第2話【自然街-ソフィア-】
……
「ボク、最近来たばかりでこの辺りの事は何もわからなくて……とりあえず人がいる所へ行きたいんだけど出来れば案内してくれないかな…?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「イシス・トラベラー…イシスさんとお呼びしてもよろしいでしょうか…?」わかりました!街まで案内しますね!
「うん、いいよ!あと、敬語じゃなくていいよ!ボク敬語苦手だから!」よろしくおねがいしまーっす!
「分かりました……じゃなくて、分かった。敬語はなるべく使わないようにするよ。イシスさん。」
「…あ、そういえば私たち、名前を聞くだけ聞いて名乗ってなかったね。」
「私は姉のアスベル・トール。で、こっちが妹のアザリア・トール。姉妹で冒険者を始めたんだ。」
「そうなんだね!街までだけど、妹さんもよろしくね!」
コクッ
「…アザリー、ちょっとくらい話してもいいんじゃない…?」
「…うー…だって恥ずかしいしこわいし…」
こわいっていわれた……こわいって…こわい……
「そんなこと言ってたら、いつまで経っても話せないままだぞ?」
……おねえちゃん……!!!!
「うー…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うおおお!!国だあああ!!!」
「ようこそ、自然の街【自然街ソフィア】へ。ここでは戦闘の仕方、学問などに力を入れているんだ。」
「すごっ……ってか街なの!?これで街なの全然信じられない…!!」
とても綺麗な街並みで、おそらく倉庫であろう建物ですら雰囲気が出ている。
巨大で長い道の先には、威厳すら感じ、気圧される程の真っ白で巨大なお城があった。
草木花で溢れておりとても落ち着くがやはり街とは思えず、まるで【自然を愛する国】のような雰囲気を感じる。
街と言われると「嘘言わないで」と言いたくなるほど綺麗に造られているほど。
今すぐにでも写真を撮ってなんちゃらグラムにあげたいところだった。
「すごい、国みたいだ…!」
「…実は最近、自主的に国から街に変えたんだ。私ですら理由は分からないんだけど、少なくとも街になる直前までの状況で街にする意味がないし、寧ろデメリットだらけだ。なにか裏があると睨んでいる」
…国から街…?私ですら…?
「……ちょっと気になってきたから色々聞きたいな、2人のことやこの国の事、この世界の詳しい事を詳しく教えて欲しい。ボクもボクの秘密を教えるから。」
「……分かった、この事は隠す意味もないしな。ただ、助けてくれたとはいえ信用しきれない。まずは先にそっちの秘密から教えてくれないか?」
「…そうだね、わかった。」
「ボクは別の世界から来たんだ。」
「ということは異世界人か…異世界人は珍しくないが、召喚…では無さそうだな…名前を言う時少し悩んでいるようだったし…。話を詳しく聞かせてくれ。」
ボクは事の顛末を全て話した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…と、少し詳しいことを話すと、彼女はぽつりぽつりと話していった。
話してくれた事をまとめると
・トール家は(元)王族で、街の大部分を治めている。
・国の頃は全ての領域を治めていたが、街になってから1部だけ管理出来なくなったらしく、法が適用されずにスラム化している。
(彼女らはこれを嘘だと思っているらしい。1部だけ管理出来なくなったはまだしも、法が適用されないのは普通におかしいと言っている)
・私たち姉妹はとても優秀で、この街の殆どの事を教えてくれた……が、何故か国から街にしたことの詳細は何も教えてくれなかった。
・国から街に戻してもメリットは殆どない。それどころか、また国へ戻すための費用も莫大だし、たとえ戻したとしても他の国との貿易が厳しくなる、他にもデメリットは大量にあるらしい。
など、その他のことも教えてくれた。
やはり、ボクが住んでた地球とは違うっぽい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なるほど、そうだったんだ…」
グゥ〜〜…
あ…そういえば、こっちに来てからご飯食べてないんだった…恥ずかしい…。
めっちゃお腹すいた…。
「…お腹すいてるなら、せっかくだし私たちのお城の庭で食べない?」
あのお城、やっぱり君たちのだったんだね…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いやぁ、にしてもこのお城を見た時は驚いたよ!!おっきいお城だね〜!」
「ああ、元々この国は…いや、この街は世界3大国の一つだったんだ。そこで、とある王がお城も大きくなきゃね!と言ったせいで改築されたんだ。172年近くかかったらしいが…」
「…なにその年数…???」
「訳わかんな…ん…?なんかいい匂いがする…!!!!」
なにか、ガツンっ!としたいい匂いが鼻を抜けていく。
それと同時に、じゅーじゅーととても心地よい音がする。聴くだけでお腹が空いてきた。
だめだ。これだけでボクは我慢ができない。たすけてくださいげんかいです。
そう思った瞬間、目の前には円状に整形され、水分により膨張したであろう子供が大好きな茶色の物体が現れる。
「ハンバーグ…!!!!!!」
|ぼくは めを きらきら させながら はんばーぐに ないふを いれる《僕は目をキラキラさせながらハンバーグにナイフを入れる》
「…ふわあぁぁあ!!」
切ると 同時に 旨味 である 肉汁 が 大量 に 噴出 してくる
「はわわわわああ!!」
|あつあつの うまみが たいりょうに つまった おにくを くちに ほおばり ぼくは ひとこと《熱々の旨味が大量に詰まったお肉を口に頬張り、ボクは一言》
「うまいなあぁぁぁああ…!!!!!」
語彙力なんて無かったんや。
ーこの人大丈夫なんでしょうかねー
なんか天の声さんにまで心配されたんや…。
「美味いならよかった!まだまだあるから、いっぱい食ってくれ!」
「やったー!!!!」
ー子供かな?ー
ーーーーーー~第2話、完~ーーーーーー
あ、どうも、作者です。
ここに一言入れてみることにしました。
こういうのしてみたかったんです僕!
実は今物凄く眠い状態で書いてるので、ボロッボロです…。
初めての描写ばっかりなのに(食事シーンや景色シーンなど)こんな状況で書いてるんですから割とヤバいですよねこの人。
おっと、話しすぎましたね。これ以上は近況ノートにでも書いておきます。
次回!【何するかまだ決まってません!!】
また見てね〜!
追記
2021/8/27
少し読みやすくしました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます