジャッジはあたしなんだけど」


 提供元のマリネル・テレンジーが涙目になってロウを睨んでいる。

 魔女は全力で共犯にされたことを怒っていた。


「審判を買収するのは八百長の基本だろ」


「目を瞑るのはここまでだからね。

 これ以上はぜったい助けないからね」


 おどけるロウに、マリネルが珍しく強い口調で言い返す。

 それでも水を入れたカップを渡してくれるのは、彼女の優しさの現れだった。



 決闘競技の公式試合、序列裁定ランキング決闘競技デュエル

 読んで字の如く学園内での序列を決める決闘試合のことだ。


 この結果により個人序列が番付される。


 ただし、自分の序列より上位の者から一勝を上げたからといって即時順位が入れ変わるわけではない。

 序列には三ヶ月の集計期間があり、年に四度の定期で公表される。


 順位付けの要素は試合の勝敗以外にも、対戦相手との順位差、総攻撃量、被ダメージ総量、使用魔法の階梯と回数など、細かいところまで〔デュエル〕で計上される。


 同値による順位被りはまず起きないが、様々な理由から空席が発生することはある。


 前期に卒業生がいる年度始めはそれが顕著だ。

 該当する学生がいないからといって、学内個別序列を上に詰められるようにはなっていない。

 番付での席はあるが、本人が在学していないための空席。


 集計期間中に序列を変動させないことによる現象である。


 現在第七位エーンソフィ・カル・ホホディットの上下には誰もいない。


 これは無冠位の学生たちからすれば、またとない好機だ。

 短い期間でも上位魔法騎士に打ち勝てば空席に滑り込めるかもしれない。

 序列一桁の魔法騎士と決闘競技をするならば、その可能性は上がる。

 そんな期待を内に秘めた年度最初の公式試合ともなれば、注目されるもの当然だ。



 口の中を濯ぐように水を飲み干したロウに、マリネルが頬当てを差し出す。

 ロウが頬当てを装着すると、後ろに回った魔女が紐を締めてくれた。


 今のロウは魔法学園の制服ではなく、鎧姿をしていた。

 この出で立ちは、今回の決闘競技が全武装フルアームドだからだ。


 文字通りの全身武装。


 いつも身に着けている脇差しの他に、主武器として朱塗りの長杖も用意している。


 これらの装備は〔デュエル〕の魔法内でも武器・防具として計算エミュレートされる。

 強力な武器ならば相応のダメージを出し、堅牢な鎧であればライフゲージを強く維持する。


 魔法騎士が個人で出せるの全戦力。

 それも武力だけではなく、武装や道具、それを使った戦術戦略までを含めた真実の渾身。


 そのぶつかり合いこそが序列裁定ランキング決闘競技デュエル公式試合オフィシャルレート


 制服で行われる突発的な野試合よりも公式試合が喜ばれるのは、開催が掲示され且つ見栄えが良い〔デュエル〕を観戦できるからでもある。


 先ほどまでマリネルが手伝ってくれたこともあり、ロウは金属鎧を違和感無く着こなしている。

 ひたいには鉢金が巻かれ、身体の各所には当世具足が装着されている。

 ロウの当世具足だが、目を引くのは左肩に付け足されている大袖だ。


 大袖とは具足が生まれるより昔に使われていた大鎧の肩部位のことで、金板かないたを簾にした防具だ。

 防御する面積に比べて軽く腕の稼働を妨げない。 


 ロウもこの鎧が歪な合成物なのは承知している。

 それをする理由も十分にある。


 幸いにラナノベーシ連邦王国にはこの左肩がおかしいと指摘する人間はいない。

 仮に居たとしても譲り受けた誇りに背かないよう、堂々と立ち回るだけだ。


 控え室の扉が軽くノックされ、目鼻立ちの整った線の細い少年が入ってきた。


「ロウの準備は万端かな?」


「なんだ、フリエジオ。帰ってきてたのか」


「おかえりなさい、フリエジオくん」


「出掛けたランザと入れ違いでね。

 マリネルも久しぶり。

 本年度もボクらの猫の足音キャッツタップ騎士団ナイツは多忙になりそうだね」


 彼の名前はフリエジオ・カンポルトケナ。

 ロウのルームメイトで、猫の足音騎士団の一員だ。


「ロウってば、新年度早々にイベントフラグを立てすぎじゃないか。少しは自重しなよ」


「やっかい事が向こうから来ているんだ。

 自分から増やしているわけじゃない」


「その分役得があるでしょ。

 昨日は留学生の着替えを覗いたって聞いたよ」


 くすくす笑うフリエジオ。

 対してロウはしかめ面になる。


「代償がこんな決闘騒ぎの連続じゃ割に合わんぞ。

 背後からの視線も痛いし」


 前髪で隠れ気味の魔女の瞳が、呪いでも飛ばしているかのように鎧の背中を見つめている。


「いいもん。もう慣れたもん……」


 拗ねるマリネルをフリエジオが慰める。


「そういう強がりはするもんじゃないよ。

 前にも言ったけど、ラッキースケベはもっと責め立てられるべきだからさ」


「回避できないイベントで標的にされるのは理不尽だ」


 軽く憤るロウにフリエジオが指を立てて制する。


「その不運を少しでも和らげるための情報を持ってきたんだけど、いらないのかな?」


「欲しいに決まっているだろ。

 今回は会長がどこを落とし所にしているのか解りづらいし、エーンソフィまで絡んできている。

 どうも気持ちが落ち着かない」


 フリエジオは学園騎士団総長と情報戦で渡り合える稀有な存在だ。

 時折女子側のネットワークに入り込んで噂を拾ってきたりする。

 そのたびに学園内で女子に囲まれるフリエジオを見つけては、ランザが嫉妬に燃えていたりもする。


「まずは王女様側の話になるけど、お母さんが優秀な魔法騎士なんだってさ」


 島流し当然の左遷とはいえ、他国に使者として送り出すからには相応の教養と知恵を持っていても不思議ではない。

 それも一国の側室に入れるのなら、実力者を囲う意味もある。


 現役時の御妃はルイノーフ国序列上位者トップランカーだったとフリエジオが告げる。

 実際に彼女の娘であるミカレントは強力な炎魔法の使い手として将来有望だ。


 それほど貴重な人材を無駄に扱う派閥抗争に、黒髪騎士は小さな嫌悪を感じた。


「その人と会長の家の繋がりはどうなんだ」


「割と近い関係だね。

 オリヴァーさんからは外縁の叔母になる人だよ」


 騎士生徒会長から見て、叔母と婚姻した家の兄弟姉妹筋ということだった。


「親好深い家系だから、ルイノーフのお姫様とオリヴァーさんは昔馴染みになったんだね。

 生徒会長さんのことだから、話に出る御妃さんと面識があったのかも」


「ミカレントを助ける以前に、会長自身に直接的な動機があるかもって流れか」


「もしかしたら、騎士生徒会長さんはとっくに目的を果たしているかもしれないよ」


「自分は観測者の側に立って、猫の足音オレたちと姫様を引き合わせる分だけ動く。

 会長ならやりそうな考えだ」


「だからロウもランザに伝達を依頼したんでしょ。

 すれ違う時二度手間だって言ってたよ」


「おかげで今度の休日にガールハントの相方をしなけりゃいけない。

 またマリネルの視線が痛くなるぜ」


 むぅーーー……。


 既に魔眼と化したそれは針の筵だ。超痛い。

 ロウは魔女の視線から逃れる為、別の話題をルームメイトに振る。


「それで対戦相手の新人については何かないのか?」


「見た目だけに騙されないことだね。

 筋力体力もそうだけど、攻性魔法も侮れない強さを持ってるよ」


「背景的に、王女を学園から排斥する動きとかはありえるか?

 例えば御妃さんの対立派閥との繋がりとか」


「そういうのはないね。あったとしても逆だよ。

 対立派閥はお姫様一人で何が出来るとも思ってないみたい。

 オリヴァーさんが手を出す必要もなく、留学手続きもスムーズに終わったみたいだし」


「つまりあの新人は潔白だと」


「ダドリー・ルトン・ゴカテケスルは白だね。

 お姫様が学園にやってくるって聞いて、言い表せない動きをしたそうだから。

 心から同じ学園騎士団サークルになることを望んでいると思うよ」


「言い表せない動き、ね」


「そう。言い表せない」


 ミカレントを前にしたダドリーの様子を思い出す。

 相手の顔さえ直視できないほどの硬直と赤面。


 あれ以上なのか。


 彼の純粋さが少し羨ましい……。


 フリエジオがくすくす笑う。


黄金ゴールデン旋風ゲイル騎士団ナイツの二人も、仲が良い部類だってさ。

 新人くんは自分の団長を疑いなく信じているみたい」


「本当にまっすぐな性格なんだな。

 それでもデンクスの奴に良いように扱われているわけでも無いのは、うまく歯車がかみ合っているからか」


「デンクスだって優秀な魔法騎士は欲しいんだから下手は打たないでしょ。

 お姫様には通常運行で嫌われちゃっているけど」


「所属騎士団の団長が我が侭だとサマントレ副会長も苦労するよな」


 ロウがデンクス・バッツ・シュグラグルを厭う理由がここにある。

 自分の言動で他人が不愉快になことを、さらとも考えていない。

 確固たる自信を持って、自らの正義を遂行しているだけなのだ。

 デンクスに相応の実力と家柄のバックグランドがあることが増長に拍車を掛けている。


 この思考が正の方向に進むならいいが、ミカレント勧誘の様に反する性格をしている場合拗れに拗れる。


 フリエジオが細長い指でくうにバツを描く。


「普通は有力な騎士団からの誘いを断るなんてしないからね」


「ミカレントの場合、個人序列は会長から情報を引き出す手段でしかないからな。

 いきなり猫の足音ウチの騎士団に入るとか言い出すのも、どこに所属しても結果を出せる自信が現れだし」


 実際に炎の王女は、それだけの実力を秘めている。


「なあ、フリエジオ。

 ミカレントが黄金旋風騎士団を拒否するなら、次に候補として名を上げる学園騎士団サークルはどこだと思う?」


「ここまでの流れを考えると妖精の祝福フェアリーパウダー騎士団ナイツじゃないかな。

 氷の妖精フラウは勧誘先発の有利を無くすとか言ったみたいだけど、これって完璧に後続への実力見せつけなんだし」


「だよなー。

 ってことは、この試合って本当に勝ち負けが重要視されてないわけだ。

 いっそ試合開始と同時に投了してやろうか」


 悪戯を思いついた様に笑う黒髪騎士を、マリネルが腰に手を当てて叱る。


「こら、ちゃんと試合に集中しなさい。

 序列を決める大事な試合なんだから、勝手に降参なんかしたらミカレントさんに迷惑が掛かるでしょ」


「ごめん。軽はずみな言葉だった。

 でもそういう縛りもオリヴァー会長の手回しだろうけどな」


 どっちに進んでもオリヴァー・マステアの手の平から逃げられない感じが悔しい。


「ドーピングしているんだから、もっと実利のある八百長をしておくんだった」


 開幕の公式試合は小さなお祭りだ。

 今この競技場の裏でいくつの闇賭博が発生しているはずである。


 その中に間違いなく生徒会長が胴元を張っている集団があるから、軽く賭けておけばよかったとロウは心の片隅で思う。


 フリエジオが軽く手を振りながら退室する。


「ままならない状況だけど、目の前のやっかい事は片づけないとね。

 観客席から暖かく見守っているよ」


「情報提供に加え、心に染みる精神的援助をありがとよ」


 続いてマリネルが控え室を出ていこうとする。


「こっちも準備があるからもう行くね。試合、がんばってね……」


「霊薬ありがとうな。

 悪戯妖精と大型新人相手に、できるだけふんばってみるよ」


 ロウは篭手で覆われた手を振ってを見送った。


 異国に立つ武士は軽く左肩を廻して具合を確かめると、自分の武器を手にとって控え室を出た。

 廊下の向かいにもう一つある控え室のドアをノックする。


「準備できているわ。入ってきていいわよ」


 ロウは誘いの言葉を確かめてから入室した。


 扉を開けると、鎧で着飾った炎がいた。


「ちゃんとノックできるじゃない」


「……皮肉ですか?」


「皮肉よ」


 ルイノーフ公国の第三王女ミカレント・シミュー・ルイノーフが不敵に笑う。


「また今度も許可無く覗いたりしたら、丸焼きにしてあげたのに」


「室内に誰か居ると解っているなら正しい手順を取ります」


 ミカレントが着ているのは女性魔法騎士たちが好んで身に纏う皮布板金合成の防具、所謂ドレスアーマーと呼ばれるものだ。

 通常の衣服に比べれば嵩が増すが、重さと防御力を考えると効率の良い装備だ。

 何より凝った装飾を施せる。


 炎の王女のそれは、自身の属性と合わせた赤系統で纏められていた。

 短めのスカート裾から黄色おうしょくの刺繍が揺るぎ立つように編み込まれていて、正しく炎の模様。


 それらを邪魔しない様に金属板が貼り付けられ、これが防具であることを主張している。


 腰から下げている波状剣フランベルジュの鞘に沿う形で、魔法行使用の短杖キャストワンドも携えてた。


 正直に言ってロウは気圧されていた。

 衣装一つでここまで変わるとは。何度見ても女性の化粧変えには驚かされる。

 それほど今の装いと佇まいは、好戦的を通り越して”戦闘的”だった。


 勝敗や賭けとか考えていた緩さを引き締め直す。

 ロウは細り締まる思考を回転させて言葉を絞りだす。


「キレイですね。良く似合ってますよ」


「お世辞かしら?」 


「世辞ではありません。

 波状剣と合わせて、とてもあなたらしいと心から思います。

 これから強敵と向かい合うのに、頼もしいかぎりです」



 ロウとミカレントは決闘競技デュエルに向けて簡単な打ち合わせに入る。


 とはいえ昨日の今日で難しい連携は無理なので、大まかに前衛後衛を決めるだけだ。


 ミカレントは典型的な魔法騎士オールラウンダーで、若干魔法に寄っている。

 同じくロウも両方いけるが、習得した魔法が補助主体の構成で扱いが難しい。


 特に攻性魔法が低威力の第一階梯〔マナレイ〕と、もう一つしか無いのは辛い。


 ミカレントの不意を突けた第五階梯〔ドットバリスタ〕も、知己のエーンソフィ・カル・ホホディットが相手では容易に対応されてしまう。


 〔デュエル〕の序列計算にはダメージ量が関わってくるので、使われる魔法も攻性魔法になりがちだ。


 魔法で押せないのなら剣に注力するところだが、普段ロウが携帯している武装は魔法杖化キャスターされていない脇差しである。


 全武装フルアームドでは、さすがに魔法補助が出来る武装長杖を装備する。

 しかし決定打に欠けるのは否めない。


 これこそコバック・ロウの学内序列が上位から零れ落ちる理由だ。

 今更新しい魔法系列を覚え始めても余計に中途半端になるだけだし、装備を魔法杖の長剣に変えても、個人序列にどれだけ影響するのか疑問が残る。


 となれば今ある力をどれだけ有効に使えるかの一言に集約される。


 結局は、単純に前衛防御がロウで、後衛主力がミカレントになる。

 ロウが盾となって時間を稼ぎ、ミカレントの炎魔法で対戦相手を焼き尽くす算段だ。



 控室壁掛けの時計を見るとそろそろ頃合いだ。


「丁度時間なので、競技場に参りましょうか。ミカレント姫様」


「ちょっと待ちなさい。

 騎士生徒会室で言ったこともう忘れたの。

 それを直さないと私は試合に出ないわよ」


「……すまん。忘れたわけじゃないさ。

 昨日のそっちと決闘した恐怖が残っていて、知らずに萎縮していたんだ」


「ふん。脆弱ね、と普段の私ならいうけど、あなたはそんな人間じゃないでしょ」


 なにしろ気絶するほどの爆発を受けて、しばらくは普段通りと思える艤装をする気概と胆力がある。


 ミカレントは知っている。

 この瑞穂人がどういった人間なのかを。


「ドレスを褒めてくれたから、今度は私が返すわ。

 古馬九郎。あなたは強い。

 相手が誰であろうとも勝負を捨てずに挑む強い意思を持っている。

 それを支える多彩な技を備え、貪欲に目標を目指す。

 あなたが私を護るなら、私が全力でその障害を焼き尽くしてあげる。

 私たち二人ならこの試合に勝てる。勝ってヴェス兄様から情報を引き出す。

 これが私たちに確約された未来よ」


 炎の王女が身体の周囲に小さな火花を弾けさせ陽炎を揺らす。

 戦いに向けての昂揚を言葉にした。


 瑞穂の剣士古馬九郎は急拵えのパートナーを控室の外にエスコートしながら応える。


「お褒めの言葉をどうもありがとう。

 それじゃあ、ミカレント。

 勝って祝祭の花火を上げてやろうぜ」


 軽く突き出した左拳にミカレントが自分の右拳をかち合わせ、篭手の金属プレート同士がコンッと鳴る。

 二人は揃って競技場への廊下を進んでいった。

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